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「もし合法ならあなたは安楽死を選びますか?」

2013年10月19日(土)

「もし合法ならあなたは安楽死を選びますか?」
このショッキングなタイトルは、週刊ポストの今週号の特集。
右上には、「全国民必読」なんて書いてある。
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これまでタブーとされてきた「安楽死」が分かりやすく解説されている。

もちろん、「尊厳死」と「安楽死」はまったく違うもの。

といっても区別をちゃんと答えられる医療者は少ない。(というかほとんどいない)

昨夜も淀川キリスト教病院のお医者さんや看護師さんに、尊厳死と安楽死の違い、
そしてスイスのデイグニタスでの「医師が幇助する自殺」についてお話ししたばかり。

今週号の週刊ポストの記事にはちゃんと書いてあった。
私も登場している。

全国民、となっているが、本当は全医療者必読、なんだけどなあ。
日本の医療者はあまりにも終末期や生命倫理に関心が無さ過ぎると思う。

「人の命は地球より重い」から尊厳死の議論などけしからん、
なんて言う学者さんばかり。

しかし、週刊誌が尊厳死を乗り越えて、「安楽死」を扱っている。
そろそろ、現実的な議論をする時であると思うのだが。



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この記事へのコメント

今日も毎日、お疲れ様です、
急に寒くなりましたね!

母が寝たきりになって1カ月が過ぎました。
幸い、身体中に転移しているのにがん性疼痛はありません。
認知症の人は痛みに鈍感なのか?不思議でなりません。
化学療法や放射線療法をしなかったから痛みがないのか?????
夜間のせん妄は増し、日々の会話でもつじつまが合わず失笑してしまいます。
時代劇が好きで刀のシーンでは“テレビではあっと言う間に死ねるのになかなかやなぁ~”とつぶやいた。
時々正気になるのか、現状の不自由さ苦痛を感じているようだ。
かと思えば“元気にならな”と食欲は病気以前より勝っている。
眼が覚めたら深夜であろうが、とにかく水分や食事を要求する。
身体が求めているのか?餓えた子供のように摂取する。
“いつになったら元気になる?”の問いがある。
自分ががんの末期であること、自宅で看取られることを忘れていおり答えに戸惑う。
“首から下はあの世に逝ってる”と何度も言う。
どのような感覚なのだろうと思う。
眼が覚めるたびに、ここはあの世かこの世かと混乱し、毎日過ごしている母にとって毎日が不安で恐怖なのどろうか?
安らかにと思っているのだが、なかなかですね。

Posted by らら at 2013年10月19日 02:20 | 返信

診療活動、セミナーの講師などで大変お忙しく
本当にお疲れ様です。
先生のご尽力されてきた成果が腰が重たい
マスコミをようやく動かす状況になりました。
いよいよ本音の議論が全国民の間に沸き上がり
有名大学病院や総合病院の高名な先生方も
いやいやながら議論に加わることでしょう。
残るは弁護士、宗教団体でしょうか?

Posted by 匿名 at 2013年10月20日 09:47 | 返信

日頃、週刊誌を買わない私ですが、早速、読みました。
全体の中で、この記事だけが浮いて見えましたが、書かれていることはシッカリしていて、感心しました。
この種の週刊誌でも(失礼)「人生の最後をどうするか」のテーマが取り上げられることに,時代の動きを感じます。
「終活」に対する国民の考え方が強くなって、「人生最期の生き方」に大きな関心が向けられてきたのは大変嬉しいこと。法律の制定が待たれるところです。
同時に、「元気な間の生き方」にも、もっと目が向けれれる事を期待したいです。

Posted by 小澤 和夫 at 2013年10月20日 05:46 | 返信

私は「尊厳死は理解できている」と思うのですが、「安楽死」は難しいです。
p61の2段めの(11年11月、重度のアルツハイマー病を患っていた64歳の女性に安楽死が行われていたことがあきらかになった。)
また、3段めの社会学者立岩真也立命館大学教授の「本来は“本人の意思”が安楽死の適用条件なのに、意識の確認のできない子供、障害者、認知症患者などにも対象が拡大しています。オランダでは、年を取って生きるのが嫌になった高齢者にも認めようと言う動きもある。“終末期”や“耐えがたい苦痛”と言う条件も外れてきます」
そして、5段めの「たしかに“本人が望んでも家族が止める”という例もあります。だが実際には、家族の方が患者に死んでもらった方が楽でいいと考えることが多いのです。それを感じとって死を選ぶ患者もいる。たとえば障害を持つ人などです。安楽死に批判的な立場の人は、そうした“他人に手間がかかる人間が死を選べされることに危機感を持っているのです」というくだりは、これは注意深く扱わねばいけないように、思います。
「尊厳死」は「安楽死」ではないと言う事を明確にしておかねばいけないように思います。
そうしなければ、「安楽死」の概念が、自殺を禁じてきたキリスト教の国で、日本の私達も考えつかないくらいとてつもなく拡がっているように思います。

Posted by 大谷佳子 at 2013年10月21日 02:15 | 返信

半年前くらいだったか、「尊厳死」とは「安楽死」と一緒だから、それを推進するのは、けしからんと言うコメントが二回か、三回ありました。
確かに、長尾先生に対する者の言い方が、攻撃的で、読むことはあんまり気持ち良いものでは、ありませんでした。
でも、その人が紹介した外国の安楽死の実際が犯罪すれすれの事件が多発しているといったブログが書かれていたので、これが本当だったら、「外国の安楽死」はこわいなあと思いました。
本人も、家族や周囲の方達も、善意で、本人の安楽死を認める場合が多いのでしょけど、小さい物を言えない障害児を安楽死させたりする事件もあって、微妙だなあと思いました。
「尊厳死」については良く知っているし、これは推進していかねばならないのですが、「安楽死」、それも、「外国の安楽死」がどういう風になっているのかは良く分からないと思います。

Posted by 大谷佳子 at 2013年10月22日 01:52 | 返信

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