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苦しみながら亡くなった母

2015年12月08日(火)

昨日の朝日新聞に気になる投書が載っていた。
「苦しみながら亡くなった母」 →こちら
だから、安楽死を、という記事なのだが・・・

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この投書を読んで心が痛んだ。

まずは、緩和医療の普及の遅れと
医師の意識の低さ。


今井雅之氏も「モルヒネで安楽死を」と言い残して亡くなられた。
ZAkZAK連載 今井雅之氏 第一回 →こちら
                   第二回 →こちら



モルヒネは尊厳死の土台であり、→こちら
安楽死とは関係無い。


しかし、この投書にも、「尊厳死でも安楽死でも」
と同列に並べられていることが、辛い。

そうではないことを、啓発してきたつもりだが、力及ばずだ。
「長尾和宏の死の授業」 を読んで欲しい。


いずれにせよ、これが現代医療に対する市民の本音なのだ。
だから近藤誠本が飛ぶように売れるのだ。


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この記事へのコメント

死にゆく過程で、母は、「痛い」ことはなかったと思う。「不安」はあったと思う。医者は「あれは大往生だよ」と言った。自己満足かもしれないが。
父は、これから。まだだいぶ先。苦しませることなく、死なせるつもりだ。そのように、できると思う。
私は一人。
医者にかからず介護も受けず、一人ひっそり死んで白骨になってから発見されたい。自分でトイレに行けなくなれば、オシッコまみれ糞まみれでよい。しかし「痛い」となれば、助けを求めるのだろうか。
助けを求めた結果、もっと痛くて苦しい死への道程が待っているかもしれない。

Posted by 匿名 at 2015年12月08日 03:57 | 返信

苦しみながら亡くなった母 ・・・・・・ を読んで


出路さんのお母様が、人生の終盤の5年間、常に
痛みを訴えながら72歳で亡くなられたという
投書を拝見して、失礼ながら10年前の新聞記事
では??? と驚きと憤りを覚えました。


山崎章郎医師が“病院で死ぬということ ~ そして今、
僕はホスピスに ~ ” が、主婦の友社から刊行された
のは1990年10月、この本に出会ってがんの終末期の
疼痛はコントロールされるんだ ・・・・・・ と心底ほっと
しながら読み耽ったのを懐かしく思い出しています。

私は身体の痛みに人一倍弱いことを自覚していて ・・・・・、
肺がんとかがんの骨転移等で耐えきれない、いつまでも
続く痛みのことを考えると、いまでも正常心を保つ自信
がありません。 そこで、今住んでいる地域で探したと
ころ、幸いにして半径500mのご近所に、“終末期の疼痛
コントロール〔緩和ケア〕”を標榜している診療所を3ヶ所
見つけることが出来、心に少しだけ余裕が持てるように
なりました。


話を元にもどして、今回の投稿を読み返して、強い怒り
を感じます。

主治医さんの勉強不足では済まされないこと。
お医者さんの他にも、何人もの看護師や介護師さん達
が関わっていたと思いますが、その誰もが“緩和ケア
(疼痛コントロール)”のことに無知であったなんて
・・・・・・、今の時代に本当にあるのでしょうか???


今回のことは、“犯罪!”にも等しい、酷い話と思います。

このような“医源病”や“医療悲劇”を少しでも減ら
して欲しいと願っています。

長尾先生の情報発信・啓蒙活動が、まだまだ必要とされる
状態が続いているようです。 

過労死されない範囲で・・・・・・、益々のご活躍を心より
祈念させて戴きたいと思います。
よろしくお願いいたします。

Posted by 小林 文夫 at 2015年12月08日 08:26 | 返信

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