自分より年下の人が旅立つのは特に辛い。
これは在宅医療をしていても感じること。

先日の今井さんの「これからがんと闘います」という会見を観ながら、
「もう闘わなくていいよ！」と言ってあげたかった。（言えなかったが）

私が主治医だったら、必ずそう言っただろう。
病院で亡くなられたとのことだが、穏やかに旅立たれたのか？

今井さんのことを想い浮かべながら、毎日、シコシコと
朝日新聞アピタルに抗がん剤治療について書いている。→こちら

というのも、最期の最期まで闘い、壮絶死する人が現在も多いから。
がんという病気は、穏やかなエンデウングが可能な病気であることが知られていない。

日々、在宅ホスピスをやっていて、こんな素晴らしい世界は無い、と思う。
残念なことは、９５％の市民と医療者が、それを知らないこと。

家族が、親の穏やかな最期を邪魔してばかりいる。
我々の想いが全く届かないことが、悔しい。


一生懸命、仕事や啓発活動をやっているが、牛歩の歩みで
世間の常識は、ほんとうに変わらない。


話が飛んだが、今井さんのご冥福をお祈り申し上げる。