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検診シリーズ開始
2014年03月15日(土)
健診を知り、健康管理に上手に利用してほしい。
2月22日からそんな思いでスタートした。
産経新聞・健診シリーズ第一回 生活習慣病の早期発見
企業健診や人間ドックを上手に利用
町医者をしていると健康診断や人間ドックについてよく質問をされます。健診をたまには受けた方がいいのか?受けたら異常を指摘されたがどうすればいいのか?など。今日から8回、健診について書きます。町医者が本音で語る健診事情です。
まず健診とは何でしょうか?「健診」とは自覚症状の無い人に行う比較的簡単な検査のことで危険因子があるかどうかを判断します。診察、身体測定、血液検査、心電図、胸部レントゲンあたりでしょうか。詳しいものは「人間ドック」と呼ばれます。一方、良く似た言葉に「検診」がありますが、これは特定の病気を発見することで、予防医学では「二次予防」と呼ばれて区別されています。しかしここでは両者を厳密に区別せずに書いていきます。医療費から見ると健診とは自費で行う検査のこと。もし自覚症状があれば、健康保険で検査を受けることができます。しかし自覚症状が無いのに検査をすることは保険診療の規則で禁じられています。従って健診とは自腹で受ける検査や診察のことです。
さて、企業では年1回必ず全従業員に健診を行うことが義務付けられています。労働者は健診を受ける義務があります。労働基準局が厳しく監視しています。良く似たものにメタボ健診がありますが、これについては次回に詳しく書きます。あと健診といえば学校検診もあります。私は高校の校医もやっているので毎年春には検診に出務します。学生や社会人は社会制度として定められた健康診断を受けなくてはなりません。一方、最も健診の機会が少ないのは専業主婦だそうです。そうした狭間を埋めるように主婦を対象とした健診を行っている自治体もあります。
世の中には法律で定められた健診と、自分自身の意思と全額自己負担で受ける健診があります。法定健診と任意健診は、自動車保険にたとえたら自賠責保険と任意保険みたいな感じでしょうか。企業健診は生活習慣病の早期発見に重点を置いたものであり、がんはあまり対象としていません。しかし2人に1人はがんにかかると言われている現在、がんを早期発見するためには、法定健診のみではちょっと難しそう。そこで様々ながん検診や人間ドックが準備されていて気軽に利用できます。これらは、任意ですから受けなくてもいいし受けてもいい。自由です。
企業健診は必ず受けなくてはなりません。法定項目を上回る健診項目に補助金を出してくれる企業もあります。一方、人間ドックなどの任意健診(検診)はまさに自分の意思で上手に受けて欲しい。もしがんが発見されたら怖いから受けないという人に無理やり受けなさい、なんてことを私は言いません。ただ、世の中には実にいろんな健診(検診)があるので、がんで死にたくないと願う若い方は受けられたほうがいいと思います。もちろん年齢や臓器によりますが、早期がんを放置すれば多くはやがて進行がんになり、死に至ることが多いので早期発見が有利です。働き盛りの方はできるだけがん検診を受けて下さい。よく分からなければ、まずは“かかりつけ医”に相談してください。
キーワード 企業健診
事業主が実施することが法律で義務づけられている健康診断を一般健康診断と呼ぶ。(労働安全衛生規則第43~47条)。雇入時の健康診断、定期健康診断、特定業務従事者の健康診断、海外派遣労働者の健康診断、給食従業員の検便などが定められている。
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