このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

肺炎か認知症か老衰か

2015年12月26日(土)

100歳のおばあちゃんが、自宅で平穏死された。
死亡診断書に書く病名はどうすればいいのか。
肺炎?認知症?それとも、老衰?
2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 
徐々に食べられなくなると多少の誤嚥性肺炎を起こすことが多い。
しかし肺炎も含めて含めての老衰と考えることもできる。

あるいは多少の認知症があると言えば、ある、事が多い。
ならば、「認知症」と書くべきなのか、とずっと疑問に思っていた。

日本老年医学会雑誌には、そんな時に老衰と書いてはいけない、
認知症と書きなさい、という趣旨の論文が掲載されてた。→こちら


私のように安易に「老衰」と書いてはいけないという。
死亡統計を研究材料にする立場からは当然そうであろう。

しかし、死亡診断書は社会的な側面も多少はある。
であるなら、100歳のばあちゃんには、やはり「認知症」は似あわない。

この問題は結構、根は深いと思う。
様々な論点がある。

こうした長寿社会における死亡診断書の意味を一から
考え直さないといけない時に来ているような気がしてきた。

2025年問題には、こうした死亡診断書に書く、死亡病名問題も
含まれている。




2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