しかし一連の経過、報道を見て「長尾の言っていることは本当だったんだ」と
理解できるひとが一人でも増えることを祈るばかりだ。

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これまでの低レベルな論評に呆れていたが、やっと本質的な論評が出てきた。

ＳＴＡＰ騒動は、論文捏造事件である。
そして経済犯罪でもある。

つまり、バイオベンチャー企業セルシードのインサイダー疑惑が本質なのだ。
これは立派な経済犯罪なのだ。

私は実はこの事実を知っていたが、恐ろしくてここには書けなかった。
しかし新潮４５には、インサイダー疑惑の詳細が記されている。

理研の利権とは、こうした不透明な関係も含む。
だから、”解体”まで議論議論されているのだ。

それくらい腐りきっていて、どうしようもない現状であるということ。
推して知るべし、であろう。

可哀そうなのは、小保方氏ではない。
こうした、経済犯罪だけでなく、日本国の科学論文の信頼性が大きく低下したこと。

真面目な研究者がバカを見ること。
そしてただでさえ地盤低下が著しい日本の科学技術開発に冷水をかけたこと。

こうした損失はお金に換算でいないが、感覚的には、南兆円規模。
つまり長い目でみれば私たち自身の生活、将来にも大きく影響してくる重大事件なのだ。

経済犯罪と倫理事件の両面から、解決策を模索しなければならない。

しかも、ここからは私の想像だが、これはいわば氷山の一角で
今後、医療産業分野で、根は同一の犯罪が続々と暴かれることになると思う。

つまり、ＳＴＡＰ事件はまだ始まりではないのか、と。

そんなつもりで、事態の推移をよく見守って欲しい。

日本人は、事象を大局的に見たり、多角的に見ることが実に下手になった。
言いかえれば、とっても騙されやすくなった。

つまり、物事の真偽に関する判断能力が極端に低下している。
だから、極論化、原理化、カルト化、暴徒化する。

ＳＴＡＰ事件は、そうした観点から充分に検証する価値がある。
本質解明と事後処置は、そのまま今後の日本国の進む道への処方箋となる。