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拙書が医学部の入試問題に
「平穏死」が小論文の課題
2014年02月24日(月)
こんな町医者が書いた本が、今年も医学部の入試問題になった。
咋年は秋田大学だったが、今年は岐阜大学の小論文の課題として採用。
今日、岐阜大学から連絡があり、ビックリしている。
今年の医学部入試の小論文は、拙書「家族が選んだ平穏死」の一節が出題された。
http://www.drnagao.com/pdf/media/related_article/gifudai20140129.pdf
問いが2つついているが、受験生たちは、どんな回答をしたのだろう。
家族と本人の意思の関係性を問う出題意図は、
著者が言うのもなんだが、大切な課題であると思う。
拙書を入試の問題に選んで頂いた岐阜大学の関係者(どなたかもちろん知らないが)
に感謝申し上げたい。
もちろん正解なんてない。
日本人ひとりひとりが考えるべき課題。
咋年は、秋田大学の入試が拙書「平穏死・10の条件」から出題された。
http://www.drnagao.com/pdf/media/related_article/nyushi130513.pdf
昔は朝日新聞の天声人語と決まっていたが、
時代は変わったのだとつくずく思う。
これは、医学部が「死生観も持った医師になれ」とのメッセージではないか。
できれば、大学病院の全医局員の答えも見てみたい。
著者としてはとっても光栄なことで、これから医学を目指す若者には
充分に考えて頂き、私が超えられない壁を乗り越えていってほしい。
入試の回答を是非見てみたい。
18歳の子供たちに、現代の死がどのように映っているのだろうか。
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この記事へのコメント
今日もお疲れ様です。
入試問題に出題されて、個人的に嬉しく思います。
それぞれの解答を見てみたいですね。
そして卒業時にも同じテーマ―で考えがどのように変化するか知りたいです。
そして研修医期間が終わった時に考えを知りたいです。
これからの近い未来、たくさんの高齢者の方々や今50代以上の生活習慣病に足を突っ込んでる方々が、いつどうなるかわからない。悪性疾患や脳血管・心臓系疾患で生命を脅かされるのは時間の問題。
その時は行く場がなく、入院できない難民さんだらけなような気がする。
今年入試を受けた若者が活躍するであろう10年後は、どのような医療になっているのか?
病院のあり方や診療報酬も随分変わっているのだろうなと思う。自己負担金も5割ぐらいになって、年金支給は70歳ぐらいに引き上げられ、支給額も少なくなって・・・・・・
10年後は私も60歳を過ぎている。働く気力・体力はないかも?安心して生きていれるだろうか?と今の社会を見ていると不安になる。
私はまずは今、内服している降圧剤・高脂血症剤やおまけの眠剤から解放されなくては・・・・・薬で調節出来てると言ってる場合ではない。食生活や日常生活を見直さないとと思いつつ、誘惑が多い。
先週、ドラマで老人ホームの悪徳理事長と悪徳医師の内容がありました。高級で豪華な施設があり、入所者の年金手帳と通帳・印鑑を預かり、時が来れば自然死を装い次々に生命を奪っていく内容でした。悪徳理事長いわく、国のために?待機待ちの老人のためにしていると。
事実ではありませんが、一般のドラマで現実味?のある内容で恐ろしく感じました。
自宅から徒歩2分もかからないところに、医療法人系列の老健施設と特養が隣接してあります。
今もまた救急車の音が聞こえました。
系列の病院に搬送されるんやなと思いました。
搬送して何をされるんかな?
あっちこっちから管を入れられるんかな?
そっと看取ってくれるんかな?
夜中の寒い中、医者がいないから病院に搬送されるんかな?
といろいろ想像してしまいました。
この冬は救急車の音が多かったと思い、テレビの内容とが入り混じり、変な妄想をしてしまいました。
本当に本人が望む、逝き方で平穏死ができれば、病院や施設はもっと本来の役割発揮が出来るのではないか思う。
健康保険証の裏面に臓器提供の意思の欄があるように、リビング・ウィルの欄があればいいのになと思う。
Posted by rara at 2014年02月25日 01:45 | 返信
日本尊厳死協会へ入会しました。カードを受け取りましたが、「緊急の連絡先」は、私自身の連絡先以外にありませんので、どうなりますか・・・・。
「緊急に連絡する」ことが必要な状態にならなければよいのですが。
お守りだと思って、日本尊厳死協会のカードを健康保険証と一緒に入れて持ち歩いています。
でもたぶん、60歳代だと、意識を失うと救急搬送されて管まみれになるんだろうな・・・・・
その後、回復して管をはずせてシャバに戻れればよいのですが。
それとも、緊急連絡先の無い高齢者は、助かる確率が高くても救急処置をしないで放置する世の中になるかもしれません。医療を施しても本人以外に費用を払える人がいないのだから。
いずれにしても医療・投薬・介護について国民レベルで皆が真面目に根本的に考え直さないと、どんどんひどい状態になっていくと思います。
Posted by komachi at 2014年02月25日 05:28 | 返信
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