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住まいの確保が優先
2014年03月11日(火)
3年という月日の重みの1%でも、遠く離れた関西で感じていたい。
仮設生活は入院生活に似ていると感じる。
仮設生活は入院生活
3年経過しても仮設住宅暮らしの方が沢山おられます。
私も19年前に、仮設住宅に往診に行っていました。
2年前も、気仙沼の仮設住宅を何軒か訪問しました。
みなさん窮屈だ、眠れない、イライラすると言われた。
私は、仮設生活自体が相当なストレスだと感じました。
持病がある方や高齢者は、特にストレスがこたえます。
ちょっとしたストレスでも長期間持続すると、
人体の多方面にさまざまな悪影響が及びます。
仮設は自分で入りたくて入ったところではないのです。
どこか入院生活を想像させます。
病棟で熟睡できるという人は少数です。
高齢者は、入院するだけで極端に弱ります。
毎日のように病院から在宅に帰ってこられる人がいます。
退院当初は、みんなぼーっとしています。
しかし2~3週間したら、驚くほど元気になります。
末期がん、認知症の方など病気の種類を問いません。
今、仮設生活を強いられている人たちは、早く
仮説生活を解いてあげることが一番だと思います。
それぞれの新しい場所で、第一歩を踏み出して欲しい。
急性期病院は、入院後1~2週間で家に返します。
そうしないと、高齢者は寝たきりになるからです。
仮設生活にもこれに通じるところがあるように思えます。
余っている復興予算は新住居への移転に使って欲しい。
弁護士さんに入ってもらって、個人の財産に応じて、
新しい住居へのお金の援助に思い切り使うのです。
防潮堤や街造りは、そのあとでいいのです。
気持ち良く住める新天地をそれぞれ探してもらい、
新しい生活を始めることを最優先として欲しい。
病院と在宅の両方をよく知っている人間としては、
「ストレス」というものが最も気になります。
是非とも住宅移転への最大限の援助をお願いしたい。
もうひとつは、被災地の子供たちへの支援です。
日本の未来は、被災地の子供たちが造ります。
我々は、いつか被災地の子供たちに救われるのです。
そう思い被災地の子供たちへの援助を続けています。
子供たちからの手紙を読むと泣けてきます。
多方面からの子供支援は、今後も強化するべきです。
3年目の節目に想うことは、リーダーが少ないこと。
縦割り行政の壁が障害となり、復興政策が進まない。
中央政府に期待するだけでは無理。
地域のリーダーさんには、それぞれに頑張って欲しい。
復興はこれからです。
昨日、大巨が言われていました。
福島の復興無くして日本の復興無し、と。
そのとうりだと思います。
原発の問題は難しいが、国民全員で考える課題です。
3年目の今日、1日中、何度も犠牲者のご冥福を
お祈りしたいと思います。
しかし何もできなくてごめんなさい。
PS)
拙書「共震ドクター」(熊田さんとの共著)に
書いたとうりになっていて、本当に悔しいばかりだ。
非力さを感じるだけ。
http://www.amazon.co.jp/%E5%85%B1%E9%9C%87%E3%83%89%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC-~-%E9%98%AA%E7%A5%9E%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E6%9D%B1%E5%8C%97-%E3%83%AD%E3%83%8F%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%AB%E5%8F%A2%E6%9B%B8-4/dp/4990346181/ref=sr_1_19?s=books&ie=UTF8&qid=1394551401&sr=1-19
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