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抗がん剤のやめどき

2015年10月24日(土)

昨夜は、在宅医と厚労省の勉強会だった。
テーマは、ズバリ「抗がん剤のやめどき」。
抗がん剤の専門家の2人が講演された。
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一人目の先生は、有名病院の外科医で抗がん剤の専門家。
ステージⅣの大腸がんでも長期生存が可能だった症例を示された。

しかし、テーマの「抗がん剤のやめどき」は今まで考えたことが無いテーマだと。
この言葉を聞いて、私は腰を抜かした。

二人目の先生は、緩和ケアの専門家でもあるので多くの聴衆の共感を得ていた。
全身状態をよく考慮してよく話合って決める。できれば3ケ月前までにやめると。

川島なお美さんは抗がん剤をやればもっと生きられた、との話には驚いた。
しかしいろんなエビデンスを教えて頂き、エビデンスが乏しい事を知り助かった。

私は2年前に「抗がん剤10のやめどき」という本を書き、現在、5か6刷りで
ベストセラー近くまで売れているし、最近、また売れ行きが上昇しているらしい。

日本だけでなく韓国語や中国語にも翻訳され、多くのアジアの人にも読まれている。
11月8日は韓国のSBSでゴールデンタイムに私の本が紹介されるという。


抗がん剤のやめどきは、世界的なテーマ。
抗がん剤の専門家にかかると、死ぬ前まで抗がん剤を打たれて死ぬ。

まずは、「犯人は私だった!」と気がつくことではないのか。
上から目線のがん治療は、医療者の自己満足。

私は、時間の制約もあり、言いたいことの1%しか発言しなかった。
「もっとリアルな話、ナラテイブな話をしましょう」と発言。

「こんな調子だから近藤誠の本が売れるのですよ」とまでは言わなかった。
しかし、とても情けない気持ちになり最終で帰阪した。

「抗がん剤のやめどき」まだまだ未開の領域であることだけはよく分かった。

その前に、認知症医療の権威の先生と抗認知症薬についてお話をした。
「抗認知症薬のやめどき」に関するエビデンスが皆無であることを知った。

そうだ、やめどきをもっと研究しよう。

みんな登り坂のの研究しかしない。
しかしネクラな私には、下り坂の研究が相応しい。

今日は、これから大阪と尼崎で2つの講演をする。
川島なお美さんの話もはじめてする予定だが、出たとこ勝負。

その間に、生体の抗酸化力に関する勉強会にも参加する。

秋の1日を楽しみたい。










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