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内海聡本を2冊読む

2014年01月05日(日)

前から気になってた内海聡氏の本を2冊読んだ。
「精神科は今日もやりたい放題」と「医者とおかんの社会毒研究」。
どちらも良かった。
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「精神科は今日もやりたい放題」
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4883205541/ref=cm_cr_dp_synop?ie=UTF8&showViewpoints=0&sortBy=bySubmissionDateDescending#RR9DFGALBC8WF

とてもいい本だと思う。お勧めだし、診療の参考になる。
ただ現在治療中の患者さんが読めばどうなのか、心配。

理想はたしかにそうなのだが、
現実にはそうはいかないところが精神科でもある。

私自身も常に感じていたことが、強烈に書かれている。
まだ30代の若さでこれだけ強烈な本を書くモチベーションに感心。

こんな不思議な医者は日本にいないだろう。
ただしこれを分かる患者も、多くはないかも。

これは今流行りのの医療否定本でない。
もっと広い視野で語られているように感じた。


「医者とおかんの社会読研究」
http://www.amazon.co.jp/%E5%8C%BB%E8%80%85%E3%81%A8%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%AE%E3%80%8C%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E6%AF%92%E3%80%8D%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E5%86%85%E6%B5%B7%E8%81%A1/dp/4883205924/ref=sr_1_3?s=books&ie=UTF8&qid=1388856057&sr=1-3&keywords=%E5%86%85%E6%B5%B7%E8%81%A1

これも力作で良書。
上記のベースに、こんな土台があったのかと、驚いた。
漫画は読まなかった。

ただ、お先真っ暗になる本でもあるから読まない方が幸せかも。
買ってはいけないの、進化版のようでもある。
もし潔癖症のひとが読めばノイローゼにならないか心配。

生物学的考察(適応とか)や光明が抜けているが、
最後にガイア的視点でまとめたことに才能を感じた。

内海氏はタダものではない。
頭が良くて良心的で実行力があり類稀なる才能を有している。

ただ陰謀説ばかりに傾きつつあるのが、チト心配。
さなに大きな視野での作品を期待したい。

才能に溢れている。
好感が持てる。
ああ、若さが羨ましい限り。


全然、内海氏とは関係無いが、福岡伸一本も何冊か同時並行で読み直している。
現実社会から逃れて、科学ロマンの世界に浸れて、精神衛生上とっても良い。

「生命の逆襲」では、トカゲは、「待つこと」を知っていた。
現代人よりずっと上なんだ。

思わず、イギリスBBCのライフのDVDを買ってしまった。

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この記事へのコメント

長尾先生は「一般大衆」にわかりやすく語りかけ、多くの支持を得ておられます。
しかし内海医師は、まだお若いから仕方ないのかもしれませんが、長尾先生とは比較にならないほど過激な発言をなさり行政と真向から対峙することも厭わず、時々心配になります。また、減薬・断薬を希望なさる患者さんにも、本人の強い意志が重要だという点から、かなり厳しい発言をなさって批判を受けることも多いようです。内海医師はものすごく貴重な存在だと思います。無事にご活躍くださることを祈っています。
長尾先生が、内海医師の重要性に気づいてくださってうれしいです。ついでに、と言っては不謹慎ですが、「フリーライターかこ」さんのブログも、ちょっと覗いていただけませんか?
http://ameblo.jp/momo-kako/
1月4日分は、「食欲不振」と「脚の痛み」で受診なさった(ご自身の)90歳の義母様への「とんでもない処方」について書かれています。

私は、医療をとりまく現況について詳しく知らないまま、2009年の春から両親の介護・医療問題にかかわらざるを得ない立場となりました。保護され援助されるべきは両親であって、両親を生かすために私の人生が削り取られていき、自分自身が侵されていくような感覚を覚えました。
そんな時、「うつは心の風邪」だの「眠れていますか?・・・早めに医療機関を受診しましょう」といった、「精神科・心療内科を受診すれば楽になる」ような錯覚を引き起こす宣伝に心を惹かれ、本気で受診を考えたことがあります。
私が精神科・心療内科等を受診しなかったのは、元来が医者嫌いなのと、現在のしんどい状況を作り出している原因を取り除くことがまず第一だと思ったからです。
両親に処方される薬をネットで調べる過程で、かこさんや内海医師のブログにたどり着き、精神医療のおぞましい実態を知って、あの時、精神科など受診しなくてほんとに良かった、と思います。
長尾先生、精神医療の問題も基本的には高齢者に対する過剰医療と同じ根を持っていて、製薬会社を含めた医療者の道徳倫理が欠如していることにあると思います。たくさんの薬を処方すればそれだけ収入が上がる、というシステムにも問題があると思います。
他にもたくさん問題があって、私はいつも、長尾先生と内海医師とかこさんが共闘してくださればいいのに、と思っています。

Posted by komachi at 2014年01月06日 02:48 | 返信

内海さんみたいな無茶苦茶な主張を評価するとは、この人もトンデモ医者なんでしょうか。
怖い。

Posted by 木村 at 2014年07月27日 10:03 | 返信

内海聡も、初期には面白い視点の書籍を出していた(今から見返すとダメダメだが)。
『99%の人が知らないこの世界の秘密 にだまされるな!』2014/1/22
↑この決定的なトンデモ本を書いたのはその後の事であり、
現時点では内海聡の評価は「良くいるトンデモ精神病患者」になっているでしょうよ。

Posted by ちょっと擁護してみる at 2016年05月05日 12:24 | 返信

全く同じ考えです。内海医師と。いたんだ、こんな人が。3冊読みました。

病気の原因は除草剤ですよ。主成分グリホサートはVXガスに化学式がそっくりと言っていいほど似ている。寿命の違いもこれでわかる。

Posted by 真実 at 2016年07月05日 11:31 | 返信

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