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食い物にされるステージⅣ
2015年04月09日(木)
全身に転移したステージⅣの50歳代の胃がん患者(男性)さんがいる。
まだ若いのでなんとかがんを克服しようと必死で闘っておられる。
抗がん剤、放射線治療、免疫療法、温熱療法、そして民間療法・・・・
まだ若いのでなんとかがんを克服しようと必死で闘っておられる。
抗がん剤、放射線治療、免疫療法、温熱療法、そして民間療法・・・・
4つのがん拠点病院をかけもちされている。
それぞれの病院で、検査をしてそれぞれの標準治療を受けている。
そのうえに、温熱療法や免疫療法や民間療法も並行して行っている。
つまり、7つの医療機関にかかっている。
当然、超多忙。
衰弱してもはや一人で歩けないため、身内が付き添っておられる。
ご飯も食べられず、ガリガリに痩せてきた。
通院自体が大きな負担になっているのだが、本人はそれにも気がつかない。
というのも、どこの医療機関に行っても、「一緒に治しましょう」しか言わないから。
「もうやめようよ。やめどきだよ」なんてことは誰も言わない。
それぞころか全身の痛みが強いので、緩和医療をしようとしたら、「そんなもの不要!だと。
患者さんは、ステージⅣにたかられていることに気がついてない。
一方、家族は、お金の理由で、治療をやめて欲しいと願っている。
世の中には、がんを治すツールが溢れている。
患者は、全部組み合わせればなんとかなるかも?と、すがってしまう。
今のがん医療には、ステージⅣの専門家がいない。
いるのは、がん患者にたかる医療と言う仮面をかぶった人たち。
ボクシングでは、セコンド係がタオルを投げ込んで試合をストップさせてくれるので死なない。
しかし現代のステージⅣは、黙っていたら死ぬまで闘わされる。
食い物にされるステージⅣ。
蜘蛛の糸にすがることしか知らない患者さんには、
私ごときがいまさら言っても、聞く耳をもたない。
「ステージⅣがん医学」が無い医療界と医学教育。
「がん医療学」を教えない学校教育。(小中高や医学部)
がんは国民病。
2人に1人ががんになる、3人に1人ががんで死ぬ
最もありふれた病気。
みなさま、くれぐれも食い物にされないように。
拙書「抗がん剤・10のやめどき」は、そんな人たちに向けた書いた私小説。
しかし肝腎の当事者が効く耳を持たないことが残念でならない。
いまからでも遅くないので、読んでくれたらなあ・・・・
それぞれの病院で、検査をしてそれぞれの標準治療を受けている。
そのうえに、温熱療法や免疫療法や民間療法も並行して行っている。
つまり、7つの医療機関にかかっている。
当然、超多忙。
衰弱してもはや一人で歩けないため、身内が付き添っておられる。
ご飯も食べられず、ガリガリに痩せてきた。
通院自体が大きな負担になっているのだが、本人はそれにも気がつかない。
というのも、どこの医療機関に行っても、「一緒に治しましょう」しか言わないから。
「もうやめようよ。やめどきだよ」なんてことは誰も言わない。
それぞころか全身の痛みが強いので、緩和医療をしようとしたら、「そんなもの不要!だと。
患者さんは、ステージⅣにたかられていることに気がついてない。
一方、家族は、お金の理由で、治療をやめて欲しいと願っている。
世の中には、がんを治すツールが溢れている。
患者は、全部組み合わせればなんとかなるかも?と、すがってしまう。
今のがん医療には、ステージⅣの専門家がいない。
いるのは、がん患者にたかる医療と言う仮面をかぶった人たち。
ボクシングでは、セコンド係がタオルを投げ込んで試合をストップさせてくれるので死なない。
しかし現代のステージⅣは、黙っていたら死ぬまで闘わされる。
食い物にされるステージⅣ。
蜘蛛の糸にすがることしか知らない患者さんには、
私ごときがいまさら言っても、聞く耳をもたない。
「ステージⅣがん医学」が無い医療界と医学教育。
「がん医療学」を教えない学校教育。(小中高や医学部)
がんは国民病。
2人に1人ががんになる、3人に1人ががんで死ぬ
最もありふれた病気。
みなさま、くれぐれも食い物にされないように。
拙書「抗がん剤・10のやめどき」は、そんな人たちに向けた書いた私小説。
しかし肝腎の当事者が効く耳を持たないことが残念でならない。
いまからでも遅くないので、読んでくれたらなあ・・・・
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この記事へのコメント
食い物にされるステージⅣ ・・・・・・ を読んで、いろいろと考えさせられるものがありました。 患者さんの身体の状況が良く分らないまま、コメントするのは不謹慎かもしれませんが ・・・・・・・・。
