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どうして認知症は薬の話ばかりなのか
2015年08月24日(月)
2日連続で、認知症の勉強会に出席した。
日本を代表する偉い先生方が、いろんな話をされたが、
どうして抗認知症薬の話しかしないのだろう。
日本を代表する偉い先生方が、いろんな話をされたが、
どうして抗認知症薬の話しかしないのだろう。
それは、半ば薬の宣伝のための講演会だからだ。
薬が大切だとしても、もっともっと大切なことが全部抜けている。
抗認知症薬の増量規定に関する話はどこに行っても無い。
厚労省への申請が増量規定によってなされているからか。
私はその基礎となる臨床データがおかしい、と思っている。
抗認知症薬の副作用で脱落した例を抜いて集計しているのではないか。
つまり、よく効く人だけに継続すれば、良い状態が続くのは当たり前。
脱落する劣等生は捨てて、優等生だけ集めて集計すれば、効くのは当たり前。
私は、”魔のデータ”と勝手に呼んでいるが、おそらく
この”魔のデータ”に騙され、刷り込まれている医師が多いのではないか。
誰もやらないので、私がやることになった。
誰もやらない、のではなく、誰もやれない、のだけど。
薬が大切だとしても、もっともっと大切なことが全部抜けている。
抗認知症薬の増量規定に関する話はどこに行っても無い。
厚労省への申請が増量規定によってなされているからか。
私はその基礎となる臨床データがおかしい、と思っている。
抗認知症薬の副作用で脱落した例を抜いて集計しているのではないか。
つまり、よく効く人だけに継続すれば、良い状態が続くのは当たり前。
脱落する劣等生は捨てて、優等生だけ集めて集計すれば、効くのは当たり前。
私は、”魔のデータ”と勝手に呼んでいるが、おそらく
この”魔のデータ”に騙され、刷り込まれている医師が多いのではないか。
誰もやらないので、私がやることになった。
誰もやらない、のではなく、誰もやれない、のだけど。
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この記事へのコメント
どうして認知症は薬の話ばかりなのか ・・・・・ を読んで
認知症の薬など、直接心〔精神〕に作用する薬につい
ては、服用する薬の分量と個々人の効き方〔主作用・
副作用の両方〕が大きく分れるので、それを医師が見
極めながら、適量を推し量って行くことが大切と思っ
ています。
しかしながら、薬を大量に提供したい側からすると、
あまり嬉しい動きではないと思われます。
長尾先生が、現状に危機感を感じられて・・・・・・・
“誰もやらないので、私がやることになった。
誰もやらない、のではなく、誰もやれない。のだけ
れど ・・・・・・”と心情を吐露されていますが、“誰も
やれない!”という部分にひっかかりを感じています。
残念ながら、正論〔正義〕ばかりでこの世は成り立っ
てはいないと思います。
正義感を持って、得体の知れない大きなものにぶつ
かって行った先人たちのことが思い出されます。
JFK:ケネディ氏は、米国大統領という最高の
権力者でありながら、得体の知れない大きなもの
に立ち向い命を落としました。
長尾先生には、在宅医療の普及や尊厳死の普及と
いう大きな使命を抱えてられ、余人に替え難い存在
だと思っています。
“誰にも出来ないこと!”・・・・・ に取り組まれるに
あたり、けっして無理をなさらないように、お願い
したいと思います。
大事な大事な取り組みとは思いますが、先生に
取り組んで〔是正して行って〕戴きたいことは、
認知症薬の適量検討だけではありませんので ・・・・・、
それでなくても365日24時間活動を続けられて
いて、身体のことが心配です。
少なくとも後20年は第一線で頑張って戴きたいと
思っていますので、よろしくお願いいたします。
Posted by 小林 文夫 at 2015年08月24日 09:50 | 返信
認知症:活動の展開を期待しています。大きな抵抗が生まれると思いますが、「認知症予備軍」の私にとっては嬉しいことです。週刊朝日の記者さんが書いた書物(筑波の大学などの筋トレ?)を見ても、幅広く対応していけるとと思います。
なお、先日、ある会で、某医師が「過剰・有害な医療」として、「高齢者への薬物療法、コレステロール低下剤、鎮静剤は認知症を作る、虚弱高齢者は高血圧のほうが元気で長生き」と、お話でした。
でも、善良な市民としては「それで、どうすればいいの?」と、考え込んでしまいます。
医療界に対する不信感を払しょくし、市民の健康の増進、ひいては医療財政の健全化にもつながる大きな課題ではないでしょうか。「医療に対する市民の分からないことをハッキリさせる社団法人」ができるといいですね。 以上
Posted by 小澤 和夫 at 2015年08月24日 10:30 | 返信
(社)抗認知症薬の適量処方を実現する会の設立は、患者の家族として大変ありがたいと存じます。
でも何でもかんでも、坂田の金時か、桃太郎みたいに、ほんとのことばかり仰って、大丈夫ですか?
