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論理的に考える
2013年12月01日(日)
近藤誠氏の新しい本が出て、新聞広告を見ていたが、論理的におかしいことばかり。
これだけおかしいことが並ぶと、どこから説明したらいいのか分からない位、おかしい。
・タイトルからして、もう矛盾している。
・内容もいたるところ論理的に破たんしている
のでどこから説明したらいいのか分からなくなる。
議論ではなく、論理の問題として捉えたほうが
そのあまりの飛躍ぶりというか、間違いがより浮かび上がる。
小町守の活動記録に、近藤理論の論理的な誤りが
理路整然と指摘されていたので、読んで頂きたい。
http://www.usata.org/output-stream/ganmodoki
どうも、論理学の教材として使われているようだ。
医学的には関係もない論理学の専門家の先生が、学生たちに
論理の誤りを指摘するために、絶好の生きた教材のようだ。
なんともいえない違和感は、やはり医学とか、科学レベルではなく、
どうも論理学のレベルでの問題がメインのようだ。
もちろんエビデンスなどという世界ではない。
それ以前。
なにせ、他人のエビデンスを勝手に捻じ曲げらるのだから
常識では考えられない世界で、本が書かれている。
そこに個人の生き方の話が入ってくるので
もう支離滅裂。
現代医学の不備や医者の不道徳へのお怒りはよく分かるが、
それにしても、よくも論理的にこれだけ破たんしているものが
世に出るものだと感心する。
しかし、論じるにもどう論じたらいいのか、よく分からない。
たしかに、誤診や過剰医療の問題はいくらでもある。
信頼関係や医療の不確実性といった問題も山積している。
しかしそれとこれとは全く関係無い。
論理的に破たんしていることに、
本気で気がつく市民って、どれだけいるのだろうか。
少なくとも私が知るマスコミには1人もいないことがよく分かった。
「議論」や「対談」と聞いた時点で、ああ理解できないんだと思う。
そうだ、論理学の話だったのだ。
最近、そんな興味で見ている。
全然関係無い話しだが、以下は昨夜の阪大の消化器内科の
膵臓病勉強会での講演の要点。
メモしながら、大学でのこうした臨床的、基礎的研究まで
すべて否定されていることに後輩たちは何と言うのだろうかと思った。
地道な研究の膨大な積み重ねの上に医学があることを私は、知って
いるので、近藤氏はどうしてもっと素直に見られないのかと思う。
自説の論理的誤りにまってく気がつかないどころか
益々エスカレートする近藤氏が、哀れに思えてきた。
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EUS-FNAは、
2010年から保険適応になった
食道SMT
縦隔内リンパ節腫大などが適応
除外例
・治療方針に影響を及ぼさない場合
・褐色細胞腫
・のう胞性膵腫瘍
充実性膵腫瘍へのEUS―FNAは、
膵がんとして外科切除された症例の
5~10%が良性疾患であったとの報告から
術前診断として行われる。
EUS―FNAは、
ERCP下細胞診より感度・特異度が高い。
偶発症として
・膵炎、十二指腸穿孔
・播種が知られている。
迅速細胞診も導入されている
穿刺回数を減らせる
消化管SMTへのEUS-FNA
腫瘍径2cm以上
正診率は、60~80%
縦隔内、腹腔内、骨盤内リンパ節腫大への適応も
経胃<経十二指腸下行脚<球部
膵がんの発生および進展におけるCD26/DPP-4の意義
CD26のひとつが、DPP4であり、
多様な機能を持つ糖たんぱく質
CD26と悪性腫瘍の関係
肝がんとCD26の関係を検討するとがん部での発現が多く
最大腫瘍径と相関した。
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