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「民主の敵」を今読む

2013年07月21日(日)

家に帰って、野田佳彦著「民主の敵」(新潮新書)という本を読んでいる。
まだ政権交代もしていない2009年7月20日に野田さんが書いた、いわゆる政治家本だ。
アマゾンの評価は2.1と極めて低いが、私は実にすばらしい本だと思った。
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政治家の評価は、何十年後かに出てくるものだ。
それと同時に、政治家本の評価も何十年後になされるべきだろう。

本書は、政権交代する前に書かれた本だ。
この時点では、まさか自分が総理大臣になるとは思わずに伸び伸び書いている。

http://www.amazon.co.jp/%E6%B0%91%E4%B8%BB%E3%81%AE%E6%95%B5%E2%80%95%E6%94%BF%E6%A8%A9%E4%BA%A4%E4%BB%A3%E3%81%AB%E5%A4%A7%E7%BE%A9%E3%81%82%E3%82%8A-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%87%8E%E7%94%B0-%E4%BD%B3%E5%BD%A6/dp/4106103230/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1374338269&sr=1-1&keywords=%E6%B0%91%E4%B8%BB%E3%81%AE%E6%95%B5

今読んでも全く古くない。
いや、むしろ元気が出てくるような分かりやすい、良書である。

野田さんの父親は昭和5年生まれの自衛隊員。
私の父親とまったく同じだ。

彼が真正保守と自認している気持ちはよく分かる。
彼の原点、モチベーションも充分に伝わってくる。

しかし、結果は見てのとうり。

2009年7月20日に出版された本を、たった4年後の
2013年7月20日にはじめて読んだ。

たった4年で、これだけ変わるものか。
まさに政治は一瞬先は闇。

アマゾンの低い評価や酷い書き込みは、2012年に書かれたもの。
総理大臣が書いた良書なのに、5の評価がたったひとつしかない。

私でも沢山あるのに、総理がたったひとつとは。
いかに民主党が、国民の期待を裏切ったのか、象徴しているような市場の声。

民主の敵とは、

実は、民主だったのだ。


自分の敵は、自分自身であるかのように、民主の敵とは自分自身だったのだ。
自分自身とは、労働組合や日教組依存体質のことだ。

もはやそんな時代ではない。

新しい理念を掲げながら、本当の民主主義を目指すと言いながら、
組織依存から抜け出せなかったのが民主崩壊の原因だったのだ。

問題の本質は、民主自身の心の中部にあった。
そのように野田さんに直言しようとしたのが、咋年のたしか10月15日と記憶している。

しかしその前日の10月14日、彼は辞意を漏らした。
心の中では解散を考えていたので、直言することも無くなった。

あの時、直言しても何も変わらなかっただろう。
そして現実に、国民の審判は、極めて厳しいものになった。

しかし冷静に考えてみよう。

原発事故は、自民党の原発推進政策の果てに起こったこと。
デフレも民主党のせいではなく、小泉政権の失政の結果。

3年3ケ月間は、たしかにお粗末そのものだった。
あのまま続いていたより、今の方が良かったのだろう。

しかしそれは、短いスパンでの話。

民主には反省が無い。
全員頭を丸めて詫びるべきだったが、それもしなかった。

今回の選挙ほど、行き場の無い票が多い選挙はかつてない。

どこに投票したいか分からない、
どこにも投票したくない、という人が沢山いる。

私も同じ気持ちだ。

祭りのあとの虚しさと、いつか見たあの酷い姿と、
どちらを選らばいいのか、という究極の選択である。

もはや党派は関係無い。
むしろ無党派、無所属に、まあまあ強い風が吹いている選挙だ。

自民大勝は決定。

問題は、どんな優れた野党候補を残すのか。
それが今回の選挙の最大のポイント。

優れた抵抗勢力を残すことが、日本の政治自身の安全保障であると思う。

大阪府民は、梅村さとしという38歳という若さと医療の現場を知っている
唯一の現職候補を、野党の良識として選択できる権利を持っている。







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この記事へのコメント

選挙に行って参りました。
なんせ、何処かに入れなきゃ、棄権になりますから、誰かに入れたいと思いました。
今回も、民主党と、辻何とかって人に入れました。灘中、灘高、東大ってのは気に入らないけど。
憲法9条は分かりませんが、97条でしたっけ、1/2で、憲法改正出来るっていうのは避けたいと思って。
勝っても、負けても、いつもどうりに生活するだけです。

Posted by 大谷佳子 at 2013年07月21日 08:17 | 返信

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