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近藤誠現象から顔を背けないで

2014年02月25日(火)

医療界の老舗雑誌、日本医事新報が近藤誠特集をやっていた。
3人が意見を述べたが、私もそのひとり。
私は近藤理論は間違っているが、近藤誠現象から目を背けないで、と書いた。
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その前の週は、神前五郎先生が、2回目の反論記事を書かれている。
医学界のドンの文章は、迫力がある。

これまた、私の連載「遺伝子検査ビジネス」のすぐ後のページに掲載されている。
http://www.jmedj.co.jp/weekly/view.php?weekly_id=956

そして、先週は近藤誠特集が組まれたのだ。
http://www.jmedj.co.jp/weekly/view.php?weekly_id=958

私のつたない文章はともかく、勝俣先生の文章は明快で分かりやすい。
一般の人も777円で、本を買うことができる。

週刊誌ではなく、医療業界誌を参考にされたほうがいい。
御用学者とかヘンなレッテルを張るのは勝手だが、第一、学者でもないし。

というのも、どこに講演に行っても、近藤誠氏のことばかり質問される。
「がん放置療法は正しいのか?」と。

正しいわけないじゃないか。
でもそれを説明していたら、それだけで1時間かかってしまう。

平穏死の話をしにきたのに、
がんもどきの話を聴きたいと言われる始末。

まだ女性誌に取り上げられているとことを見ると、気がついていない
メデイアも相当あるのだろう。

高齢者のがんには「放置療法」がしっくり来るのかな?

しかし現場はそう単純ではない。

たとえば、全身に転移した大腸がんが見つかり、腸閉塞を起したとしよう。
とりあえず、腸閉塞の解除手術や、尿管ステントは入れるだろう。

無論、これは緩和医療としての処置でありがんの手術ではない。
こうなると患者さんは、がんの手術と緩和ケア処置との区別がつかず混乱される。

結局、問題は、やりすぎること。
やりすぎは良くないけど、やらないのも可哀そう。

その分水嶺が今、医療に問われている。
それは患者と家族と医療者が「まじくって」決めるべきものなのだ。

http://www.drnagao.com/pdf/media/jmedj/nihniji20140215.pdf

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この記事へのコメント

初めて、長尾先生にお目にかかったときは「変わったお医者さんだなあ」とおもいましたけど、段々長尾先生だけが、何かの本流というのか、高いところに、登っていらっしゃって、こちらはいつまでも、低いままで、いかんなあと思うのですが...。

Posted by 匿名 at 2014年02月26日 11:19 | 返信

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