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在宅のほうが長生き?
2016年04月02日(土)
しかし在宅は寿命を縮めるどころか、反対に寿命を延ばすかもという論文が、
一流医学誌に掲載されたので市民も医療者も少し認識を変えないといけない。
筑波大学総合診療グループの浜野淳先生の素晴らしい仕事です。 在宅がいいのか、病院がいいのか、というシンプルな議論ではありませんが、在宅医療のポジティブな部分がある明らかになったという意味で重要な研究成果だと思います。 ーーーーーーーーーーーーー 1.自宅で最期を迎えたがん患者と病院で最期を迎えたがん患者の生存期間には、ほとんど違いがないか、自宅の方がやや長い傾向があることがわかりました。 2.自宅では、点滴や抗生剤投与といった医療行為は少なかったこともわかりました。 3.進行がん患者が退院して自宅に戻ることの不安を和らげることに使える研究結果です。 4. ランダム化試験ではないため、生存期間に影響しうる変数のうち、今回は測定されていないものがあり、その影響が排除できないため、「自宅の方が長生きする」とまでの結論はできません。 ということなので、在宅に関わる皆さんにとってはポジティブな内容だと思っていますが、「在宅の方が長生きできるから自宅に(無理やり)帰りなさい」という方向性にならないことを願っています。 |
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自宅で死を迎えるがん患者は生存期間が長い
最期のときを自宅で過ごすことを選んだがん患者は、病院で死を迎える患者よりも長く生きることが、日本の大規模研究で明らかにされた。
この知見から、医師は死期の迫るがん患者に対し、自宅での緩和ケアを迷わず許可すべきであることが示唆される。緩和ケアとは、治癒を目指す治療ではなく、鎮痛や症状の管理を中心とする治療のことだ。
「自分の家で死にたい」と望む人は多いが、病院と同等の治療が受けられないのではないかという懸念がこれまであった。研究著者である筑波大学の浜野淳氏は、「がん患者とその家族は、自宅で受けられる医学的治療の質が病院に比べて劣り、生存期間を縮めることにならないかと懸念する傾向がある」と説明する。
「しかし今回の研究で、実際は自宅で死を迎えることが患者の生存期間に悪影響を及ぼすことは全くなく、むしろプラスになることが示された。患者や家族は各自の意向と価値観に基づいて死ぬ場所を選ぶことができる」と、同氏は付け加えている。
今回の研究では、病院で死亡した約1,600人と自宅で死亡した約500人の患者を比較した結果、自宅で最期を迎えた患者の生存期間が大幅に長いことがわかった。この研究結果は、米国がん協会(ACS)発行の医学誌「Cancer」オンライン版に3月28日掲載された。
浜野氏は、「自宅での適切なホスピスケアが患者の命を縮めることはなく、むしろ生存期間が延びる可能性もあるという事実は、患者、家族、医師を安心させるものだ」とニュースリリースのなかで述べている。
原著論文
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この記事へのコメント
残された時間を 好きなように使いたいですよね
9時消灯の入院生活は 私には 到底 無理です…
老衰っぽい方は…
病院から脱出を試みるとお元気になりますよね
病院側から 退院カンファレンス時に
「食べれないのに 今 帰ったら死にますよ」って脅されることもあるんですけど
おうちに 帰ったら 食べれるようになって いい表情をされます
24時間 持続点滴っていう綱は入りません
この綱が 動くことを制限させちゃうし 病人ですっていう象徴のようなものです
実際に 体験しないと 理解できないんでしょうね…
Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2016年04月05日 11:56 | 返信
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