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肺癌の在宅ホスピス

2014年09月23日(火)

結局、一晩中、何件かの往診や2件の看取りで徹夜となった。
肺癌は病院の先生方は、在宅は難しいと思っているが実は
在宅ケアに向いているという話を日本肺がん学会でしたい。
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病院からの肺癌は、みんな酸素10Lで帰って来る。
しかし在宅では、酸素は要らない。

吸引もほとんど不要。
自然な脱水に従い、ゴロゴロも自然に収まってくる。

麻薬は使う。
安定剤も使うが、ただそれだけ。

在宅ホスピスは、しかも長生きする。
余命は昨年末とと言われて、今日までもったので、告知よりかなり長い。

予定より、9ケ月長く生きられたので、ご家族も納得されている。
穏やかな早朝の旅立ち。

病院の先生には中々、信じてもらえないので、肺癌専門医に再び講演する。
11月15日の京都国際会議場の日本肺癌学会でのデイベートセッション。→こちら 

夜明け前の看取り往診。
穏やかな最期には、家族も泣きながらも、落ち着いておられ、かずかな笑顔も。

平穏死は、泣き笑い。
そこも病院ののスパゲテイーと違う。。

私の帰りを待って、旅立たれたお2人に捧げた夜となった。
部屋を出ると、もう朝だった。

しかしここからも電話が鳴りやまない。
シカゴの5日分を、たった一晩で働き帰した。

その後も、ずっと往診をして夕方からは、日本ホスピス在宅ケア研究会の理事会へ。
副理事長の黒田裕子さんは、もういない。 →こちら

来年の夏の全国大会は、横浜で開催される。
8月29,30日は、ハマへ。

会議終了後、島根医大の緩和ケア病棟の黒田裕子さんの付き人さんに電話をしてみた。
受話器を彼女の耳にあててもらい「ありがとうございました」と言ったら少し笑った、と言われた。

本当かどうかは知らない。
しかしそう言われたので、彼女の拳闘をまた祈った。

シカゴから48時間目。
まだ不思議な時間が流れている。

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この記事へのコメント

肺癌は病院の先生方は、在宅は難しいと思っているが実は
在宅ケアに向いているという話を日本肺がん学会でしたい。>知りませんでした 

Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2014年09月24日 08:56 | 返信

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