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後期高齢者は入院するほど悪くなる

2015年08月20日(木)

後期高齢者は、入院を繰り返すほど全身状態が低下する。
入院する場合は、明確な目的と覚悟を持って入るべきだ。
最近、「入院による病=廃用症候群」の人が増えている。
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後期高齢者は急性期病院よりも、いい慢性期病院に
入ったほうがいい。

高齢者医療に特化しているので急性期病院よりずっといい。
しかし入院しないで家で治せる病気は家で治すのがベスト。

急性期病院は今後、需要が減る。
需要があるのは慢性期病院だ。

そして地域包括ケア病棟の時代が来る。
できれば夜間の在宅は地域ケア病棟の医師と看護師が訪問するといい。

今後、国が定めたベッド数にむけて削減や増床が進む。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

『病院ベッド削減、介護職員の確保が課題 社保推進会議 』
 2015/8/3 日経
 http://goo.gl/lCxVl4

 政府は3日、社会保障制度改革推進会議(議長・清家篤慶応義塾長)を開いて、病院ベッド(病床)の削減に向けた課題を議論した。入院患者が病院から自宅に戻っても家族の負担が増えすぎないよう、元気な高齢者にも担い手になってもらって介護職員を十分に確保する必要があるとの指摘が相次いだ。

 政府は6月、2025年時点のベッド数を全国で115万~119万床と現在より16万~20万床減らす目標をまとめた。症状が安定した高齢者は病院から自宅に移ってもらい、医療費を抑える。

 この日の推進会議では民間の有識者から、「入院患者を自宅に戻せば、結局は女性が介護を担うことになる心配がある」といった声が出た。政府が促す女性の就業や子育てにも影響が出かねない。

 公的介護サービスが負担の一部を担えるように、健康な高齢者にも参加してもらって十分な介護職員を確保すべきだとの指摘が相次いだ。厚生労働省はこのままでは10年後に介護職員が37.7万人不足すると推計している。

 各都道府県はこれから政府の目標に基づいて、それぞれのベッド数の削減目標をつくる。地方自治体のなかには介護の受け皿が乏しいとしてベッド数の大幅な削減に慎重なところも多いため、この日の会議で対策の方向性を確認した。

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この記事へのコメント

一部のブラックな国会議員や選挙などにかかる費用を少しでも介護へ回していただきたいですね。
月給1万円ずつでも上がれば離職の減少につながるのではないでしょうか。
その方が有効な税金の使い方だと思います。

Posted by さぬきんぐ at 2015年08月20日 06:24 | 返信

後期高齢者は入院するほど悪くなる ・・・・・・ を読んで


先日、私の友人が自立腺がんの手術で入院した。

 
高齢者の部類には入るが後期高齢者ではない。

手術自体は短時間に成功裡の終了したが、出血
の後処理などのため5日程の入院となった。


本人、気力・体力には何も問題ないものの“導尿
カテーテル”が挿入されているためほぼ終日ベッ
ドに横になっていることを強いられ、また病院
時間のため、午後9時以降は寝ることを強いら
れた結果、たかだか5日間の入院にも関わらず
脚の筋力の低下と身体バランス感覚の違和感に
見舞われた ・・・・・ とのこと。


これが後期高齢者であり、骨折などによる1~
3ヶ月にも及ぶ入院措置となれば、廃用症候群
に陥ることは必然のことと思われるし、また日
常の刺激が減るため認知症の発症や悪化も懸念
されます。


そのようなことは、病院関係者ならば日常的に
目にしていることと思われます。


高齢者の医療費が国民全体の医療費の大半を占
めており、財政をひっ迫させている現実も考え
併せると、何故病院が安易に高齢者を長期間
入院させているのか? 理解出来ません。


長尾先生は本ブログで、“後期高齢者は、入院を
繰り返すほど全身状態が低下する。入院する場合
は、明確な目的と覚悟を持って入るべきだ”と
記述されていますが、医療側〔病院側〕が総合的
に判断して、早期に退院出来るように図らうこと
が必要なのではないでしょうか?


病院側〔主治医さん〕から、退院の打診や話しが
出てこない状況で、患者側から退院を申し出るこ
とは現実的ではないように思えます。


病院への救急搬送、延命措置への意志表示、薬の
服用、入院の期間など、患者側が勉強し賢くなら
ないと、とんだ割を食う可能性が高い ・・・・・、等
と言われても、患者の立場は弱いし、皆んながみ
んな賢くなれる訳でもないような気がしています。


医療〔医師〕と患者の間は、信頼関係が基礎にある
と思うので、そこを疑ってかからなければいけない
というのは尋常ではないような気がします。


何故、明確な目的と覚悟を持たずに病院へ通院し
たり、入院すると思わぬ結果に繋がってしまうの
でしょうか? 


その根本原因を糺すことなく、患者側に賢くなれ!
と言うのは筋が違うように思えてならないのです
が ・・・・・・・。

Posted by 小林 文夫 at 2015年08月20日 06:38 | 返信

小林さんのコメントに同感なのですが、私はもう、医療者側の自浄は不可能だと。ゆえに、患者側が賢くなるしか、ナイだろうと、思います。
現在の日本の医療は、国民の税金を使って行われているビジネスです。ビジネスゆえに、運営次第で収益を上げ成功することができる。換言すれば、カネを儲けることができる。その手段として、侵されてはならないはずの「医療倫理・社会倫理・基本的人権」さえ、カネの前には風前の灯。空きベッドを作らず使える医療装置はすべて使い適用できる薬はすべて処方し、入院患者には強制的に服用させる。
医療は国家ビジネスです。ものすごくたくさんの企業が関わっています。必要のない、むしろ副作用の方が強く使用されるべきでない薬も、多剤大量処方されている。
ビジネスゆえに詐欺もあるのは当然、騙される方が愚か。医療に「仁」を期待してはいけない。
日本の医療訴訟で、患者が勝訴することは、まずありません。

長尾先生お一人がどのように奮闘なさっても、日本の医療改善は蟻の歩みだと思います。いろんなビジネスと政府組織すなわち役人・公務員が絡み合ってお互いに癒着利益供与してるんです。進撃の巨人じゃないけど、人間(医療ビジネス関係者)が人間(患者)を食っている。
患者にならずに済むことが一番ですけど、患者になっても食われないように学習するしか、ナイと思う。

Posted by ひまわり at 2015年08月21日 02:16 | 返信

このコロナ禍で面会できないうちに
入院している高齢者は衰えていっています
面会できないうちに弱っていました
心配で入院させましたが早めに退院させるべきだったんだな・・・と
亡くなって気付いても遅いのですが
昔の面会が自由な時であれば毎日面会で身体を動かしていましたが
それがなくなると衰える一方です

Posted by 面会制限はつらい at 2021年12月22日 01:35 | 返信

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