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ドイツのリビングウイル法案が可決
2013年10月25日(金)
資料を探していたら、同日のシュピーゲル紙を松尾幸郎氏が翻訳していただいた。
これを読むと、どこの国も同じように終末期医療に苦慮しているのがよく分かる。
今日、趙教授から英語のメールが届き、ドキドキしている。
さて、ヒトラーの負の遺産があるドイツでさえ(敢えて、さえと書きたい)
4年半前に、リビングウイルが合法化されている。
ある人から、LWが合法化されていない国はどこですか?
と聞かれて調べている途中の出来ごと。
日本も終末期の問題をタブー視せず、みんなで直視すべきだと思う。
読みながら、ドイツ議会の正義を感じた。
あるいは、的外れかもしれないが、映画「リンカーン」を思い出した。
患者さんの希望を叶えるにはかくも長い時間とエネルギーを要するのかと思った。
訳して頂いた、松尾幸郎氏に感謝申し上げます。
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Living Will Law ‘ Strikes a Successful Balance’
(Living will法 は balanceを上手く打ち当てる)
数年にも亘る政治的議論を経て、ドイツ議会は去る木曜日、Living Willの法的担保を
この法律は尊厳をもって死にたいという患者の願いと法的保護が欲しいという医者との
この問いはBerlinの国会議員たちには数年以上付きまとっておりました:
しかし、木曜日に、ドイツ議会は、遂に、あらゆる種類のliving willsに法的担保を
317票 対 238票でもって、ドイツの立法者たちは、極端に(重篤な)病気あるいは
この決定は9百万人とも言われるliving willの保持者であるドイツ人に明瞭なる回答、
Advance healthcare directives (事前の医療指示書)-living willはそう呼ばれることもありますが、この法律は、どれだけ遠い以前に作成されたものであれ、そして作成された時点
Living willの指示内容が患者の病気に合致しないケースには、医者は患者の家族あるいは
この新しい法律は又、どの程度living willを優先的に取り扱うべきか不確かな医者に
然し、いまだドイツ医師会は(420,000 以上の医者たちを代表する)この木曜日の法律に
同会の会長であるJorg-Dietrich Hoppe氏は、たった一つの法律で全てのケースを
この法律に不満を述べる議員も沢山おります。
この問題の性質の故に、各党は党としての統一した投票をするようにと議員たちに
“人は最期の瞬間まで死を規制は出来ない、とりわけ法律でもってそれは出来ない”
他の議員は、患者は医者と相談してliving willを起草したほうが
良いと言っております。
Merkel首相自身は木曜日の投票前に、法律に賛成すると表明しておりました。
評論家たちは金曜日に、もっと注目することになるでしょう。
Sudeutsche Zeitungの記事:
“ Delicateな問題というものは、今日まで、裁判で争われて判決という形で治められて
過去に於いて、間違いが時々起きました。
医者は患者のliving willを無視して罰せられることはありませんでした;
これが危惧するところは、多くの医者たちが終末期の患者を、その患者の願い通りに
“ ここで重要な争点になるところは、法律はこの不確定なものを完全に取り除くことが
死というものは標準化されるものではありません;
保守的日報紙、Die Weltの記事:
“法律は木曜日に合意されました…..それは(微妙な)balanceを見事に打ち当てたもので
“ そのような次第で、この新しい法律は個人の尊重を標榜する精神を代表しております。
日刊Business紙のHandelsblattの記事:
“議論の過程の中にあって、医療技術の進歩から結果として現れた倫理問題はいまや
ことも出来ることになりました。医療にはもはや限界が無いように見すが、個人の
友人や家族には愛する人の(生)を延ばすことができる医療があるとすれば、それを
患者が過去に管をいっぱい装着させられるようなことにはなりたくないと言ったとしても、
“ 不満足でありましょうが、この問題は大雑把に答えられるものではありませんーー
それは一つの事実です、ドイツ議会が考慮したことのひとつです。
個々人が生かし続けて貰いたいか、どのくらい長く、どのような状態のままで….
それは自分で決めなければなりません。
Living willを起草するとき、大概の人が尊厳をもって死ぬことを目標とします。
医者や愛する人が、その過程の中に含まれるという事実は自己決定に法的担保を与える
以上
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