- << 多剤投与の根は恐ろしく深い
- HOME
- 米国でマリファナ合法化へ >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
急性期病院への訪問看護、往診
2015年04月29日(水)
急性期病院で入院患者が暴れるとそこに往診したり訪問看護師が行く。
家に帰りたいとか、食べたいとか、暴れるにはそれなりの理由がある。
なぜ病院スタッフは認知症の患者さんと上手く意思疎通できないのか。
家に帰りたいとか、食べたいとか、暴れるにはそれなりの理由がある。
なぜ病院スタッフは認知症の患者さんと上手く意思疎通できないのか。
認知症の人が求めているのは難しい理屈ではなく、心地よい感情。
しかし病院スタッフは、暴力に対して、理屈や鎮静で対応する。
普段、地域で接している在宅スタッフがいけば、自然と大人しくなる。
ユマニチュードという言葉は知らなくても、心が通じあっている。
ちなみに、在宅スタッフが病院に往診したり訪問してもボランテイアだ。
今後拡大するであろう、病院と在宅のギャップをどう埋めたらいいのだろうか?
1年間、当院のようなミックス型診療所で研修しないと、
医者も看護師も急性期病院に勤務できないようにしたらどうだろう。
そんなことを言うと病院業界、看護業界から総攻撃されることは重々承知であるが
これからも増加する軽度認知症の高齢患者さんのことを考えると本気で提案したい。
モノだけみて人間をみることが全くできなくなった急性期病院のスタッフたち。
「生活を診る」ことを全く知らないまま医療をしていることは困ったもの。
年に1週間だけでも、日本中の、病院のお医者さんと開業医が交代してはどうか。
別の一週間は、病院看護師と訪問看護師が交代する。
そんな無謀な提案を、数年前から何度もしているが、まだ賛成者は一人もいない。
しかし言い続ける。
先日の愛川欣也さんの在宅看取りへのコメントにも如実に表れている。→こちら
この偉い先生は、世の中に介護保険が存在することすら知らないようだ。
そんな超素人の間違った情報を公共の電波で発信しても気がつかないテレビ局。
こうした事実と異なる報道は、報道ステーション以外でも日常茶飯事だ。
在宅に戻られた患者さんがほぼ全員、異口同音に発する言葉を聞かせてあげたい。
「病院の看護師、あれをなんとかせなあかん。
医者も看護師も、患者の顔を全然見ない、体に触れないし」
こうした患者さんの言葉こそ報じて欲しい。
患者さんや家族の無念の言葉こそ、拾って欲しいのだが。
病院スタッフは、ユマニチュードのユも知らないし、感じていない。
私自身もかつては勤務医だったし、同じだった。
しかし開業医になり、もう何百回も聞いてきた。
年々、クレームは増加する一方だ。
この台詞を残してあの世に旅立たれた患者さんになり変わって
もしかしたらこのブログを読まれている指導的立場の方に提案したい。
すべての元凶は、医学・看護の教育にある!
しかし厚労省ではなく、文科省。
厚労省と文科省が連携しなくてはいけないののだが、
霞が関がまた究極の縦割り組織だ。
お互いに干渉しないのが官僚の掟。
だから自主的に縦割り組織が連携することは永遠に期待できない。
となると、政治主導で霞が関を改革するしかない。
しかしそれを掲げて政権交代した民主党政権は、欲に溺れて自滅した。
なんのことはない。
1200年続いていた律令制が現在も続いているだけなのだ。
日米安保は、植民地政策論であり、
医療改革は、律令制度改革なので大変な作業になる。
だからそんな難問解決は諦めて南の島でのんびり在宅医療に
従事することが、これからの幸せな医療者人生なのかもしれない。
しかしGWもこれから仕事。
電話がバンバンかかって来る。
現場があるので、離れられない。
みなさまは、どうか楽しいGWをお過ごしください。
しかし病院スタッフは、暴力に対して、理屈や鎮静で対応する。
普段、地域で接している在宅スタッフがいけば、自然と大人しくなる。
ユマニチュードという言葉は知らなくても、心が通じあっている。
ちなみに、在宅スタッフが病院に往診したり訪問してもボランテイアだ。
今後拡大するであろう、病院と在宅のギャップをどう埋めたらいいのだろうか?
