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認知症の地域包括ケア

2013年10月24日(木)

今夜は、地元尼崎で「認知症と地域包括ケア」の勉強会の司会をした。
尼崎は認知症がとても多い気がする。
3つの講演を拝聴し、とっても勉強になった。
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愛の鈴の樽本さん、
はらクリニックの原先生に講演して頂いた。

特別講演は、愛媛大学準教授の谷向知先生。
とっても分かりやすい、いい講演だった。
遠く松山から来て頂いてよかった。

今夜、この会に参加された方はとってもラッキーだったと思う。
認知症を専門とする医師の話の中では、ピカイチの講演ではないのか。
とってもお医者さんらしい講演だった。

谷向先生とは、これからもご縁が続くと思う。
松山市のひとたちとしっかりまじくって頂き、私たちにいい見本を見せてほしい。
また若年性認知症やピック病が得意のようなので、ゆっくり続きを聴かせて欲しい。


今日は、世間は台風で大変だそうだ。
しかし私は講演と移動だけの1日だったので何も知らない。

東京から、「医療否定本に殺されない48の真実」について
わざわざ同行取材に来てくれた若くて優秀な記者さんがいた。

とってもいい感じの記者さんだった。
私がどんな思いで何のためにその本を書いたかを、ちゃんとお話しした。

そもそも記事になるのかどうかは知らない。
私もどうでもいい。

何のためにこんな日々を送っているのかが分かってもらえれば充分だ。
私は近藤誠氏と闘っているわけではないことが、分かっていただけたはず。

私は町医者として目の前の患者さんを診るのが精いっぱい。
そして、今、泣いている患者さんが一人でも少なくなるような医療を目指している。

そのためには、多少叩かれても、言うべきことは言う。
そんな自己目標を再確認させてもらった1日でもあった。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

はらクリニック 原先生

 

台湾では、「失智症」という。

認知症は脳の重さ、体積と比例しない。

 

認知症=社会生活の支障をきたす状態。

発熱や下痢と同じ。

 

認知症は症状名で病名ではない。

HDSやMMSEはあくまで参考所見。

 

 

愛媛大学 谷向先生

 

若年性認知症

純と愛にも登場

18歳から64歳の認知症が3万8000人いる。

 

早期発見、早期対応(治療ではない)

 

地域、生活を見ることが大切

 

オレンジプラン

5年間で9万人の指導者を研修

 

パーソンセンタードケア→生活支援型ケアへ

 

2011年にアルツハイマー病の定義が改訂された。

 

1 仕事や日常生活に支障、を最重視

2 実行機能が低下

3 2領域以上の認知機能の低下

 

ケアのパラダイムシフト

生活障害である

対応の仕方

地域がキーワード

 

物忘れは記憶障害か?

最近、ものを探すことが増えたか?

 

自分で物忘れを自覚している人は

認知症ではない、というのはウソ。

 

ものの置き忘れが増えた。

しかし探したら見つかる

探し物が出て来たとき、どう思いますか?

 ・ほっとする

 ・あ、ここに置いたんだっけ=正常

 ・何でこんなところから?=病的

 

転倒事故は、DLBに多い

 

     転倒率

AD    1.1%

FTD  

DLB  10.7%

NPH   7.1%

 

再帰的意識が障害されるのがピック病、FTD

盗んだ記憶が無い

 

ピック病は迷子にならないが

アルツは迷子になる。

 

その部位が障害されているかをイメージして

ケアの仕方を変えることも考えていい

 

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