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長野は寒かった!

2014年12月15日(月)

長野県諏訪市で平穏死の講演させて頂いた。
長野県はなんでもやることはしっかりしている。
36年前は、下伊那郡浪合村で勉強させて頂いた地でもある。


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師走も気がつけば、はや後半です。
昨日は、長野県諏訪市で市民に講演をしていました。
一番に市長さんが出迎えてくれました。
 
最近は終末期医療の講演なのに、市長さんやら
医師会長さんが出迎えてくれることが多くなりました。
長野県は、低医療費で健康長寿を達成している県です。
 
そんな場所に、尼崎の町医者が行って何を言えばいいのか。
ところで長野県は、私を育ててくれた場所でもあります。
大学時代の6年間、長野県下伊那郡浪合村に何度も通いました。
 
人口800人の無医地区だった浪合村で、減塩指導という
名目をつけて独居世帯を手分けをして回っていました。
当時、それは「家庭訪問」といいました。
 
村人たちに教わることのほうが多く、今、自分があるのは
浪合村の優しい村人たちのお陰であると感謝しています。
当時は、深夜に新宿駅からあずさ号に乗っていました。
 
30年以上昔の話です。
 
過去に何十回も通過した上諏訪という駅で初めて降りました。
立派な市民会館で市民にお話をしましたが、看護師さんや
医師も来られていました。
 
先週の長崎でもわざわざ遠方から医師に聞きに来て頂きましたが
昨日も、長野県内の遠方から聞きに来てくれていて感激しました。
私の話は市民だけでなく医師や看護師が聞いてもいい内容のつもり。
 
諏訪市も今年一番の冷え込みでした。
朝は氷点下になったそうで、山には雪が少し積もっていました。
帰りの列車のホームで待つ気温は、おそらく零度くらいでしょうか。
 
長野県は須坂市に代表される「保健指導員」で有名な県です。
各地区に指導員がいて、普段から予防医療や健康増進に
地道に取り組んでいるので、健康長寿なのでしょう。
 
昭和40年代半ばから、やっているそうです。
私は昭和60年代に浪合村に入っていましたが、佐久総合病院は
知っていても保健指導員のことは詳しく知りませんでした。
 
諏訪市でも前日に、指導員の講習会が開かれたそうです。
こうした草の根運動が、脈々と続いていることを肌で感じました。
 
私が子供のころからそんな地道な取り組みをしてきたからこそ
健康長寿を実現できていたのでしょう。
現代では減塩だけでなく認知症予防や認知症ケアにも役立つはず。
 
がんになっても認知症になっても、住み慣れた地域で暮らしたい。
そんな願いは、どこに住んでいても同じはず。
長野県の先進的な試みが、全国に広がればいいなと思いました。
 

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この記事へのコメント

長尾先生が「村人たちに教わることのほうが多く、今、自分があるのは浪合村の優しい村人たちのおかげであると感謝しています」と仰っている言葉が胸にしみます。
いい青春を過ごされたのですね。
私にようなデタラメな人生を、送ったものでも、時折昔暮らした、東京の下町のおばさんや、東大阪の市場の人達や西宮の食品工場のおばさん達の言葉や親切を思い出し、懐かしく思う時があります。
下町の人だからいい人だとか、お金持ちだから悪い人とかそんな単純なことでは、ありませんけどね。

Posted by にゃんにゃん at 2014年12月16日 03:31 | 返信

 寒いですね。寒波到来で、長野県も大雪でしょうか。
 諏訪と言えば、一番に鎌田医師を連想します。今でこそ、TV、CMでお顔を頻繁にお見掛けしますが、
まだ、お顔もお名前も存じ上げない何年も昔に、TV番組のドキュメンタリーで拝見した、鎌田医師が往診なさるお姿を鮮明に思い出します。農村部を訪問診療する医師を追った内容だったと思うのですが、寝たきりの患者さん(高齢のおばあちゃん)が、鎌田先生の事が大好きで、鎌田先生と目と目を合わせて、
おばあちゃんが、愛想を崩して幸せそうなお顔をなさっていたのを覚えています。

 長尾先生を追った番組(ブログ内映像)や講演会でのスライドの中で、やはり、目と目を合わせて嬉しそうに、幸せそうな表情を浮かべる患者さん(おばあちゃん)の映像を見た時に、「同じだ!」と思ったものです。長野県下での「家庭訪問」が共通の所以だったのですね。納得です。

 鎌田医師関連の記事に関心を持ち、読み調べたりもしたので、興味は長野県に、佐久総合病院もその頃に知りました。Wikipediaの説明でも、佐久総合病院は『高度専門医療と地域密着医療の二双の草鞋』と紹介されています。こういう”二双の草鞋”は鬼に金棒ですね。そのうち、予想外の不測の事態に見舞われてしまった時には、(夢ですが)Dr.ヘリで搬送され、佐久総合病院に看て頂きたいかも知れません。

 医療に限らず、一般の会社(お仕事)でも、そう思うのですが、最後に行き着く処は『人情が肝心!』
という結論に至るのでしょうか。
 余談ですが、鎌田医師の御著書『がんばらない』から、がんばらない、というフレーズに目から鱗の思い、そのフレーズが社会的にも流行った事を思い出しました。

Posted by もも at 2014年12月16日 03:26 | 返信

無医村での家庭訪問なつかしくもあり、今の私の看護師としての原動力となっています。夏の澄み渡った空と川 冬のきれいな雪 そして何より温かい村民の皆さんの笑顔  地域包括ケアといわれ在宅医療、看護が重要視されている時代 いつも頭にあるのは無医村での活動でした。大分県の小さな老健施設で働いていますが、地域に目を向けた取り組みが出来るのも浪合村での活動だと思っています。お体に留意されお仕事に励まれてください。

Posted by anndou at 2014年12月16日 09:04 | 返信

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