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メサペイン問題

2015年08月18日(火)

メサペインという痛み止がある。
モルヒネ等のオピオイドとは別系統の新しい薬だ。
これはホスピス医や緩和ケアの専門医しか使えないことになっている。
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我々在宅ホスピス医は、メサペインを処方することができない。
従って、2週間に一度、がん拠点病院への受診が必要になる。

骨転移などで完全寝たきりで寝返りも打てない状態のがん患者さんが
ストレッチャーのある介護タクシーで、メサペインのためだけに受診する。

あるいは、家族が代理で受診してメサペインを有難く頂いて帰ってくる。
こんな状態の悪い患者さんに、なぜそんな意地悪をするのか?

従来のオピオイドが効かないほど重い痛みを抱える人と分かっていながら
なぜ、外来受診を強要して、在宅では使えなくしたのか真意が分らない。

第一、家族だけの受診でもいいのであれば、受診する意味があるのか?
がん患者は必ず病院に帰ってもらうための、呪縛のようにも感じる。

在宅ホスピス医仲間は、これをメサペイン問題、と呼んでいる。
これも、がん対策基本法が生んでいる弊害のひとつ。→こちら


緩和医療は地域にあるもの!

たったそれだけのことを、そのまま実行すればいいだけなのに、
メサペインを人質にとり患者さんを地域にいさせないようにする。

日本緩和医療学会はなぜ文句を言わないのか。
いや、もしかしたら在宅医にがん患者さんを診させないため?

そう勘繰りたくもなる、メサペイン問題。

とにかく、患者さんが可哀そう。




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この記事へのコメント

在宅医が、「製薬会社のメサペインに関する講習を受けた」としても、扱えないとは、おかしいですね。
「製薬業者の講習を受けたもの」はメサペインを扱えると書いてありますのにね。

Posted by にゃんにゃん at 2015年08月18日 10:30 | 返信

そのような問題があったのですね。勉強不足でした。
国は病院のベッド数を減らして、在宅へ移行していくとしながらも矛盾していますね。
患者さんが、つらいのは少し考えたら分かると思うので、長尾先生の仰るように裏の理由がありそうですね。

Posted by さぬきんぐ at 2015年08月18日 03:03 | 返信

ホントに…
矛盾することだらけです

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2015年08月18日 11:59 | 返信

これも嫌がらせのような...。

クリックの医療ブログ村に初見参"腐女医"って??ホントに初耳、初めて見ました。「8/4にブログ再開しました~」なんて嘘ばっかり! "Ameba公式トップブロガー"なんてTopページに題字しちゃって...。
プロのライターですね、きっと。漫画の挿絵スタイル、アピタルにも似たようなのが、ありますね。
コメント欄、全部同じ人が羅列したみたいな内容でした。アホくさ!!
こういうの見抜いて叩くの、今の若い人たちって鋭いですよ! 短文で見事に指摘してくるとこ凄いです。
自ら"腐"なんて文字を入れてるし、自覚あるんですね。

Posted by もも at 2015年08月19日 12:51 | 返信

いつも拝見しております。緩和医療医です。以前在宅医をしておりました。

私には在宅医が処方できないということは初耳だったので、販売元に尋ねると、条件が揃えば処方できるとの回答でした。在宅医だからだめ、という規制はないようです。症状緩和をあまねく供与するために、当然のことだと思います。

長尾先生のご施設はおそらく要件を満たすのではないかと思います。ぜひ販売元にお問い合わせ頂くと良いと存じます。

ただメサペインは半減期が長いため、すなわち増量してもその増量した結果が正しいかどうかの判定が数日後となり、また多いと思って減らしても、減らした分の濃度になるにも数日かかるため、正直あまり扱いやすい薬剤とは言えないと考えます。メサペイン投与を考える局面としては、難治性の痛みが想定され、特に神経障害性疼痛などがそれに当たりますが、その場合も神経ブロックを行えば、私は個人的にはメサペインが必要となることはけして多くないと思います。

もちろん当該の患者さんのような場合に、外来受診の負担軽減のために、先生が処方のご資格を得ていただいて、処方元の先生とご相談のうえ処方を引き継いで頂くのは患者さんにとって益があると存じます。

長尾先生はモルヒネの持続皮下注射を一度も使ったことがないと以前書いていらっしゃいました。むしろ調節性に富み、経口よりも早い追加投与効果が得られる医療用麻薬の持続皮下注射は、ぜひ先生にもご施行いただくと良いのではないかと存じます。実際私の地域の在宅医の先生は、持続皮下注射をよくご施行くださっており、それでより良い症状緩和が達成されていると感じます。

「メサペインを人質にとり患者さんを地域にいさせないようにする。 いや、もしかしたら在宅医にがん患者さんを診させないため?」

という長尾先生のご心配は杞憂であると思います。実際私のような病院医も在宅医の先生のおかげさまで、患者さんにシームレスな緩和ケアが提供できていることを強く感じております。

医師同士、医療者同士の良い協力・コミュニケーションのもとに、切れ目のない緩和ケア・緩和医療が提供されること、及びその体制の深まりを、心から願っています。

Posted by 大津秀一 at 2015年08月19日 08:21 | 返信

そのような問題があったのですね。勉強不足でした。
国は病院のベッド数を減らして、在宅へ移行していくとしながらも矛盾していますね。
患者さんが、つらいのは少し考えたら分かると思うので、長尾先生の仰るように裏の理由がありそうですね。

Posted by さぬきんぐ at 2015年08月19日 09:19 | 返信

正確な情報を平等に伝えるシステムが無い現状

情報の不公平はどこにでもあるのでしょうが
薬剤やその取扱い資格・条件など、だれがどこで決定して「順守事項」として流しているのか、、
医療関係者すべてが平等公平に正確な情報を得られるようにするには
何をどう変えればよいのでしょうか。

「24時間ルール」医師法20条もいまだに解釈がさまざまで現場は混乱しており、
老人介護施設で本人死亡後、24時間以内に医者が来てくれなけば警察沙汰になって職員が取り調べられる、だからここで死なれては困る、と信じ込んでいるプロの介護職がたくさんいます。その誤解を利用している医者もいる。施設経営者も介護職も「先生、先生」と言って医者の機嫌をとるのに一生懸命になる。施設職員を警察沙汰から守ってくれるのは「お医者様」だから、という理由で。
情報を自分のビジネスに有利なように解釈して世間をあざむ業界人も、たくさんいます。

大津先生のようにきちんとした情報を投稿でお知らせくださるなんて、ほんとに誠実なお人柄と尊敬申し上げます。
長尾先生や大津先生のように、「人として」きちんとした医師が増えるといいな。

Posted by ひまわり at 2015年08月19日 03:09 | 返信

以前に著書を拝見させていただき、ふかく感銘いたしました。在宅で過ごすことのできる普通の幸福のためにご尽力ありがとうございます。

私は病院で緩和ケアを行っておりますが、既存のオピオイド抵抗性の強い痛みにメサドンで確かな効果を実感しております。メサドンを開始して在宅に移行できた方も少なからずおられ、訪問診療の先生方にも是非使っていただきたいお薬だと思っております。e-learningは確かに煩わしいのですが、がん診療に精通云々と言われても明確な線引きとなる基準はどこにもなく、日常診療においてがん性疼痛の診療を行っておられる医師ならメサドン処方は可能です。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

Posted by 森田真理 at 2018年12月13日 03:28 | 返信

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