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がんもどき批判への反論
2013年12月10日(火)
今、発売されている2つの雑誌が面白い。
週刊文春と日本医事新報。
後者には、近藤誠氏の「がんもどき批判への反論」が掲載されている。
週刊文集が凄いのは、
・別冊・近藤誠特集の大広告の前に、
・10回のがんの手術を乗り越えた美談、が一緒に掲載されていること。
真反対の内容が1、冊の雑誌にごく普通に載っている不思議。
甘利大臣が「早期の舌がんで手術へ」だとの記事もヘン。
そもそも「早期がんなど無い」、「手術はぜず、すべて放置」と
煽っておいて、早期がんであり手術の方向との報道はいかがか。
本来なら、近藤理論を甘利大臣にちゃんと教えてあげないといけないのに。
メデイアは何故、教えないのか。
間違いだとわかっているからだ。
さて、今、発売中の日本医事新報には、私の平穏死シリーズの第6回目が
掲載されているが、その次のページから近藤氏の反論記事が載っている。
1ケ月前の神前五郎先生への反論記事である。
是非、この号を買われたらどうだろうか。(777円)
http://www.jmedj.co.jp/weekly/
まず本誌は、医師の雑誌であることを近藤氏はすっかり忘れているようだ。
支離滅裂で意味不明以外に、コメントできる言葉が無い文章。
どこからどう読んでも、手のつけようがない。
論理の飛躍、すり替えのオンパレードで、感情論に終始している。
患者や自称・インテリ市民は騙せても、医者は騙せない。
医療界を甘く見て書かれているが、これで見事に足がついた。
この文章、論理のの間違いを指摘するだけで1冊の本ができる。
それくらい、す ご い 文章だ。
市民のみなさんに語ってきたことをそのまま書いてある。
もちろん事実無根というか、事実誤認のオンパレード。
恥ずかしくなるくらい、アッパレとした論理の飛躍ぶり。
このブログの読者に論理学を勉強されている方がおられたら、
是非とも教材として使って欲しい。
「努力すれば空中浮遊ができる」という教祖を盲信ている人たちを
納得させるには、論理や理性だけでは無理かもしれない。
オウム事件を思い出したい。
あの結末を。
むしろ論理学の教材としては最高だ。
あるいは精神分析学の教材にも最適。
どこに行っても、医者たちに言われる。
「長尾先生は、優しすぎる」
「もっとハッキリ言ってあげないとダメじゃないか。犠牲者が増える」と怒られてばかり。
今日も見知らぬ医師から手紙が届いた。
開業医もみなそう思っている。
http://www.drnagao.com/pdf/media/related_article/tottori_ishikaiho131209.pdf
がん医療の現場はどこも、あんな本のおかげで多大な迷惑を被っている。
多少でも理がある本ならまだしも、内容が無茶苦茶で批判しようもない本に疲弊している。
私は優しいので、近藤さんにちゃんと「立つ瀬」を残してあげている。
これは文藝春秋の記者さんにも何度も申し上げた。
記事を読む限り、94歳の神前五郎先生ももの相当に優しい方だ。
「自分が勝っても勝利宣言しない」のが対談前の密約だったそうだ。
もちろん神前先生が100%勝っている。
どう見ても勝っておられるがそれは言わない、すなわち近藤氏に恥をかかせない。
ちゃんと「立つ瀬」を残してもらっているのに、被害妄想からだろうか、
自ら密約を破り、今回それも公開し、自ら墓穴を掘っている。
どこに行っても「長尾先生、そんな生ぬるいことではダメ」という声をかけられる。
しかしこんなショームないことにこれ以上、貴重な時間を使うのももったいない。
事実、ちゃんと本を書いても、ダメみたい。
もっと詳しい論理的な本を書いても、もっとダメなんだろう。
詭弁に正論は永遠に勝てない好例。
世にも稀なことが現実に起きている。
「がんもどき理論」と「がん放置療法」は、繰り返しで恐縮、論外なので、
「近藤誠現象」を検証することにエネルギーを向ける方がよほど建設的だ。
・どうして甘利大臣は手術をするのか?
・どうして桑田佳祐は手術を受けたのか?
