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四国在宅医療推進フォーラム

2013年11月18日(月)

咋日は、高松で開催されている四国在宅医療推進フォーラムの呼んで頂き、
「在宅ホスピスという選択」という話をさせて頂いた。
施設ホスピスの先生と一緒に、施設ホスピスと在宅ホスピスの連携について討議した。

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香川県の施設ホスピスは、3ケ所、33ベッド。

最近ギリギリまでがん治療をやる傾向が強くなり、
ホスピスに紹介されるタイミングが遅いのは香川県も同じ。

敬二郎クリニックの三宅先生の報告が興味深かった。

高松市で在宅診療をやっている診療所にアンケートを行われ、
高松市における在宅ホスピスの現状が明らかになった。

咋年のがんの在宅看取りは、11施設で計112人だった。
高松市では年間1200人ががんで亡くなっているので、
1割が在宅ホスピスの恩恵を受けていることになる。

がん拠点病院のリーダーたちと一緒に壇上に立ちながら、
「がん患者さんは家に帰るのは大変だなー」とあらためて思った。

終電近くまで、関係者で食事を頂いた。
がん医療について様々な議論をした。

とっても楽しい1日だった。

高松駅で不思議な電車を見つけた。
22時前に高松駅を出て、翌朝7時に東京駅に着く寝台特急電車がある。

人気が高く、予約がいっぱいのことが多いとか。
高松は観光地としても、格段に進化していた。


11月18日(月) 四国の緩和ケアの現状

 

昨日は、高松市で開催された四国在宅医療推進フォーラムの

講師とシンポジスとを務めました。

九州から四国へ、旅芸人のように移動しました。

 

メインテーマは、「地域で支える緩和ケア」。

私の演題は、「在宅ホスピスという選択」。

 

平穏死や胃ろうや在宅医療の講演は沢山やっていますが、

「在宅ホスピス」だけに焦点を当てた講演ははじめて。

実は前から話したいと温めていたテーマでもあります。

 

大学病院やがん診療拠点病院の先生がたと、地域で支える

緩和ケアについて、10時間にわたりじっくり考えました。

 

がん医療の最前線におられて、なおかつリーダーシップを

とられている医師とのシンポ、懇親会は極めて有意義でした。

 

がん診療以外にも、知らなかったことを沢山教えて頂きました。

またがん拠点病院が抱える苦悩についても知ることができました。

 

がん医療は、患者も医師も大変。

医療が高度化すればするほど、課題が増えるのは宿命なのです。

 

さらに、どの時点で在宅医に紹介するのか、といった

極めて現実的な議論もしました。

 

高松の在宅医が、医師会員に「在宅緩和ケア」についての

アンケート調査の結果はとても印象的でした。

 

実は、大学病院、がん拠点病院、在宅医、医師会などが

がん医療について同じテーブルについて議論する機会は、

ありそうで、そんなにありません。

 

10時間、四国の専門医や在宅医とご一緒した感想は、

四国の人は真面目で、控えめで、賢い、ということ。

実は、私も善通寺生まれの四国人ですが・・・(笑)

 

生まれ故郷に帰り、高松弁を聞くと本当に心が和みます。

私の司会をして頂いたのは、30年前に内視鏡を教わった

先輩医師でしたのでなおさらでした。

 

今週は延べ4000人位の方にお話をしたことにまります。

それも、それぞれ違うテーマなので刺激的な1週間でした。

留守を看護師と医師たちが、患者さんを護ってくれました。


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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

長尾先生はじめまして。
先生のご活躍に敬意を表しております。
さてDEBATEという言葉をご存知かと思います。これは一つの論題に関して全く異なる考え方を持つ人の意見を戦わせて真理に迫るというものです。
その場合必ず肯定側と否定側に分かれてある一定のルールのもとで議論を経て「プレゼンとクロスエグザミネーション」より客観的な真実に到達しようというものです。
これは欧米先進国では実に普遍的で、互いに右と左「極右極左も含む」に分かれた大統領選挙「党首討論」でも国営放送が担当しこのディベートがなければ国民の審判を問うことはできません。

長尾先生は近藤氏との対談を頑なに避けておられます。
その理由は今のところ、

1.見世物になるつもりはない。

2.極限の妄想とどう議論するのか。議論の余地がないので議論しない。

3.教祖が自分の間違いに気がつかない限り何を話すのか。

といったところです。どうにも歯切れの良い理由は見当たりません。というのはこの理屈が通れば世界中にディベートなどそもそも不要になるからです。現在ヨーロッパでは過激な極右政党が躍進していますが左派の施政者でも議論そのものを回避する人物はいません。ディベート回避は当然敵前逃亡と解釈され国民の信頼は得られないからです。

今回長尾先生は近藤氏と往復書簡か携帯電話でなら話をしてもいいとも仰っています。とすると先生のご希望は公の場でリアルタイムでは議論したくないということだと解釈してよろしいでしょうか。
もしもそうであればディベート能力欠如者との烙印を受け入れ、この議論を待ち望んでいる国民から信用されることは諦めるべきです。
週刊文春の記者さんが「なぜ逃げるのですか?」と煽ってきたとあります。それに対して「私は逃げも隠れもしないし、毎日、講演や学会等で表に出ている。」とありましたがバラエティ番組ならともかくさすがにこれでは答えになっていませんね。

このコメントは通常の方でしたらブログに承認反映されないと思います。しかし先生は清濁受け入れる器量の持ち主だと確信しております。少々お気を悪くされたかもしれませんが承認くださり、そして対談できない真摯な理由をお示しくだされば質問を繰り返すことはいたしません。例えば「学術論争になれば論文評価論争になる。自分は近藤先生ほど資料を持ち合わせていないためそれでは勝ち目はない、ただ臨床医として近藤氏の意見は現実の複数の症例からみて同意できかねる。しかし対談でそれらを証明する万全の準備はできていないため」といった意見でも先の3つの理由よりははるかに説得力があると思うのです。

私の周りでは多くの人間がこの問題の推移を見守っています。先生のご真意を教示していただければとの思いからコメントさせていただきました。
この提言はブログに転載していただいて結構ですので是非ご回答お待ちしております。

Posted by 森田雄一 at 2013年11月18日 08:33 | 返信

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