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不思議な一日

2013年08月04日(日)

今日は、朝起きてから今まで不思議なことばかり起きた。
この2日間、悲しい旅立ちが続いたこともあり、家族の方と相当長い時間、お話をしていた。
患者さんを囲む家族の肖像は、実にさまざまであると感じた。
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因果応報。

これは悪い意味ではない。
親が子供に施した無償の愛を、子供が親に返す姿を、仕事柄、毎日見ている。

どうしてこんな巡り合わせになるのだろうか。
不思議で不思議でしょうがない。

今日は、次から次へと、往診に呼ばれて、普段よりも働いていた。
行く家々にそれぞれの事情があり、それぞれに相談に乗って行く。

一軒が終わったころに、偶然、その先にある一軒から緊急携帯が鳴る。
そこに行って用事が終われば、今度はその先にある家に呼ばれる。

クリニックに帰って、日曜日の夜でも働いているスタッフに、ある家族の名前を口にした。
するとその瞬間に、なんと名前を出したその人から携帯電話がかかってきた。

出ると返事をしない。
ポケットに入れてあった携帯電話が誤作動して、偶然、私にかかったという。

そんなことあるのか?

私も不思議だが、シンクロニシテイとはまさにこのこと。
人の名前を口にした途端、神様がその人の携帯を鳴らす・・・

先週は、こんなこともあった。

同姓同名の患者さんが、外来で2人続いた。
これは、年1回くらいのペースであることだ。

同姓同名は、充分あり得る。
しかし、その2人が同じ時間に番号が一番違いで並ぶ偶然は、そうはあり得ないはず。

いつも神のいたずら、のように感じるが、実際そんなことがたまに起こる。
この世は、何か(神?)の意思で作られているように感じる。

今週の旅立ちは、親孝行の果ての旅立ちだった。
しかし考えてみると、親は親で子供のことを考えて旅立ったようにも感じる。

拙書「平穏死という親孝行」は、4刷り目に入ったが、
「平穏死という子供孝行」のようなことも現場にいると感じる。


今日は本当は用事があったのだが、なんとなくキャンセルして、なんとなく待機していた。
その偶然の隙間に、いろんな不思議な出来事が紛れ込んでくる。

お盆が近いせいか、寝るときに、いろんな人の顔や姿が浮かぶ。
若くして旅立った人の姿を偲びながら眠りに入る。

自分よりずっと若いのに、先に旅立った人の無念さを思う時、
自分自身も早晩そうなる姿を想像したり、今、生きている不思議を感じている。

明石家さんまさんの娘さんの名前、いまる、が大好き。
いまる=今、生きていることが、丸儲け。

さんまさんは天才だと思う。
実際、そのとうりであると思う、

お盆とその前後には、できるだけ多くの方の姿を思い浮かべたい。
きっとどこか、それはあの世か、この世かは分からないが、どこかで心が通じる気がする。







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この記事へのコメント

先生なんと申し上げて良いのか・・・。
ただただ感謝しかありません。
母は本当に奇跡のような最期を見せてくれました。
正真正銘の平穏死でした。
いつも兄の事をご心配いただき本当にありがとうございます。
先生からのお電話の声があまりに大きくて私たち先生の取り乱しようが聞こえてまして、有り難さが更にこみあげてまいりました。
母が作ってくれた絽の喪服を今やっと揃えました。
明後日は物凄く暑いようなので少し悩むところですが・・・。

このブログをご覧の皆さま、私の母が今朝旅立ちました。
亡くなる前前日に、テレビの取材を受けて御機嫌よくインタビューに答えています。
これが亡くなる前前日の人かという姿です。
昨日の晩は夜中に兄がプリンを食べさせ、午前3時に痰の吸入をした時も普段通りでした。
朝起きたら亡くなっていました。
母の映像はお盆に放送されるようです。先生からお知らせ下さると思いますので宜しければどうぞ視てやって下さい。

