トランプさんは実に分かり易い。
アメリカも日本も、民主政治とは所詮ポピュリズムに過ぎない。

日本の識者はトランプ氏の勝利を警戒している。
日本にとってマイナスになると警告している。

しかしアメリカ人が選ぶ選挙に遠吠えしても無意味である。
それより「トランプ現象」の意義を考察したほうがいいのでは。

トランプ氏はアメリカそのもの。
即物的、拝金的、利己主義的。

もちろんトランプ氏に反対するデモも起きている。
当然だろうが、まだ規模が小さい。

日本も大きな時代の分岐点に来ているが、アメリカはもっと分岐点なのだろう。
瀬戸際といってもいいくらいの危機感や不満がうずまいているのではないか。

結論から言って、私はもっとトランプ現象に盛り上がって欲しいと秘かに願っている。
それはアメリカ人に、トランプ現象を契機に目覚めて欲しいからだ。

欧州でのテロや戦争は、アメリカが腫を播いているフシがある。
自作自演、とでも言おうか。

お金というも目的のためなら手段を選ばないという考えは、多くの人を幸福にできない。
ごく一部の金持ちだけが富むだけのこと。

日本には、神道や仏教があり、「持たないこと」の素晴らしさを知る文化がある。
あるいは中国には、荘子がいて「ないがまま」を説いている。

日本に原爆を落とし、敗戦国から搾取を続けている米国にも、選択の時が来た。

トランプか、非トランプか。

まさに小説か映画の世界のようだが、最終的にはトランプ氏を選ばないと思う。
有識者たちはすでに日本の文化に学び真似ることでアメリカも脱皮しようと説く。

トランプ氏はそうしたアメリカ人の「目覚め」のための触媒なのだろう。
万一、選ばれたとしても、長い目で見れば、やはり触媒にすぎない。

だから「ありがとう、トランプさん。おかげでアメリカは変われるよ」と言いたい。
きっとそうした役回りに生まれてきたのではないか。

医療も介護も、がんも認知症も、所詮、平和の下の産物。
戦争に巻き込まれたら、医療も介護も吹っ飛ぶ。

米軍撤退、大いに結構では。
そのために自衛隊があるはず。

沖縄は自衛隊が守ればいい。
専守防衛で人を殺さない軍隊は世界中で自衛隊だけのはず。

７０年間も占領下なのに平和ボケした日本が目覚めるためにも
そんな目でトランプ現象を見守りたい。