このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

はじめての台湾

2014年05月07日(水)

台湾は想像していた以上に大都会で勤勉で活気があった。
日本が失われたものがここにあような気がした。
何度でも行きたいという気持ちになった。
2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 
初めての台湾

 
GW後半を利用して仕事で台湾に行っていました。
私は石垣や西表が大好きで何度も行っていますが
すぐ隣にある台湾に行くのは生まれて初めてです。
 
忙しくて何の情報も得ず、ガイドブックさえも
持たずに5月3日関西国際空港に向かいました。
やはりGW中のため、かなり混雑していました。
 
やっと中華航空のゲートに着くと出発が2時間近く
遅れるとのアナウンスがあり、時間をつぶしました。
日本人と中国人の比率は、1:9ぐらいでしょうか。
 
台北に着くと入国審査は、台湾の人と台湾以外の人に
分かれていましたが、台湾人だと思っていた人たちの
多くは、実は中国人だったようで私たちと同じでした。
 
「台湾は中国なの?」なんて近くの日本人に聞きました。
「台湾は中華民国で、中国は中華人民共和国。君はそんな
ことも知らないの?」と笑われました。
 
深夜の空港内は少し蒸し暑い感じがしましたが、その後、
今日までずっと寒く暑いと感じることは有りませんでした。
帰国した今でも、大阪のほうが少し温かいように感じます。
 
特に昨夜の台北は寒くて、セーターやマフラーの人や、
そしてダウンジャケットを着ている人も結構いました。
亜熱帯地方だと思っていたので寒さに驚くばかりでした。
 
しかしホテルには冷房しか無く、お風呂のお湯で体を
充分に温めてから、それでもまだ震えながら寝ました。
薄い上着を着ていって本当に良かったです。
 
さて、今回、台湾に行った目的のひとつは台南市の成功大学の
趙可式教授と昨年に引き続き終末期の情報交換をするためです。
5月4日は朝から晩まで趙教授や成功大学関係者と情報交換でした。
 
まずは成功大学病院の緩和ケア病棟を隅々まで見学しました。
そこを訪れた日本人の医師は初めてだと伺いました。
私は日本の終末期医療の現状や平穏死についてお話しました。
 
そもそも台湾という国について、私が今回得た基礎知識です。
台湾はちょうど九州と同じ位の大きさで人口は2300万人。
島の西側には、丁度日本と同じような新幹線が走っています。
 
台北が博多、台中が熊本、台南が鹿児島、高雄が指宿のような感じ。
そして九州と同じように、島の東側には在来線しか走っていません。
台北駅から台南駅まで、新幹線で1時間40分くらいの距離でした。
 
5月5日は私の本が現在2冊台湾で翻訳本として発売されていて
それに関するメデイア取材、ビデオや写真撮影などがありました。
生まれて初めての台湾で、実にいろんな経験をさせて頂きました。
 
 
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 
成功大学と昭和天皇の木

 
台湾の主要都市名は非常に分り易い。
台北、台中、台南と、そのままです。
昔の首都は台南でしたが、現在は台北です。
 
台南市にある国立成功大学は、日本でいえば京都大学でしょうか。
広大な敷地の中に様々な学部が点在し中にある公園は台南の市民
にとっては太極拳をはじめさまざまな憩いの場でもあるようです。
 
台湾の歴史は知っているようで何も知りませんでした。
オランダに支配された時期、清王朝に支配された時期、
そして日本に支配された時期と様々な歴史があります。
 
構内の建物の多くはとても歴史があるものばかりで、
戦前の日本の時代に造られたものが沢山そのまま使われていました。
大学そのものが、歴史遺産にような雰囲気です。
 
成功大学は元々、工業高校として日本人が造った学校だそうです。
歴代の学長さんの写真を見ると4代目まで日本人でした。
戦前の台湾は日本でしたから日本人卒業生も沢山います。
 
大学内の公園には昭和天皇が植えられた有名な木が友好の
シンボルとして、台南の地元市民たちを和ませていました。
大きな木陰に入ると5度涼しいとのことでした。
 
木陰の中に入って遊ぶ無邪気な子供たちのそばを、リスや野鳥が
飛び回っていました。
放牧(?)されている車椅子の“おばあちゃん”を見つけました。
 
話しかけてみると、なんと日本語で返されました。
年齢は90歳で、自分の名前をちゃんと書かれました。
無理を言って一緒に写真を撮って頂きました。
 
大学の歴史を展示した博物館もありました。
良き時代の日本が、その中にありました。
極めて勤勉に学問に励んでいたかを痛いほど感じました。
 
現代の日本人が忘れてしまったものが多く博物館の中にあった。
努力、工夫、勤勉、真面目、正直、互助・・・
そんな言葉たちが心に突き刺さるような感慨を持ちました。
 
大学の図書館はとても大きく立派なもの。
どの学部も建物は立派で歴史を感じます。
なかでも医学部とそれに隣接した附属病院はとても立派です。
 
大学病院自体は、建築後30年経過しているとのこと。
中の様子は日本の大学病院と、よく似ています。
そかしどこか少しノスタルジックな感じもします。
 
点滴を下げで衰弱した人や、見るからにやせ衰えた人や
車椅子の子供さんなど、高齢者というより、病人さん(?)
といった感じの人たちとご家族が沢山出入りしていました。
 
その10階にある緩和ケア病棟の様子を詳しくお伝えします。
20140515140530.jpg20140515141454.jpg20140515141748.jpg









2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