先生、改めましてまた御礼に伺います。
明日からの最期の親孝行頑張ります。

母の枕元に「なんとかなるで」ともう一つ標語カレンダーがありましたが、そこにはこう書かれていました。「寛大に与えるものは 寛大に与え返される」
母に教えられました。

Posted by チズ at 2013年08月05日 12:13 | 返信

チズ様
いつもコメントで拝見していました。
おしあわせなお母様でしたね。
目に見える世界から、ただ旅立たれただけ。
これからもいつも見守ってくださり
またお逢いできますものね。
私も母が帰天してから、かえって魂は遍在していると感じ
いつか逢ったとき、母が誇りに思ってくれる娘であるように生きたいと
願っています。
心からご冥福を祈って。

Posted by 梨木 at 2013年08月06日 12:15 | 返信

チズ様
心より、お悔やみ申し上げます。
テレビで、拝見させて頂きました。
お母様は、自由で闊達な方のようにお見受けしました。
ご家族で、お母様の介護をなさって、長尾先生の在宅介護をテレビで紹介して頂いて、その影響で、今や、世の中は在宅介護の考えがもの凄い勢いで、発展したようです。
チズ様は、ご自分の家庭と、ご実家の介護の両方に貢献なさって、えらいなあと思っていました。
お母様も、お幸せでしたね。ご家族様も、お身体、お大事に、なさって下さい。
拙文、お許し下さい。

Posted by 大谷佳子 at 2013年08月06日 01:51 | 返信

チズ様
お母様のご冥福をお祈りいたします

チズ様の凜とした知性あるコメントに学ぶことが多く、楽しみにしていました。
「なんとかなるで」
「寛大に与えるものは 寛大に与え返される」
お会いしたことがないお母様やチズ様に学ばせて頂きました。
しばらくお忙しい日々と思いますが、ご自愛くださいますように。

Posted by どさんこ at 2013年08月06日 04:58 | 返信

先生、コメント欄をお借りして皆さまにご挨拶させて下さい。

梨木さま 
ハイ、本当にたくさんの方の善意と愛情の海に日々浸かっていたような母でした。
手足も全く動かず辛かったでしょうが、胃ろうをつけているのに最後まで普通に食べて話して天然キャラ全開で・・。
梨木様にはいつも暖かい日だまりのようなお言葉を頂き感謝申し上げます。
これからはお餅も煎餅も供えてやれます。せっせと用意してやろうと、そして皆でお下がりを頂いて母を偲んでまいります。

大谷さま
テレビのあの短い放送で母を的確に御理解いただき嬉しい気持ちで一杯です。
私は大谷様のコメントを拝見していて私の母と大谷さまのキャラが少し似たところがあると実は密かに親しみを感じておりました。
母は本当におおせのとおりの自由で大きな性格でした。そして長尾先生との普通の会話が漫才でした。
もうあの絶妙なやり取りを聞いて噴き出すことも無いかと思うととても寂しい気持ちですが、私も母のように皆を和ませる人でありたいと目標ができました。これからも頑張ってまいります。
お心のこもったコメントを本当にありがとうございました。

どさんこさま
母の全霊をかけたような言葉に反応して下さり有り難いことです。
ほんとうに「なんとかなるで」を常に実感するこの数年間でした。何回「難と可」なったか数えきれません。私も気づかないところでもきっと「ナントカ」なり続けて今日まできました。
そして「寛大に与えるものは寛大に与え返される」というのはとどめの一発でした。この標語カレンダーは10年以上前にいただいたものを偶然見つけて亡くなる前前日に掛けたところだったのです。
1日~31日まであり4日の標語がそのことばでありました。
今後は父の介護へとシフトしていきますが、この標語のごとく父より受けた恩に報いるべく与え放しのやりかたでいきたいと考えております。「お父さんのことちゃんとしてやってね。」と言われたのかもと今思っています。
お声をかけていただき本当にありがとうございました。

Posted by チズ at 2013年08月07日 10:59 | 返信

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