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勃起不全と男性ホルモン

2013年11月21日(木)

勃起不全(ED)を訴えて受診される方が、徐々に増えている。
草食系男子の若者や、うつ傾向の中年男性。
産経新聞兵庫版、11月9日から転載させていただく。
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男性医療シリーズ 第4話  勃起不全と男性ホルモン

              EDは脳梗塞や心筋梗塞の前兆!?

 

 ED(勃起不全)の患者さんが増えています。町医者をしていてもそう感じます。30~50歳代の男性が奥さんや彼女に連れられて診察室に入ってくることが時々あります。男性は照れ臭そうに少しうつむき加減。もし両人の男性ホルモン(テストステロン値)を測定すれば、女性の男性ホルモン値が男性より高いのでは?とさえ思います。「草食系男子、肉食系女子」なんて言われる時代ですが、まさに言い得て妙。診察室から見ても本当にそのような時代だなと感じます。少子化が止まらないはずです。


我が国のED患者数は千百万人だそうです。凄い数字です。EDと聞けば「なんだ、インポテンツか」と思われる人が多いでしょうか。しかしEDとインポテンツは似て非なるものです。インポテンツとは、事故や病気で勃起機能が完全に喪失した状態。一方、EDは、勃起補助薬の服用で機能が回復します。「勃起不能」と「勃起不全(ED)」の違いを知っておいてください。当院でもバイアグラなどの勃起補助薬を処方しますが、自費診療です。ネット販売などではニセモノもありますので、多少面倒くさくても必ず医療機関で処方してもらいましょう。


 ところで何故、EDになるのでしょうか?実は、EDには男性ホルモン(テストステロン)と活性酸素がおおいに関係しています。その結果、血管が老化してEDになるのです。陰茎は血管が豊富です。陰茎動脈の直径は1~2mm、心臓周囲の動脈は3~4mm、脳の動脈は5~7mmです。テストステロンの低下や糖尿病に代表される生活習慣病などで、全身の血管の劣化が進んだ場合、最も直径の小さい血管から異常を生じる可能性が高いのです。最近の研究で、EDは脳梗塞や心筋梗塞と深く関係することが分かってきました。脳梗塞や心筋梗塞を起こした人にあとで聞いてみてください。

 「病気で倒れる前からEDであった」という人が実に多いのです。ですから、たかがEDと思っていたら間違い。EDは単なる加齢現象ではありません。EDが脳梗塞や心筋梗塞の予兆であることが多いのです。短時間だけ半身が脱力したり意識がもうろうとなる一過性脳虚血補発作(TIA)は、脳梗塞の前兆として広く知られています。TIAと同様に、EDもED診療に熱心な医師に相談されることをお勧めいたします。場合によっては、EDは命に関わる「危険なサイン」かもしれないのです。


 最近、男性医療を何とかしなくてはという思いが強くなってきました。日本の男性は生まつき7歳短命なうえに、千百万人もEDで悩んでいるのです。私のような町医者もEDの方になんとかお役に立ちたいのですが、医療機関や薬局の受付などのスタッフは女性が大半。男性患者さんから見れば、それ自体が、EDでの受診の大きな障壁になります。そこで「EDカード」を男性トイレなどにそっと置いておき、診察室で出してもらうような工夫をしていますが、もっと考えないといけませんね。また最近、人に会うたびにその人のテストステロン値を想像するのが癖になりました。それが低い人は、上げる生活に変えていく必要があるようです。詳しくは次回に。

 

キーワード バイアグラ

そもそも心臓の血管を改善する目的で開発されたが、陰茎の血流も改善して勃起しやすくなるので勃起補助薬として臨床導入された。他のED補助薬として、レビトラ、シアリスという薬が広く使われている。

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この記事へのコメント

最近、本ばかり購入して、本で圧死してしまいそうなんですが、確か光文社の新書版でお医者さんが、「全ては化学分析表で分かる」だったかの題名の本を書いていらっしゃって「男性の無精子症か、EDだったかにはZ(亜鉛)が良いという説もあります」とかいてありました。

Posted by 匿名 at 2013年11月22日 03:45 | 返信

NHKスペシャル『[病の起源・がん』が、本になった。
TV放送では見落としたが、本のなかで次のような注目すべき指摘があった。
[乳がんは、エストロゲンという女性ホルモンと関係が深い。エストロゲンの刺激によりがん細胞が増殖する場合が多いのだ。テストロゲンという男性ホルモンの刺激でがん細胞が増殖する前立腺がんと似ている。]
もしこの見解が正しいとすると、女性更年期障害や男性更年期障害にホルモン補充療法をおこなうことは、乳がんや前立腺がんの発生リスクを高めるということになる。がん細胞の増殖と精子の増殖のメカニズムが酷似していると聞くと、怖い。
テストロゲンの減少は、精子の生産を抑制することになる。だが、射精不全となっても、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞の要因となる血流停滞がなければ、朝立ちも勃起も可能となる。
これもNHK公開シンポジウム『西洋医学と漢方』の受け売りで恐縮ですが、男性更年期障害では、かならずしもホルモン補充療法よりも補中益気湯エキス顆粒が推奨されるとの提起があった。
産経新聞兵庫版の担当記者の続編に期待したい。

Posted by 鍵山いさお at 2013年12月03日 05:32 | 返信

まさか自分が勃たなくなるとは思ってはいませんでしたが、manbuildという商品を使ったら20代の頃のように元気になりました。
性欲ややる気に満ちあふれたのは本当に久しぶりで、日々の活気になりました。
おすすめです。

Posted by 中年勃起マン at 2015年03月03日 01:09 | 返信

おはよう。私は、今月で36歳になります。ですがこのごろ悩みがあります。それはEDです。妻とは、気が合うしいつも楽しくいれます。ですがいざ事を始めようとしても立ってくれないのです。そのときでもパートナーは、嫌な顔はしないですし優しいです。でもそれがうちとって悲しすぎる。そこで本格的にED治療をすることにしました。まずは駅の横にある皮膚科に行ってみます。インターネットでサイトを調べてみるとED治療薬を服用して治していくみたいです。バイアグラやレビトラだと思うし、このごろはジェネリックもあります。バリフやカベルタなどが有名です。

Posted by ED治療薬 at 2016年07月03日 04:18 | 返信

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