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ヘルパー医者

2013年07月05日(金)

最近は施設でも在宅でも、ヘルパーさんがお医者さんみたいになってきた。
バイタルサインを測り、診断をして、勝手に病院にも連れていってくれる。
「医療と介護の連携」なんて夢のまた夢、のように思う時がある。
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ホームヘルパーが在宅医療を知らない現実。
地域医療連携という言葉も全く知らなかった。

在宅主治医は眼中にない。
徹底して病院志向なのだ。

勝手に救急車を呼ぶことが仕事だと信じて疑わない。
自分の希望がかなわずガッカリするのは患者さん。

施設には医療が無いので、ヘルパーさんが医者の代わりをやろうとする場合がある。
グループホームだと主治医に連絡が無いことが時々ある。

ヘルパーさんに、ある程度の医療知識は必要だが、
どこまでがヘルパーの仕事なのかをもう少しハッキリさせたほうがいい。

また、ヘルパーさんにも医療システムを理解してもらう
仕組みが必要だと思う。

ヘルパーさんには、そんなにバイタルサインを測らなくてもいいから、
爪切りをやって欲しい。

ヘルパーさんは、爪切りは医療の仕事と言い、
施設の看護師さん(会ったこともないが)は、それは医者の仕事だと言う。

爪切りを、たらいまわしするので、どんどん爪に関するトラブルが増える。
バイタルサインより爪切りをしてくれ、と思うがなかなか理解されない。


現在、病院=医療、
    施設=介護、だが。
本当は、どちらとも、医療も介護も両方が要る。

医療の無い療養生活は、現在の日本では考えられない。

ならば、介護施設を見直す必要があるのではないか。
医療もいつも必要、と認めることから議論が始まるのでは。

ヘルパーがミニ医者になるのならなる、でいい。
もしならないなら、医者がもう少し関与できるようなシステムに改善すべき。

そのような工夫が必要だ。
このままではよくないと思う。

とはいえ、ヘルパーさんとお医者さんがもっと交流すべきだろう。
訪問看護師さんとの交流でさえ不十分なのに、これをいうのも辛いが・・・

とりあえず、飲み会、
からなのかな。





 

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この記事へのコメント

元職ヘルパーのケアマネジャーと自己紹介なさるから、在宅介護になれていらっしゃると思ったら、大病院にヘルパーとして5年間勤務して、ケアマネジャーに合格した方だったりします。だから、その方の場合は、お話がどうしても、病院に行ってしまうのです。
全てのヘルパーさんが大病院で勤務しているとは限りませんでしょうけど。
ヘルパーさんが、「お医者さん」になってると言うのは、私達鍼灸師も、小さい鍼灸院で「ミニ医者化」しているかもと、思い当たります。
東京の代田文彦先生の指導していた日産玉川病院で研修した鍼灸師は「ミニ医者化」はしていませんけど。
開業鍼灸師も、「あれ、この人、病院で検査して貰った方が良いなあ」と思いながら、何処に紹介したら良いのか、悩む人も多いらしいです。
私も、二回もヘルペスになって、しかも、肩に腫瘍ができたことがあると言う主婦がいましたけど、何処の紹介して良いのか分かりませんでした。私や母が見て貰っているお医者さんを、紹介したら、勝手に「風邪を引いたので、麦門蕩を下さい!」と頼んだそうで、後で、そのお医者さんに「大谷さんはお医者さんですか?」と叱られて、大泣きしました。
ところが、何年も経ってから、偶然その主婦に再会したら、「あの後、私は乳がんがあることが検査で、分かって手術したんです。大谷さんがお医者さんに行けと言った意味がわかりました」と言われました。私はまさか、乳癌とは分かりませんでしたけど、NHKの今日の健康に「ヘルペスに何度も罹患する場合は何かの腫瘍がある場合がある」と書いてあったので、腫瘍かなと思いましたけど、何の腫瘍かまでは分かりません。
彼女にもう少し、ハッキリ「腫瘍かもしれないから、貴方の知り合いの内科のお医者さんに相談して下さい」と言えば良かったかもしれません。

Posted by 大谷佳子 at 2013年07月05日 03:19 | 返信

介護施設職員(ヘルパー、看護師)の「偽医者」はかなりの数で、医療・薬理に疎く、自身の感覚と○○の一つ覚えで「最近便秘気味だから、今日はラキソ」や「この傷ならゲンタシン」、はては糖尿の利用者に「今日は血糖高いから、○単」などの(診断)をする看護師(診断は医師の領域)は、おそらくどの施設(特にグループホーム)にいると思われます。

彼等のお医者さんゴッコのせいで、不利益を被るのは利用者。介護と医療の連携は、必須。ただし、医師も玉石混淆ですから、なんとも…

Posted by 通りすがり at 2013年07月05日 09:52 | 返信

施設のヘルパーさんは、施設の経営者に言われて、自分で診断せざるをえないのではないでしょうか?まだかわいいはなしです。
それに比べて、或る県の鍼灸師会なんて、平成5年くらいの話ですけど、鴻池参議院議員を顧問にして「針灸医師法」を成立させるなんて信じられない総会を開いてました。
「ヘンだ」と言ったら除名されました。
のちに、私が当時の鍼灸師会会長に「柔道整復師会は医師会会長の推薦する候補を顧問にしている」とアドバイスしたら、どういうわけか、鍼灸師会館に柔道整復師専門学校を併設して、威張っています。
鴻池先生を顧問にして、「針灸医師法」を目指すというのは霞になって消えました。
鍼灸師は欲が深いから、政治家に騙されたのでしょう。
おだてる人がいるんです。

Posted by 大谷佳子 at 2013年07月07日 02:52 | 返信

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