今に、薩長同盟を実現させた坂本竜馬みたいに、誰か未だに分からない人に、暗殺されないか心配です。
Posted by 匿名 at 2015年08月24日 12:44 | 返信
「幅広く調査、集計、データ化し」これは誰がどのように実行するのでしょうか。
こういったことを「仕事」にしている企業は多く存在します。
どの企業も「お金をくれる相手」がお客様なので、その「お客様」に有利なデータを導くことはビジネスの常道。
まあ、さすがに、70%以上黒なのに、白というデータは作れないでしょうが、60%の黒を白と「解釈」できるデータを作ることは可能です。「解釈の違い」で言い訳できるウソデータは巷にあふれている。
市場調査、マーケティング、アンケート制作などを業務として掲げている企業が、100%中立であれば、そのデータは信頼できると思いますが。
Posted by ◇■△ at 2015年08月24日 07:43 | 返信
昔の「呆け」は、今は「認知症」という「不治の病」として、医者も薬品業者も、そして介護業界も格好の「市場」に仕立て上げている。国もしっかり後押しをして、更に、悲しきかな恥ずかしきかな我が介護支援専門員の業界でも同様。
長尾先生がんばれ!!先生の主張は必ずや「認知症」と呼ばれている人たちやその周辺の人たちの共感を呼んで、やがて社会を動かす大きな力となることを確信してます。
Posted by 平穏CM at 2015年08月24日 09:16 | 返信
「抗認知症薬」だけですか。
「抗認知症薬」とはドネペジル、メマンチン、ガランタミン、リバスチグミン(他にもあるのか否か存じませんが)などの「認知症の薬」と書かれている薬剤のことでしょうか。
コウノメソッドは、それこそ向精神薬のオンパレードです。コウノメソッドは誰にでも読めます。
http://www.forest-cl.jp/method_2015/kono_metod_2015.pdf
これだけの向精神薬がずらっと並んだコウノメソッドに長尾先生が賛同なさると言うことは、長尾先生は、「認知症」と判断された症状に向精神薬を使用することを当然とお考えなのでしょうか?
