在宅、在宅と言い過ぎたので、たまには
老人ホームでの講演もいいだろう。

地域の高齢者や子供世代が熱心に聞いてくれ嬉しかった。
でもまさに当事者相手に、平穏死の話をするのはチト辛い。

目の前に、本当に「干し柿」のような方が座っておられた。
彼女に「口から食べられなくなったら、胃ろうをする？」と聞いてみた。

すると「私は、まだまだ先の話やから、その時考えるわ」との返事だった。
「そう先でもなさそうやけどな」とは言えない。

嫌なこと、考えたくないのは人間の性。
それでも、少しは考えるキカッケになれれば充分だ。

リビングウイルの話もしっかりした。
少しでも役に立ったなら嬉しい。

このホームは
・入所金ゼロ
・１ケ月１５万円（家賃、食事代、見守り代込み）と、極めてリーゾナブルな料金体系。

私が住みたい、と思ったが
要介護認定者限定とのこと。


サービス付き高齢者向け住宅より、このような特定施設（サービスが内付け）がいいと思った。
そして、このように地域の人に溶け込んだ老人ホームが増えれば地域の人は、安心するだろう。


今後は、「管理がうるさくなくて最後まで看てくれる施設の時代」であるとも思っている。
そして、今日のように、施設の中で普通に「平穏死」の話ができる時代が来た。