1年間、当院のようなミックス型診療所で研修しないと、
医者も看護師も急性期病院に勤務できないようにしたらどうだろう。
そんなことを言うと病院業界、看護業界から総攻撃されることは重々承知であるが
これからも増加する軽度認知症の高齢患者さんのことを考えると本気で提案したい。
モノだけみて人間をみることが全くできなくなった急性期病院のスタッフたち。
「生活を診る」ことを全く知らないまま医療をしていることは困ったもの。
年に1週間だけでも、日本中の、病院のお医者さんと開業医が交代してはどうか。
別の一週間は、病院看護師と訪問看護師が交代する。
そんな無謀な提案を、数年前から何度もしているが、まだ賛成者は一人もいない。
しかし言い続ける。
先日の愛川欣也さんの在宅看取りへのコメントにも如実に表れている。→こちら
この偉い先生は、世の中に介護保険が存在することすら知らないようだ。
そんな超素人の間違った情報を公共の電波で発信しても気がつかないテレビ局。
こうした事実と異なる報道は、報道ステーション以外でも日常茶飯事だ。
在宅に戻られた患者さんがほぼ全員、異口同音に発する言葉を聞かせてあげたい。
「病院の看護師、あれをなんとかせなあかん。
医者も看護師も、患者の顔を全然見ない、体に触れないし」
こうした患者さんの言葉こそ報じて欲しい。
患者さんや家族の無念の言葉こそ、拾って欲しいのだが。
病院スタッフは、ユマニチュードのユも知らないし、感じていない。
私自身もかつては勤務医だったし、同じだった。
しかし開業医になり、もう何百回も聞いてきた。
年々、クレームは増加する一方だ。
この台詞を残してあの世に旅立たれた患者さんになり変わって
もしかしたらこのブログを読まれている指導的立場の方に提案したい。
すべての元凶は、医学・看護の教育にある!
しかし厚労省ではなく、文科省。
厚労省と文科省が連携しなくてはいけないののだが、
霞が関がまた究極の縦割り組織だ。
お互いに干渉しないのが官僚の掟。
だから自主的に縦割り組織が連携することは永遠に期待できない。
となると、政治主導で霞が関を改革するしかない。
しかしそれを掲げて政権交代した民主党政権は、欲に溺れて自滅した。
なんのことはない。
1200年続いていた律令制が現在も続いているだけなのだ。
日米安保は、植民地政策論であり、
医療改革は、律令制度改革なので大変な作業になる。
だからそんな難問解決は諦めて南の島でのんびり在宅医療に
従事することが、これからの幸せな医療者人生なのかもしれない。
しかしGWもこれから仕事。
電話がバンバンかかって来る。
現場があるので、離れられない。
みなさまは、どうか楽しいGWをお過ごしください。
- << 多剤投与の根は恐ろしく深い
- HOME
- 米国でマリファナ合法化へ >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
この記事へのコメント
よく分かっていない私を含む人達に,ミヤネ屋での報道が正しくないことを具体的に,
箇条書きにでもして教えてもらうとありがたいです。現状はこうであるがそれを知らずに
このような発言が出てくる,のように書いていただくと分かりやすくなると思います。
先生が認識されている無知の人を少しでもなくすためによろしくお願いいたします。
Posted by つつじおやじ at 2015年04月29日 05:13 | 返信
長尾先生のブログを毎日拝見しています。病院の看護師は患者、特に高齢で認知症の患者が入院すると自分たちの立場を守るために必死です。認知症患者が点滴のルートを抜いたり、転倒したり、身体に塗る軟膏を食べたりすると看護師の危機管理がなってないと事故報告書を書いて提出、薬が一つ床に落ちていても事故報告書、そのためベッドの足元にセンサーマットを敷き、足が着いただけで看護師が走って様子を見に来る、夜勤帯は睡眠薬で眠ってもらわないと業務が進まない。患者の気持ちなんか考えてません。私も今は訪問看護をしていますが、病院の事故報告書を毎日書いていた昔もありました。病院や施設は悪く言うと自由のない牢獄です。
Posted by さち at 2015年04月30日 07:06 | 返信
さちさんのコメント、共感いたしました。
父の急性期病院入院時に終日付き添いを求められました。
病院のため、ではなく父が少しでも穏やかでいられるよう、仕事を休み付き添いました。
認知症はこんなにポピュラーな今やありふれた「病気」なのに、どうしてこんなにも邪魔者扱いされたり、家族も卑屈にならないといけないのか。
そして何より医師や看護師さんの、認知症の人に対する言葉のかけ方などが、
あまりにも知識不足なことに心底驚きました。
長尾先生の本を読んで勉強していただきたいと切に思いました。
先生のおっしゃる通り医療の教育内容を現実にあったものに早急に見直さないと、えらいことになりますよね!
そして、病院スタッフは、自分の親だったら、という想像力を働かせて、人間らしい仕事をしていただきたいです。
Posted by 介護ビギナー at 2015年04月30日 11:01 | 返信
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: