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アリセプト10mgの著効例

2014年08月13日(水)

朝日新聞アピタルには連日、抗認知症薬アリセプトの副作用について書ている。→こちら
悪い話ばかりではないので、今日は著効例について書いた。
結局、お酒と一緒で会う合わないとう体質が強く影響するのだ。
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なんだかアリセプトの悪い側面ばかり強調したかもしれませんので
名誉挽回ではないですが、ここで10mgの著効例も紹介しておきましょう。
先日、介護施設に入所して来られたばかりの80歳代の女性です。
 
ニコニコしていて穏やかでほとんどの質問にちゃんと答えられます。
ただ日づけになると分らない程度の軽いアルツハイマー型認知症です。
ただ、アリセプト10mgを飲んでいました。
 
3年前に認知症を発症して、専門医がアリセプトを開始しました。
5mgで明るく元気に回復した状態が2年以上続きました。
しかし1年前から被害妄想が激しくなり警察に10回以上電話をしました。
 
そこで専門医は、アリセプトを10mgに増量したそうです。
高度アルツハイマーとは言えないので、本来は10mgの適応ではないと思います。
しかし主治医はそう判断したのですが、それがピタッと当たった(?)ようでした。
 
ご家族によると、10mgにしてから被害妄想が治まり、比較にならないほど
穏やかになったととても感謝しておられたので、私も10mgを継続することに。
このように、10mgで中核症状のみならず周辺症状まで改善した例もあります。
 
本当は中核症状と周辺症状に無理やり分ける必要は無いような気もします。
両者は表裏一体であり長い目で見ると、連動することが多いようです。
しかし一応こうして分けて書いた方が、分り易いのかと思います。
 

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この記事へのコメント

 悪い話ばかりでなくて良かったです。
 以前教えてもらった「奪われる日本」読んでいます
 「うつと自殺」筒井末春(つついすえはる)先生の再度読み返しです 最近の50歳~60歳の自殺は殆どがうつの方の自殺だと思いますので・・

Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2014年08月14日 09:18 | 返信

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