町医者は準看護師でもっている

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町医者は準看護師でもっている

2016年04月01日（金）

私たち町医者で働いている看護師さんの大半は正看護師たちだ。
一部、準看護師も活躍しているが看護大学卒業生はまずいない。
いくら看護大学が増えようが私たちとは全く関係が無い世界の話。

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医療維新シリーズ：日医代議員会「准看護師の制度、堅持」、松原日医副会
長第136回日医臨時代議員会、介護・准看護師問題レポート 2016年3月29日 (火)
配信成相通子（m3.com編集部）

　3月27日の第136回日本医師会臨時代議員会で、准看護師資格について介護・
福祉にも対応できる人材として新たな国家資格に改変すべきではないかという
質問に対し、松原謙二副会長は「地域の医療介護を支える人材として准看護師
は必要で、准看護師養成制度を堅持していく方針だ」と表明した。松原謙二日
医副会長が准看護士・介護職員の確保問題について説明した。

　東京都代議員の天木聡氏は、「准看護師の配置や制限を意図するものではな
い」と前置きした上で、看護師との給与待遇面の格差の問題や、資質向上カリ
キュラム、看護師へのキャリアアップ支援が上手くいっていないなどの准看護
師制度の課題を指摘。今後増加する療養需要を補い、医療と療養の円滑な橋渡
しを推進するため、准看護師で介護福祉の技術を習得した人材や、介護福祉の
資格がある人材が「地域ケア看護師、看護福祉士（仮）」などの新たな国家資
格を得られるように「厚生労働省に働きかけてほしい」と要望した。

　松原副会長は、准看護師が中小病院や有床・無床診療所などの医療の現場で
活躍しており、天木氏が提案する資格では、「診療の補助など業務の範囲が狭
められ、地域の医療提供体制を支えられなくなる可能性がある」と懸念を示し、
「准看護師とは別の新たな職種を作ることは検討していない」と提案に否定的
な考えを示した。

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今、準看護師制度を廃止されたら一番困るのは開業医だ。
開業医は外来も在宅も、準看護師でもっている。

実は、介護施設は準看護師に頼っているのでもっと困るかも。
しかし世の中は、看護大学開設の大ブームが続いている。

しかし私たち町医者には、看護大学は関係ない。
看護大学卒業生は、開業医や訪問看護にはなかなか来ない。

大卒の男性が、零細企業に行かないのと似ている。
繰り替えずが、開業医や在宅と看護大学はあまり関係が無い。

当院にも看護大学からの実習生はたくさん来る。
しかし実際に仕事をしに来てくれたのはゼロ。

それは医者も同じだ。

これまで何百人かの医学生や研修医を指導してきた。
しかしプライマリケアや在宅に興味を持って再び連絡してきた人はゼロ。

きっと私の指導法がそうとう悪いのだろう。
しかし毎回全身全霊で教育しているつもりなのだが、独りよがりなのか。

いずれにせよ、私たちの世界は、アングラ劇団のような世界。
あまりにもオタクの世界のようだ。

今、このブログを読まれている準看護師のみなさま。
よろしければ、一緒に働きませんか。

もちろん看護大学卒業生も
そして医学部卒業生も。

要は、大学や医学教育が、現場の需要とあまりにも乖離しているのだ。

大学人や卒業生は、せめてそうした現実を少しでもを知っていて欲しい。

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posted by 長尾和宏 at 23:37 | Comment(3) | TrackBack(0)

この記事へのコメント

看護師さんは、どうお考えなんでしょうね。私は鍼灸師なので、看護師のことは分かりません。
ネットで検索する限りではイギリスでは、数年前に准看護師制度を廃止したら、物凄い看護師不足になって、低開発国から言葉が通じない外国人看護師に来て貰うしかない状況になっていると石川県看護雑誌に載っています。
アメリカは、初めから移民国家なので、初めから多様な人種で、RN（正看護師）LPN（準看護師）MA（看護助手）があるそうです。
マイクル．クライトンの「救急救命室MR」は、サマンサや、黒人看護師や、元看護師の女性医師アビーとか仲良く激務をこなしているような話でしたね。アルコール中毒になったアビー医師を、院長アンスポー主催の院内会議では黒人看護師の温かい励ましと忠告で、アルコール中毒専門の病院に、入院する事になるエピソードも興味深かったです。
比較的取れやすいのは２年生のコミュニティカレッジで、入学できれば、あとは実力次第だそうです。
大学は、成績を取るのが難しいらしい。
でもドラマではカウンター市民病院となっていましたけど、マイクル．クライトン自身は、ハーバード大学医学部付属病院に勤務していたそうで、やっぱりお話なのかなと思います。
そういえば長尾先生のお友達の亡き黒田裕子宝塚市民病院看護師長は、准看護師からのたたき上げでいらっしゃったそうでしたね。
凄い努力の方だったんですね。
准看護師さんと言ったら、十代のかわいいリンゴのほっぺの女性を思いつきます。やさしくて、かわいくて、よく働く女性なんでしょうね。

Posted by 大谷佳子 at 2016年04月03日 11:18 | 返信

先生こんにちは。
私たち一般人からしてみると、正看護師さんも准看さんも関係なく
優しく正しい指導をしてくれる人を望みます。高等な知識や技術、
管理能力ばかり身につけた人でなく、人に対応できる力をもった人の
ほうがありがたいです。あ、お医者さまも同様ですね(~_~;)。

Posted by 匿名 at 2016年04月03日 12:08 | 返信

わたしは…
27歳で准看護師学校に入学し働きながら学校に通いお礼奉公なるものを一年やって…
40歳で進学して正看護師になり
現在訪問看護ステーションを開設して 4年目になろうとしているところです

わたしが卒業した准看護学校は市の医師会が作った学校です
開業医の先生が親代わりになり全員病院へ住み込み働きながら学校に通います
まるでおしんの世界です
言い方は悪いですが開業医で働くための看護師養成所だったと思っています
（お世話になったクリニックの先生先輩方にはとても感謝しています）
その准看護学校も5年前には廃校になりました
時代の流れでしょうか
准看護師の資格制度をなくすという制度ではなく准看護学校を養成しないっことで数年後には自然消滅させようというお考えなんでしょうか
また准看護師進学できる学校も少なくなってきました
わたしの母校もわたしが卒業したと同時に高校卒業の生徒が入学する学校になってしまいました
本当にギリギリセーフという思いでした

いずれにせよ
お国は修正するというより新しい制度を作った方が手取り早いと思っているんでしょうね
だからわかりにくくなるんです

保育園と幼稚園
社会保険と国民保険
介護保険と医療保険

…とか

Posted by 訪問看護師宮ちゃん at 2016年04月04日 11:09 | 返信