私が一番驚いたのは、「みんな、こんなことを今まで知らなかったの？」

日本は独立国ではなく、アメリカの占領国。
政治も経済も、もちろん医療もアメリカの支配下にある。

私は講演後の質疑応答などでこのような説明をしてきた。
たしかに、みなさん、ポカーンと口を開けて聞いていた。

そうか、みんなこんなことを知らなかったんだ。

矢部宏治氏は、私の２つ年下の作家。
過激でなく、ノンポリで、分り易いと、いいところが３拍子揃っている。


私自身はほとんど知っていることが書かれているが、詳細な資料が満載で、
自分自身が積み重ねてきた知識が着々と裏打ちされていく過程が嬉しかった。

本書に書かれていることは、９９％真実だと思う。
私も矢部さんとまったく同意見である。

７０年の戦後史のみならず、１６０年前のペリーの黒船の時代にまで
さかのぼって現状を明快の解説してくれる筆力は、脱帽、感動もの。

基地や原発だけの本ではない。
日本の現状と、なぜそうなのかを教えてくれる本。

真実を知ることで、日本国民が幸せになる本。
１億の国民の１０年後を救ってくれる偉大な教科書。

半ボケの大人はともかく、高校生や大学生は必読の書。
すべての教職が、各生徒に本書を読ませれば日本国は確実によくなる。

今年は、矢部さんが間違いなく、大ブレイクする。
百田さんのような山っけがないフワーとしたオーラが素敵だ。

基地や原発だけを見ても解決しない。
年金や医療や介護も同じこと。

本質を見つめないと、悪い方向に行くだけ。

冒頭にある、
「日本の政治家や官僚には、インテグリテイが無い」としう指摘は、至言。

インテグリテイとは、人格上の統合性、首尾一貫性のこと。
要は、大所高所から本質を見ることができてブレない人のこと。

私が知っている限り、政界や官僚に、そんなひとはごくわずか。
たとえ分っていても頬被りをして、ブレる、逃げる、腰がひけている・・・

実は、医療の世界も同様。
まさに井の中の蛙同志が、悪口を言い合っているだけの世界。

どうすればインテグリテイに優れたリーダーを持つことができるのか。
それは、国民一人一人が賢くなる以外に道は無い。

医療も同じ。
患者ひとりひとりが賢くなる以外に方法は無い。

矢部氏が、日本の真の姿を炙り出した。
それを知った目覚めた人たちが、どう行動するかで日本国の将来が決まる。

まだ時間は、ある。
まだ余地も、ある。

みんな、もっと怒ろう。
そして学び、行動しよう。