近藤氏の答えは、ただひとつ。
「それは、がんもどきだったのです」、だろう。
だから
・後出しジャンケンで
・タラレバ論。
だから100%当たるし、素人はコロッと騙される。
まだ理解できない人には、見知らぬ人から届いた手紙を読んでほしい。
この手紙の中に「真実」がすべてあらわれていると思う。
http://www.drnagao.com/pdf/media/related_article/tousyo131202.pdf
この1通の手紙のなかに、近藤誠氏のすべてがある。
この手紙は、近藤氏の書籍20冊よりずっと価値がある。
もちろん私の書籍よりずっと説得力がある。
しかし近藤氏のサポーターである週刊文集は、そうした声を絶対に載せない。
こんな手紙やメールや患者さん自身から情報提供が毎日私のところにも、届く。
ここに書かれているように
・近藤誠セカンドオピニオン外来に行かれて泣いている人が大勢いる。
・みんなそのあと、元の主治医に戻っている。
のが現実のようだ。
週刊誌が、自分の雑誌を売るために、20年間、国民を欺き続けたきた。
いや、欺いているという意識も無いようだったので、正確ではない。
正直、メデイアは加害者でもあるが、騙されている。
どうも相当の知性のあるメデイアしかそれが理解できないようだ。
結論、
煽っているのは商売の方と、所詮、がんなんて人ごとだ、という自称・インテリさんだけ。
患者よ、もっと賢くなれ。
後悔しない医者選びをしてほしい。
殺された!と後で文句を言っても、その責任の半分は自身にもあることを自覚してほしい。
・別冊・近藤誠特集の大広告の前に、
・10回のがんの手術を乗り越えた美談、が一緒に掲載されていること。
真反対の内容が1、冊の雑誌にごく普通に載っている不思議。
甘利大臣が「早期の舌がんで手術へ」だとの記事もヘン。
そもそも「早期がんなど無い」、「手術はぜず、すべて放置」と
煽っておいて、早期がんであり手術の方向との報道はいかがか。
本来なら、近藤理論を甘利大臣にちゃんと教えてあげないといけないのに。
メデイアは何故、教えないのか。
間違いだとわかっているからだ。
さて、今、発売中の日本医事新報には、私の平穏死シリーズの第6回目が
掲載されているが、その次のページから近藤氏の反論記事が載っている。
1ケ月前の神前五郎先生への反論記事である。
是非、この号を買われたらどうだろうか。(777円)
http://www.jmedj.co.jp/weekly/
まず本誌は、医師の雑誌であることを近藤氏はすっかり忘れているようだ。
支離滅裂で意味不明以外に、コメントできる言葉が無い文章。
どこからどう読んでも、手のつけようがない。
論理の飛躍、すり替えのオンパレードで、感情論に終始している。
患者や自称・インテリ市民は騙せても、医者は騙せない。
医療界を甘く見て書かれているが、これで見事に足がついた。
この文章、論理のの間違いを指摘するだけで1冊の本ができる。
それくらい、す ご い 文章だ。
市民のみなさんに語ってきたことをそのまま書いてある。
もちろん事実無根というか、事実誤認のオンパレード。
恥ずかしくなるくらい、アッパレとした論理の飛躍ぶり。
このブログの読者に論理学を勉強されている方がおられたら、
是非とも教材として使って欲しい。
「努力すれば空中浮遊ができる」という教祖を盲信ている人たちを
納得させるには、論理や理性だけでは無理かもしれない。
オウム事件を思い出したい。
あの結末を。
むしろ論理学の教材としては最高だ。
あるいは精神分析学の教材にも最適。
どこに行っても、医者たちに言われる。
「長尾先生は、優しすぎる」
「もっとハッキリ言ってあげないとダメじゃないか。犠牲者が増える」と怒られてばかり。
今日も見知らぬ医師から手紙が届いた。
開業医もみなそう思っている。
http://www.drnagao.com/pdf/media/related_article/tottori_ishikaiho131209.pdf
がん医療の現場はどこも、あんな本のおかげで多大な迷惑を被っている。
多少でも理がある本ならまだしも、内容が無茶苦茶で批判しようもない本に疲弊している。
私は優しいので、近藤さんにちゃんと「立つ瀬」を残してあげている。
これは文藝春秋の記者さんにも何度も申し上げた。
記事を読む限り、94歳の神前五郎先生ももの相当に優しい方だ。
「自分が勝っても勝利宣言しない」のが対談前の密約だったそうだ。
もちろん神前先生が100%勝っている。
どう見ても勝っておられるがそれは言わない、すなわち近藤氏に恥をかかせない。
ちゃんと「立つ瀬」を残してもらっているのに、被害妄想からだろうか、
自ら密約を破り、今回それも公開し、自ら墓穴を掘っている。
どこに行っても「長尾先生、そんな生ぬるいことではダメ」という声をかけられる。
しかしこんなショームないことにこれ以上、貴重な時間を使うのももったいない。
事実、ちゃんと本を書いても、ダメみたい。
もっと詳しい論理的な本を書いても、もっとダメなんだろう。
詭弁に正論は永遠に勝てない好例。
世にも稀なことが現実に起きている。
「がんもどき理論」と「がん放置療法」は、繰り返しで恐縮、論外なので、
「近藤誠現象」を検証することにエネルギーを向ける方がよほど建設的だ。
・どうして甘利大臣は手術をするのか?
