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病院と在宅の文化の差

2014年11月21日(金)

日本慢性期医療学会が終わった。
99%が病院や施設のこの学会。
病院と在宅の文化の差を感じるがその差を縮めるのが自分の役割。
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病院協会の役員を拝命して数年が経過した。
病院yと在宅の文化の差を少しでも縮めたい。

そんな願いで、当院の訪問看護師と一緒に参加した。
文化の差は、看護師も同じ思いだ。

私のようなものに司会や座長の大役が回るのも何かのご縁。
来年は、9月10日の名古屋で開催される。

昨夜は陣陣内病院で講演させて頂いた。
とっても穏やかで紳士の院長先生と会食。

熊本名物の馬刺しも少し御馳走になった。
熊本から鹿児島まで新幹線で45分。

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 今こそLWについて考えよう
 
昨日は熊本で開催されていた日本慢性期医療学会において
リビングウイルに関するシンポジウムの司会を務めました。
病院や診療所における様々な取り組みが発表されました。
 
リビングイル(LW)を持っている人は2~3%と言われています。
米国の41%と比較して、格段に少ない保有割合です。
すなわち、日本人は自己決定しない民族とも言えます。
 
一昨日は、養老孟司氏の「自分の壁」という講演も拝聴しました。
「自分というものが存在する」という前提が、西洋の自己決定社会ですが
日本は、一人称と二人称を区別しない言語を持っていると指摘されました。
 
大阪弁では、「あなた」のことを「自分」と言います。
あるいは、相手のことを「おのれ」と言うこともあります。
このように「自己がある」のかどうかが分らないという指摘をされました。
 
そういえば日本でLWが普及しない理由のひとつは、養老先生の指摘にある
ように、自己と家族が一体となっていることと関係が深いと思います。
実際、重大な決定を本人に聞いても「家族に聞いてくれ」と言われる方が多い。
 
・沈黙は金
・和をもって貴しとす
・家族がなんとかしてくれるだろう
に見てとれるように日本において自己決定しないことはむしろ美徳なのです。
 
しかし医学が発達して様々な選択肢ができてどれが最上なのか分らなくなった
現代においてあまりにも自己決定しないでいると医療・介護現場は疲弊します。
やはり、元気なうちからなんらかの意思表示くらいはして欲しいものです。
 
世界には多数のLWがあります。
日本にも沢山あります。
まずは、LWを考えてみてください。
 
LWとは、自分の生き方です。
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