Posted by 〇×△ at 2015年08月25日 03:14 | 返信
最近話題のホスファチジルコリンやプラズマローゲン、フェルラ酸などの優秀な抗認知症系サプリメントと比べたら、今の抗認知症薬、特に副作用デパートのヤブ医者の処方するAなんてカス同然ではないでしょうか?他の内科分野の治療薬が日進月歩で目覚ましいのに比べて、脳神経領域の治療薬は相変わらず効果も大したことない割に副作用だけ強い薬ばかりなり(苦笑)。最大用量だとヤバすぎて毒薬同然。アセチルコリン賦活しすぎて、冠動脈攣縮、QT延長、高度徐脈で心停止している患者は数えきれないほどいるはずです。抗認知症薬も抗精神薬と同じくらい毒薬だが、抗精神薬が悪で抗認知症薬が正義みたいな専門医???の講演会に騙されてはいけないですね。抗認知症薬を最大量まで増やして(製薬会社から御用学者(演者)への指示)BPSDを誘発して、そのBPSDは「抗精神薬を使わずに介護の力で何とかしろ」というのが、学会の推奨する標準医療。介護者は耐えられないので、結局精神病院に放り込まれて、結局は抗精神薬漬けにされて寝たきりにされて二度と在宅に帰れないのが定番。それらを常識外れの極少量でカクテルにするのがコウノメソッド。介護者を救うのが優先なので、患者自身は多少副作用リスク)は払うことになる。一般に比べるとはるかに小さいリスクではあるが。
Posted by ある実践医 at 2015年08月25日 04:06 | 返信
8/25日付け THE HUFFINGTON POST
「アルツハイマー病関連の新たなタンパク発見」下記に転載します。
こういった記事に期待してしまうのは、浅はかなのでしょうか。
最後まで人間の生命力を信じたいと思います。
...........記事転載............
神経の生存と機能に重要な役割を果たしているタンパクが、アルツハイマー病の発症にも重要な役割を果たしていることを、星美奈子(ほし みなこ) 先端医療振興財団客員上席研究員(京都大学大学院医学研究科特定准教授)を中心とする研究チームが発見した。
アルツハイマー病は、神経細胞のシナプスの異常から神経細胞の死に至り、脳の高度な機能の消失につながる経緯をたどる。原因はアミロイドβ(Aβ)と呼ばれる小さいタンパク が凝集し「Aβオリゴマー」となって神経細胞に対する毒性を持つためと考えられている。星氏らは、「Aβオリゴマー」は、Aβが約30個集まって直径10~15ナノメートル(ナノは10億分の1)の球状となることで強い毒性を持つことを既に解明済み。この球状構造体を「アミロスフェロイド」(ASPD)と名付けている。
今回の新たな研究成果は、このASPDが神経細胞を死に至らしめる際の標的がNAKα3というシナプスタンパクであることを突き止めたこと。NAKα3は神経細胞膜の電位を一定に保つなど神経細胞の生存と機能に極めて重要な役割を果たしている。ASPDがNAKα3に結合すると、NAKα3の機能が低下し神経細胞が死に至ることを、実験的に確かめた。神経細胞膜の電位が上昇してカルシウムチャンネルが開く結果、細胞外から多量のカルシウムが流れ込み、ミトコンドリアの機能が破綻してしまうためだ。
さらなる成果は、ASPDに結合するペプチドの発見。このペプチドが ASPD表面を覆い隠すことで、ASPDとNAKα3との相互作用を阻止し、神経細胞死を抑制することを突き止めた。4つのアミノ酸から成る低分子のペプチドであるために、この配列を基盤としてASPDの神経毒性を抑制する治療薬の開発にも好都合、と研究チームは見ている。
今後、アルツハイマー病への臨床応用を目指すには、ASPD結合ペプチドから低分子治療薬を開発する方法と、ASPD自体をワクチンとして用いる免疫療法の二つの戦略が考えられる、と研究チームは言っている。
.......転載終り.......
Posted by もも at 2015年08月25日 07:02 | 返信
本屋に行きましたら、長尾先生みたいな桃太郎侍の本がいっぱいありました。
「薬剤師は薬を飲まない」(あなたの病気が治らない本当の理由)宇田川久美子著 健康人新書;廣済堂刊
¥800
「その薬があなたを殺す!」(薬剤師が教える知らないと毒になる薬の話)小谷寿美子(薬剤師)
SB新書¥730
「薬が人を殺してる」(知っておきたい有害作用と解毒のすすめ)Tokyou DDClinic院長
NPO法人薬害研究センター理事長内海聡著 竹書房新書 ¥800
田舎の我が町でもこれくらい出てるから、大阪、東京の本屋に行けばもっとでてるでしょうね。
Posted by 匿名 at 2015年08月26日 12:26 | 返信
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