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療養病床・施設での看取り

2014年03月13日(木)

今日は、朝一番から日本慢性期医療協会が主体となって調査してきた
療養病床・施設での看取りの実態調査の結果分析の会合に出ていた。
春以降に一般に公表されるとのことだがそこから見えるものは大きい。
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100ページ以上に及ぶ、調査資料には、日本の終末期医療の
生データが集計されていた。

100%看取る特養と100%看取らない特養は分かる。
大半のグループホームが看取っていないのも分かる。

しかし100%看取らない療養病床もある。
すべて最期は関連施設である7:1病院送りなのだろう。

医療依存度が在宅看取りとかなり違う。
もちろん急性期病院と在宅では、もっと違う。

同じ人間の最期でも、療養する場で、これほど違うものなのか。
予想を上回る調査結果は、正直、ショッキングだった。

つまり、施設での看取りはまだまだこれからだ、ということが良く分かった。
そろそろ講演を辞めようと思っていたところに、あまりにも気になる結果だった。

タイトルに「平穏死」が入った本を5冊も書いて、
これだけ講演もしているが、病院や施設にはまったく届いていないことがよく分かった。

ただし、日本慢性期医療協会に入会している療養病床さんだけは事情が違う。
私の話を何度も何度も聞いてくれているからだ。

「うちの病院でも長尾先生のいう平穏死ができるようになりました!」
こんな嬉しい言葉をかけてくれるのは、日本慢性期医療用会の病院長だけ。

急性期病院は、全国で数えるほど。
しかし病院の終末期医療を変えるという使命を負っていると勝手に感じてしまった。

今日の調査結果が出たら、みなさんに報告したい。
この資料だけで何時間でも話せるような気がした。

そんな大切な議論の場に居られることは幸せなこと。
もうちょっと頑張らないと、と少し思いなおした午前中。

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