カラオケもよく歌った。
テレビもよく見た。

キタ新地で何度かお会いしたことがあるが、
花咲かじいさんのようにお金をばらまいていた。

彼の飾らないところが好きだった。
それでいて、とても素敵な歌を沢山作って歌った。


食道がんと分かってから２年間。
手術したから死んだ、なんてまた言い出す医者がいるのだろうか。

酷な言い方かもしれないが、食道がんはとてもタチの悪いがん。
いくら早期がんだと言っても、早期の早期でないと、助からない。

タバコを吸ったらこうなりますよ、という言い方は正しい。
なぜならタバコを吸わなかったら、食道がんにはまずならないから。

忌野清四郎、立川談志、中村勘三郎・・・
この世にタバコが無かったら、彼らはいまでも充分活躍していたはず。

もし恨むのであれば、がん治療ではなく、タバコを恨むのが正しい。
ＦＣＴＣという国際条約を守らない日本政府の犠牲者でもある。


詳しいことは知らないが、最期は平穏であったのか。
３度目の奥さんに看取られたのであろうか。

とにかく、遠くから彼の死を悼む。
６４歳だったので、無念だったと思う。