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たった1日で別人のように元気に

2013年10月17日(木)

昨夜初めて訪問した末期がんの女性を、24時間後に訪問してみた。
昨日とはまったく別人のように元気になっていた。
緩和医療という武器のおかげで、たった1日で全てが変わった。
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実はこうなることは分かっていたので
昨夜の帰り際に予告しておいた。

「明日はびっくりするほど元気になるけど驚かないでね」

でも、今夜の家族はやっぱり驚いて出迎えてくれた。
「先生、元気になりました。魔法のようです」と。

1週間ぶりにご飯を食べて、お酒まで飲んだという。
昨日は痛くて目を開けられなかったのが、今日は笑顔で会話もできた。

やったことは、緩和医療。

麻薬のタイトレーションとステロイドの注射。

たったこれだけでこれだけ喜んでくれるのなら、
雨に濡れても遣り甲斐がある。


がん拠点病院は、いったい何をしている!??

緩和ケア医は何をしている!??

地域連携室は何をしている!??

この大学病院の緩和ケアのエライ教授が、国の緩和ケアのリーダーと聞けば笑うよね。
まあ、世の中、そんなもんだろう。

我々はこんな天上人は相手にしない。
患者さんを相手にする。


こうやって私のような町医者と患者さんと知り合えるのは、2つのルートしかない。

●とりあえず自力で脱北する。
●がん患者会やNPOに情報をもらい、いい在宅緩和ケア医を探す。

地域連携室を通すととにかく時間がかかる。
半数はその間に死ぬ。

書き込みに匿名さんから「そんな病院ばかりじゃない」と書いて頂いた。

たしかにそうだろう。

しかし私の知る限りでは、「そんな病院しかない」のが現実。

そして、「早期から在宅緩和ケアを」なんてことを言っている先生自身が
このブログに書いている当事者だったりするので困っているのだ。

早い話が、がんの終末期医療や在宅緩和ケアにおいては、
その原因となっている医者自身がその自覚症状が無いので、患者さんは困るのだ。

私も、病院の悪口は書きたくない。
しかし変わって欲しいから書いている。

嫌われるのは覚悟の上。

地元での市民フォーラムなどの啓発事業は数えきれないほどやっている。
これから1週間に、3つやる。

本を書くのも、ブログを書くのも、困っている人がいるから。
しかし自分の非力を嘆くだけ。

今日も講演が3つ。
全力投球する。


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