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看護師さんは誰も読んでいないだ・・・

2016年01月30日(土)

今日は、近畿地方の産業看護師さんに介護や在宅医療のお話しをした。
全員若い女性看護師なのでちょっとドキドキしながら真面目に話した。
講演の途中で、私の本を読んでいるか、聞いてみた。
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「平穏死10の条件」を読んだ、という看護師さんは、なんと一人だった。
「抗がん剤10のやめどき」を読んだ人も同じ一人だった。

一生懸命に本を書いたり、雑誌や新聞に書いている。
しかし看護師さんでそんなものを読んでくれているのは、1%以下。

医師も看護師さんも、私のベストセラーを読んでくれれている人は、本当に稀だ。
一般市民や高齢者は、あんなに熱心に読んで、手紙を書いてくれるのだが・・・


看護師さんには、「高齢者の望む平穏な最期を叶える本」(メデイカ出版)を書いた。
故・小川香代子看護師の「白衣をもうもう一度」も収録されている。

医師に向けても「犯人は私だった」(日本医事新報)を書いたが、医師からの反応はゼロ。
これら2冊の本は、むしろ一般市民のほうが読んでくださっているのが救いではある。

それぞれに、増刷はしているが、市民のみなさまの応援の結果か。

それにしても、看護師さんは誰も読んでいなのだ・・・

多くの医師や看護師は、介護や終末期医療には関係が無いのか。
まあ、それは仕方がないことなのか。


これまで看護協会には何十回と講演に呼ばれて、全国で話してきた。
衛星中継で全都道府県に配信されたりでそれなりに啓発をしていた。

看護師さんの大半は、病院で働いておられる。
在宅に訪問する看護師は看護師全体の2.8%に過ぎない。


本来は、やるべきことが沢山ある。

しかしやっても、あまり意味が無いようだ。

ちょっと凹んだ午後。

夕方は肝臓病の勉強会。
世話人をしてるが、早、29回目になる。

90歳のC型肝炎にも、600万円の治療をやる。
日本は素晴らしい国だ。



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この記事へのコメント

長尾先生!!
「やっても 意味がない」なんて おっしゃらないで下さい

確実に 先生の想いを継いで がんばっている方が増えているはずです
少なくとも わたくしどものステーションを利用してくださっている方々は 幸せだと自負しています

迷ったら長尾先生〜です
事務所の本棚の長尾文庫から 答えを見つけ出すことができます
(ただいま ほとんどの本が出払って 戻ってきませんが…)

長尾先生や丸ちゃんの足元にはおよばないってわかってるんですが
わたしだって なんとかしたいです

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2016年01月31日 12:16 | 返信

先生、へこまないでください(^_^;)
一般市民が変われば、必ず医療関係者の方々も動かざるをえなくなります。
きっと将来は変わります!

Posted by 匿名 at 2016年01月31日 08:57 | 返信

私は介護保険制度前に訪問看護師になり、10年程訪問看護に携わっています。訪問看護師になり、さまざまな疑問や矛盾を持っていましたが、長尾先生のブログに4年程前に出会いいろいろな事を多く学ばせていただいています。先生のお辛さは現場で働いている私にも痛いほどわかります。日々矛盾に直面した際や困難ケースのカンファレンスでも先生の本から学んだ事とまるちゃんからのパワーを私自身の経験を含めて、スタッフ間や担当者会議・退院前カンファレンスで意見させていただいています。日々、意識改革は難しいと感じています。しかし、現状の日本の置かれている状況を思うと長尾先生の伝えておられる事を言い続ける事が変革に近づく事だと思っています。いつも先生の御身体の事を心配しています。
疲れる事も多いですが先生やまるちゃんの考えに賛同し努力されている方々の事を思うと私もがんばれます。
疲れたら、どんどん愚痴も言って下さい。 いつも応援しております。

Posted by 共感Ns at 2016年01月31日 02:54 | 返信

確かに若い看護師さんは本を読んでいないと思います

私は支援2で病院内のデイに通っていますが、看護師の人数も少なく手のかかる人も増えて
目の前のことに手一杯状態です。 家ではお風呂から上がったらバタンキューという人もいます
外からの風を運ぶのは利用者の私だったりして〜

もっと心のゆとりを持てるような制度が必要と思います。 長尾先生の本はせっせと持ち込んでいます
感想はいい本を読ませてもらったと言われるのですが? ちょつと変と感じる次第です

Posted by 綾女 at 2016年01月31日 08:33 | 返信

同年代でもそうですが、看護師ってあまり本を読みたがらないですね。


僕は11年目の看護師ですが、先生の著作6作読みました。その中でも良かったと思ったのは『「平穏死」という親孝行』です。先生がご家族に伝えたいことが良く分かりましたのでね。それは看護師が患者さんやご家族にお伝えするべきことでもあると思っているで、僕のバイブルになりました。10の条件も良かったと思っていますが、2冊目を買ったのは親孝行の方でした。


一方で一番残念だったのは『高齢者の望む平穏死を支える医療と看護』です。
「是非多くの病院の看護師諸姉に読んで欲しい」という帯がついていますが、部下に是非読んでみて!!とすすめるほどの内容ではなかったです。値段の割に、全体的に内容が薄っぺらくて、10の条件を削ぎ落した感じ。酷評で大変申し訳ありませんが、10の条件を医療職者向けに書かれたものを期待したのが間違いだったのでしょうか?看護学生向けなのか?とも思いました。一晩でサラリと読み終えてしまえるアッサリ感は良いのですが、それが物足りなかったです。専門職に向けた先生の書籍としては「犯人は私だった」があり、まだ未読です。正直看護向けがこんな程度だったので、読むべきか読まざるべきか迷っています。


平穏死に関する「読み物」はもういらないです。石飛幸三先生や萬田緑平先生、中村仁一先生も書かれていますから。


患者さんやご家族に平穏死をすすめるのに、きちんとした根拠として示せる教科書や参考書がほしいです。平穏死が良いのは知っています。病院にいながら、そういう看取りをいくつも経験しました。まだまだ足りないかもしれませんけどね。でもその経験が、また次の平穏死に向かわせてくれます。60床の一般病棟で25名いるスタッフの大半が平穏な看取りを経験しています。いつかは、モニターも酸素も尿管もいらない真の平穏死を、在宅で迎えられない患者さんのために、病院で。そう思ってます。病院だからこそ、根拠がほしいんです。本来治癒を目指して治療をするべき場所である病院で平穏死を目指すことがどれだけ困難なことであるか…想像に難くないでしょう?闘っています、毎日。『病院なんだから治療をするのが当たり前』という頭でっかちな経営者や分からず屋の家族と、闘っています。闘いながら、先生の著書から得た教えを頭の中でリピートしてます。


応援してますよ。もっともっと、平穏な最期を迎えられる人が増えると良いですね。

Posted by A-K at 2016年02月01日 06:40 | 返信

長尾先生のご本は認知症父の介護のバイブルです!
多くの看護師さんは忙しくて本を読む習慣がないのかもしれませんね。
私は父のお世話をしてくださる介護の方(作業療法士さん、運転手さんなども)に、ことあるごとに先生の五本をおすすめしています。たしかに、先生のお名前すら知らない方がほとんどなのが現状です。地道に布教活動します(笑)

本を読む習慣のない方に、このようにブログで発信していただるのはありがたいです。超ご多忙の中、本当に頭が下がります。

Posted by パクチー at 2016年02月01日 11:13 | 返信

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