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看取った家族だけが知っている

2013年08月06日(火)

「看取った家族だけが知っている・・・」
これは、先週出たばっかりの「家族が選んだ平穏死」(祥伝社)のサブタイトル。
お陰さまで、祥伝社黄金文庫の第二位になっている。
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13人の家族が実名で告白している。
家族の言葉は重い。
http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%8C%E9%81%B8%E3%82%93%E3%81%A0%E3%80%8C%E5%B9%B3%E7%A9%8F%E6%AD%BB%E3%80%8D-%E7%9C%8B%E5%8F%96%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%8C%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%B9%B8%E3%81%9B%E3%81%AA%E9%80%9D%E3%81%8D%E6%96%B9%E3%80%8D-%E7%A5%A5%E4%BC%9D%E7%A4%BE%E9%BB%84%E9%87%91%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%95%B7%E5%B0%BE-%E5%92%8C%E5%AE%8F/dp/4396316143/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1374593845&sr=1-1

最初のレビューを書いて頂いた方、ありがとうございます。
以下、アマゾンから転載させていただきます。

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具体的な家族の体験談や「平穏死のコツ」が書かれてとても分かりやすい良書です。 2013/8/5
Amazon.co.jpで購入済み
今まで医療界では敢えてタブー視してきた「死」について、筆者が医師としての専門性を保ちながら療養者や家族の目線から真正面に、業界のしがらみを超えて書き下ろした一冊です。

「平穏死」という言葉は、本人または家族等の関係者が穏やかな最期を迎えた結果として発せられる言葉であると思いますが、そこに至るまでの間、家族や介護者、医師や看護師やヘルパーその他周囲の人たちが、療養者本人が持っている生きる尊厳や意思をもって生活する尊厳とどう向き合って関わっていくかが、本来一番重要かつ難しい課題で、当事者が一番悩むところだと思います。

本書は、その部分を実際に看取った家族や関わった訪問看護師の体験などを具体的に載せてあることで、実際に悩んでいる人たちにとっては、こういうこともひとつの選択肢としてあり得るんだということを十分に認識させてもらえるので大変参考になります。

実際に「平穏死」に至るまで、周囲のいろんな支えがなければ叶わないと思いますが、いろんな諸条件が揃わないと実現できないのも事実でしょう。

いろんな地域差、環境差があるなかで全てがうまくいくとは限りませんが、本書に書かれてある「平穏死」できる現実とそのコツを一人でも多くの人が知ることで、社会全体がその時代の流れを受け入れていけるようになるのではと思いました。

長年の在宅医療を経験した筆者ならではの心に響く言葉も多くあり、また非常にわかりやすい文章で構成されていますので、どなたでも手軽に読める良書です。
是非、一般の方のみならず、多くの医療関係者・介護関係者にも読んでいただきたいです。


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ついでに、「がんの花道」も、がん部門で2位になっていた。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%AE%E8%8A%B1%E9%81%93-%E6%82%A3%E8%80%85%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%B9%B3%E7%A9%8F%E7%94%9F%E3%80%8D%E3%82%92%E6%94%AF%E3%81%88%E3%82%8B%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%AE%E5%8A%9B-%E9%95%B7%E5%B0%BE-%E5%92%8C%E5%AE%8F/dp/4093883157/ref=pd_sim_b_2


以下、2番目のレビューを転載させていただく。

これもとてもl嬉しい書評だ。

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 「あなたさえいなければ」 2013/8/6
Amazon.co.jpで購入済み
著者 長尾和宏先生の本は、この『がんの花道』が『平穏死という親孝行』に続いて2冊目です。

今現在、父親のまさに看取りを見据えた在宅で介護中の私にとって、安心できて肩の力が抜ける一冊でした。

これでいいのだろうか?これからどうなるのだろうか?数えきれない不安と心配の日々を送ることになる介護、それでいいんだよ。という、安心感を求めてしまいます。そんな時に、この本が道標になることと思いました。
私事ですが、父親は癌発覚後、手術を拒みました。何としても生きていてほしい。と思った不肖の娘は涙ながらに手術を受けてほしいと懇願し、父親は私のために手術を受け、その後、苦しい抗がん剤治療をしました。その結果、一年も経たずに再発してから、もう父親は抗がん剤の苦しさで余生を送りたくない。と言いました。私はこれを受け入れるしかないのか?考えても結論は出ず、悩み苦しみました。しかし、これ以上、私のわがままとエゴを押し付けることは、父親の平穏生を邪魔することになると思いました。

父親に生きていてほしいと思う気持ち、治療を続けてほしいという気持ち、この気持ちは変えることは難しいけれど、父親の平穏生、平穏死を共に付き添っていけたらと…この本を読んで私がもらった安心です。

『平穏死という親孝行』でも長尾先生が仰っていて、この『がんの花道』にも出てきて心に突き刺さった言葉、「あなたさえいなければ」。
父親の意思を覆し、「あなたさえいなければ」という存在になってしまったのではないか?その後悔が消えません。

2人に1人ががんになると言われる時代ですが、幸なことか私の周りの友人のご両親にがんの方がほとんどいらっしゃいません。

だからこそ、この本を読んで妄想でよいので考えてほしいのです。他人ごとではなく自分のこととして、遠い将来でも親の看取りをしなければならない日に、「あなたさえいなければ…」という存在にならないように。

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ブムックルさん、ありがとうございます。和

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この記事へのコメント

自己発信していく世代に成長したい

ブムックルさんのレビューに心打たれ
お父様の娘さんに対する大きな愛情を感じました。

私も初期治療の手術を選択しなかったので、
ブムックルさんの思いの何分の一かは
共有できていると思います。

ただ、子供達が一番嬉しいのは、母の放任主義的人生教育の結果
「お母さんが自分の人生を望むとおりに生きたと感じられた時」
という信念は揺るがなかったため、思いを貫けました。
結果は運よく◎

これから人生の終わりに近づいていく私達世代は
「あなたさえいなければ」の代わりに
「あなたが支えてくれたから望む人生を過ごせた」と言えるよう
後でとは言わず、今から真剣に考えていきたいです。
長尾先生の本に触発されてか勉強会を主宰されている方もあるようで
関心を持ってブログを読んでいます。
この啓発運動がますます広まっていきますように。

Posted by 梨木 at 2013年08月07日 06:57 | 返信

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