ただ、男性の平均余命79.6歳を考えると、50歳代で終末期を迎えることの無念さは想像するに余りある気がいたします。
10万人に一人が発症する難病があります。 その一方で、お医者さんが匙を投げた最終末期の患者さんが奇跡的に寛解することもあります。 そんな時、医学(お医者さん)は納得の行く説明が出来ないでいると思います。 病の経過も快癒も、統計的な確からしさとしか説明がつかないように思います。
何10万人に一人とは言っても、病気に罹る人・治る人がいる限り、その一人に自分がならないとは言い切れないと思います。
私が癌のステージⅣと診断された時、従容として現実を受け容れられるのか? それとも今回取り上げられた男性のように、民間療法を含むあらゆる手段に望みを繋ぐのか? 自分自身どのようになって行くのか? 想像もつきません。
ただ、私は思うのです、私が50歳代でいろいろなことに未練があれば、可能な限りの手を尽くすのではないか ・・・・・・・? と
そして私はこうも思うのです、記事に取り上げられた男性も薄々無駄な努力(闘い)と分っているのではないか? と。
癌のステージⅣということを理解して、そしてあらゆる抵抗〔闘い〕が無意味だと分っていても、何もしないという選択をして、自分と〔自分の身体と〕常に向き合うことに耐えられないのではないか? と。
あれこれ試して、闘うことによって、自分の気持ちを奮い立たせる、或いは、現実からひとときでも目をそらすことが出来ているのではないか? と。
従容として、ただただ現実を受け容れ、衰弱して行く自分と24時間向き合うことは無間地獄のようにも感じます。 精神的に耐えられないような気がいたします。
長尾先生の “やめどき” にも、近藤先生の “完全無視” にも、それなりの真実があるのでは ? と思っています。 どちらを選択するか? は、それこそその人の人生観であり、生きざまであると考えています。
膨大な金銭的な負担があり、家族が困ることも大きな問題ではありますが ・・・・・・、自分の生きざま、価値観を貫いて闘うことにも意味(意義)はあると思うのです。
そして、そのチャレンジ精神が、奇跡を起こす二人目の生き証人になることも無いとは言い切れないと思います。 悪徳業者に食い物にされるのは困りものですが、見込みが薄いことを知りながら、最後までファイティングポーズを崩さない生き方もあっても良いのかも知れないと思いながら読ませて戴きました。
自分がそのような立場に置かれたら ・・・・・・・・・、どのような選択をするのでしょうか? 引き続き考えてみたいと思いますが、仮定の世界では考えても無意味なことかも知れません。 難しい問題ですね・・・・・・!!
長尾先生 ・・・・・・ “死ぬまで闘いを続ける”という生き方〔選択〕は、ありませんか?
Posted by 小林 文夫 at 2015年04月09日 09:38 | 返信
長尾先生、私の知り合いも食い物にされながら、癌と戦っています。
でも、聞く耳を持たない・・怖いんだと思います。
抗がん剤やその他の治療をやめたら、明日にでも死んでしまう恐怖があるようですが、
私は、やめた方が長生きするよと言い続けています。
Posted by かわさき at 2015年04月09日 10:59 | 返信
川崎さんのコメント中の「でも、聞く耳を持たない・・『怖い』んだと思います。」
そうだと思います…私は!この恐怖、不安などが「畏れ」になれば、観念する気持ちも出て、いい意味での諦めや潔さも生まれると信じてます。
私は、長尾先生と同じく、父を自死で亡くしてるので、父はなんと潔い死に方をしてくれたんだろ!と。今では、その思いだけで納得し、父をそのような人間だったと思い返すことができます。
この言い方、理解が、他人にはわかってもらえなくとも、父との最期の言葉を、死ぬ2日前に交わして何の恐れもなく心配もなく過ごしていた私に突然に降りかかった父の死…!いろんな事情が重なっての、父の死であり、精神的に病気だったから、という理由もあったのは、理解し納得したうえで「潔く」という死に方への表現を使います。人間は、本質的には「死を恐れている」私は、命に畏敬の念を持っているので死も同じ、どのような恐れを持ってるかは、その人個人の問題であり、それによる死に立ち向かう戦いはその人個人も問題!その人のおそれる「何か」には、おいそれとは他者は関われない…その人の生き方を死に方を、恐れなく受け入れることにしてます。「私も死ぬんだ、でも生きる」と言い聞かせながら…(^^)
Posted by あい at 2015年04月10日 02:52 | 返信
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