・どうして桑田佳祐は手術を受けたのか?
近藤氏の答えは、ただひとつ。
「それは、がんもどきだったのです」、だろう。
だから
・後出しジャンケンで
・タラレバ論。
だから100%当たるし、素人はコロッと騙される。
まだ理解できない人には、見知らぬ人から届いた手紙を読んでほしい。
この手紙の中に「真実」がすべてあらわれていると思う。
http://www.drnagao.com/pdf/media/related_article/tousyo131202.pdf
この1通の手紙のなかに、近藤誠氏のすべてがある。
この手紙は、近藤氏の書籍20冊よりずっと価値がある。
もちろん私の書籍よりずっと説得力がある。
しかし近藤氏のサポーターである週刊文集は、そうした声を絶対に載せない。
こんな手紙やメールや患者さん自身から情報提供が毎日私のところにも、届く。
ここに書かれているように
・近藤誠セカンドオピニオン外来に行かれて泣いている人が大勢いる。
・みんなそのあと、元の主治医に戻っている。
のが現実のようだ。
週刊誌が、自分の雑誌を売るために、20年間、国民を欺き続けたきた。
いや、欺いているという意識も無いようだったので、正確ではない。
正直、メデイアは加害者でもあるが、騙されている。
どうも相当の知性のあるメデイアしかそれが理解できないようだ。
結論、
煽っているのは商売の方と、所詮、がんなんて人ごとだ、という自称・インテリさんだけ。
患者よ、もっと賢くなれ。
後悔しない医者選びをしてほしい。
殺された!と後で文句を言っても、その責任の半分は自身にもあることを自覚してほしい。
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この記事へのコメント
近藤誠氏ふくめ自称・インテリさんたちは自分ががんになって、
人ごとでなくなったらどうするんでしょうね。
ほとんどの人は、しれっと標準療法受けてるんじゃないでしょうか?
だれが近藤誠氏を擁護していたかよく覚えておく必要がありますね。
Posted by と at 2013年12月10日 07:41 | 返信
本当にそのとおりですね。
アマゾンの近藤新派のレビューを見てもまったくそう思います。とても元気な人たちなんだろうなと。
ただ、患者の話を聞かないタカピシャなお医者さんに当たった方や、
身近な人が苦しい闘病のすえに亡くなられたといった方など、
現代医療に不満を感じている方にとって、近藤論は格好の受け皿となっているのだろうなとも感じます。
それにしても、癌専門医でもない近藤氏が、あまたある癌をいっしょこたんにして放置論を唱え、祭り上げられる摩訶不思議さ。
150人の僕の患者とよくおっしゃっていますが、20年以上やってきていて、たった150人という驚き。
長年にわたり提唱されている「がんもどき理論」がちっとも医療界で認められないのは、金儲け主義の医療界に抹殺されてしまうからだ、という滑稽な主張。
データだエビデンスだともてはやされていますが、世界各国から見つけ出してきたそれらを都合のいいように切り貼りし、出典元をたどっても同じものが出てこないのですから、査読ではねられ学会で通らないのも当然でしょう。素人は騙せても。
某週刊誌で近藤氏自ら「本では誇張して書いている」とインタビューにこたえていましたが、言論の自由、出版の自由のもと、やりたい放題の感は否めません。
持ち上げるメディアに対する怒りだけでなく、慶応大学病院に対する怒りを感じる昨今です。
Posted by 匿名 at 2013年12月10日 11:44 | 返信
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