震災関連死が何千人もいるという。
阪神の時もそうだったが、残念でならない。

復興が思うように進まないことに加えて
被災地の人口減少も気になるが、どうすればいいのか。

これは難しい問題だ。

・被災地のフェアがあったら、たくさん勝手
　「頑張ってください」と声をかけること。
・何かチャンスがあれば、被災地に旅行すること。
・そこで知り合った人とのご縁を大切にすること。

私はそれくらいしか考えられない。

しかし日本中の人が上の３つをやれば、それだけでも
被災地の復興に貢献できるのではないか。


今日を機に最近はまた忘れつつある「防災」を見直すべきだろう。
私はどこにいても心のどこかで「防災」を意識している。

防災とはマニュアルでも備蓄でも訓練でもない。
私は、いつでも災害に対応できる「こころ構え」だと思う。

新聞で個人の二重ローンの問題を扱った記事を見て哀しくなった。
この問題解決のためには大変な数の弁護士さんが必要なのだが。

「高台造りより生活再建」と震災直後から訴えてきたが、
まったく届かなかったことに無力感と責任を感じている。

なにもかもが５年前に被災３県を巡回した時に予想したとうり。
予想できたのに、ほとんど対策ができないことが本当に辛い。


同じ日本で生きていて、災害の５年後にこんなに温度差があることは良くない。
そんなことを言うなら「外国はどうなんだ！」という声が聞こえてきそうだ。

しかし国際問題や外交問題と、国内問題は次元が違う。
国内での不均衡は、政治力と民間力でテコ入れすべき。


今夜は、「尼から連携の会」で「脳機能」の講演をしたあとに
大阪大学消化器内科の糞便移植の勉強会に参加していた。

心のどこかに「こんなことしていて本当にいいのかな？」という想いが残る。
それを声に出すことは、今日くらいはいいだろう、と思いながら書いている。

天皇陛下のお言葉は明日の新聞に載るであろう。
まったく陛下のお言葉のとうりであると思った３月１１日だった。