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モンスターペイシャント

2013年06月13日(木)

仕事(外来と在宅)や雑用で、ほとんど眠れないという異常な日々が続いている。
いくらフラフラでもモンスターペイシャントやファミリーに、ちゃんと対応しないと、
彼らはさらにモンスター化するので気が抜けないのは、実は私だけではない。
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モンスター・ペイシェントの実態「金品要求されたことある」1
 

転職・退職に至ったケースも

 

2013610日 島田 昇(m3.com編集部) 

 

Q.7 「暴言・暴力」を通じて要求してきたことは何でしたか。

 

 

 患者やその家族が「暴言・暴力」を通じて要求してきたことは、「口頭での謝罪」が48.9%で最も多く、「責任者による謝罪」が40.5%の二大要求であることが分かった。次いで多かったのは「金品」(11.8%)で、過去1年間に暴言・暴力の経験がある医師の1割は、金品を要求されていたことが明らかになった。続いて「書面での謝罪」(9.2%)、「土下座」(4.6%)の順。

 

 「その他」の自由回答では、「ただ怒鳴るだけで何を要求しているか不明」(大学病院勤務、30代女性)、「社会的な抹殺」(公的病院勤務、40代女性)、誠意を見せろと詰め寄る。具体的に金品を要求することはない。説明を尽くしても誠意を見せろと繰り返す。部長、事務長も巻き込み、治療費を病院持ちとし、慰謝料も支払えと」(公的病院勤務、50代男性)、「謝罪は要求されない。殺すぞ!と言われた」(民間病院勤務、40代男性)などの経験が寄せられた。


Q.8 実際には、暴言を言ったり、暴力を振るう患者あるいはその家族に

どのように対処しましたか。

 

 暴言・暴力への対処法を聞くと、「患者の気が済むまで話を聞いた」が45.1%で最も多く、次いで「上司・院内の担当者に相談」(28.7%)、「謝罪した」23.6%)の順。これに続いて1割以上が、「院内の専門家に相談(16.8%)、「担当医師・スタッフの交代」(16.0%)、「暴言を指摘して注意した」(15.6%)、「診察の拒否」(14.8%)、「警察に相談」(12.2%)、「転院させた」(11.4%)などで対処していた。これに「何の対処もせず」(5.4%)、「弁護士に相談」(5.1%)が続き、「自身が転職・退職」2.5%と対処できずに病院を去った医師も少数ながら存在した。

 

 「その他」の自由回答では、「個人的には治療費や慰謝料は支払うべきでないと考えますが、地方公共病院では手切れ金と考え早めの決着を図っていました(中略)一旦慰謝料を支払うと他の患者からのクレームがとどまることがありませんでした」(公的病院勤務、50代男性)、「理性的でない部分は無視」(開業医、50代女性)、「怒鳴り返したことがある」(開業医、50代男性)などの事例が寄せられた。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

もちろん、モンスターは数百人か何千人にひとり。

しかし一人でもいると、1日中、その人に振りまわされて
仕事ができなくなる。

過失があって怒られるのならまだ分かるが、
全く過失が無いのに、怒られるのは本当に辛い。

医療者は一切反論できないので、八つ当たりの対象になり得る。
無茶苦茶な患者さんや家族に対する術が無い弱い立場。


日々、モンスターたちと対峙していると、医者を辞めたくなる。

なんでこんなことやってるんだろう。
こんな理不尽な人たちに、人生を奪われて・・・

ああ、情けない。


患者は医者を選べるが
医者は患者を選べない。

嫌であれば、他の医者に行けばいい。

この医者なら間違って殺されてもいいとまで思える
医者を探して欲しい。

こんな医者を選んだ自分自身にも責任はあるということを
一度くらい言ってみたい。

なんでもかんでも、医者が悪い、政治家が悪い、ではないはず。

ああ、またこんなこと書いたら、クレームが来るんだるな。



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この記事へのコメント

サービス業は必ず利益追求者の標的になります。これに平行して言える事は利益追求者が利益と感じている事が実現できそうにないと感じるとさっさと去っていくという事です。ごねる事自体が感情的利益となっている場合はモンスター側が何らかの自身の損害不安(情緒的)に襲われない限り諦めません。対応次第でモンスター側に自身の損害不安(無力感)を発生させることはできますが、これは単にこちら側が強がってみても多分失敗するでしょう。モンスターは多分何か別の不安もしくは不満に押しつぶされそうになっており、それからの脱出方法としてモンスター行動を採っていると思いますが、本人に不安の大きさに対する自覚はありません。モンスターたちは哀れな存在ですが、この世に生きている限りモンスターにも付き合わざるを得ません。この付き合いは非常な労力を要しますが、これが生きているという事だと思っています。

Posted by 異端者 at 2013年06月13日 03:46 | 返信

患者は医者を選べる
嫌であれば、他の医者に行けばいい

そうなんですが、なかなかこうはいかないのが現実です。
私は認知症終末期の父を自宅で母と看ています。
訪問診療にも来てもらっていますが、ほとんど食べられなくなって約1カ月、
体重もこの2カ月で5キロ減りましたが、前回の診察では血圧を測り、
肺の音を聞いて「問題なし」と、10分で帰って行きました。
この期に及んで、この対応に本当にがっかりしました。

思い切って前から「ここなら」と思っていた他の在宅医に連絡してみましたが、
「残念ながら訪問対象のエリアではないから」と断られてしまいました。
唯一の希望だったので、本当にショックでした。
これから父を看取っていくのに不安でいっぱいです。
住んでいる地域によって望む医療が受けられないなんて不公平だと思いますが、これが現実です。

長尾先生の「平穏死」3部作(?)を読んで先生が父を見たら、父に、そして私たち家族に
どんな言葉をかけてくれるのかと思います。

不安でいっぱいの家族が悩んだ時に、寄り添ってくださる在宅医の方々が増えるように、
先生、啓蒙運動(?)頑張ってくださいね。

Posted by いよかん at 2013年06月13日 08:46 | 返信

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