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熊本地震に想う

2016年04月17日(日)

熊本地震の死亡者が41人に達したと報じられている。
でも、まだ下敷きになりながらも生きている人がいるはず。
諦めずに自衛隊による救出作業に期待したい。
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警察、自衛隊に加えて、予備自衛官も出動している。
こんな時のために、予備自衛官制度がある。

救急の医師や看護師も続々と現地に入っている。
当院に勤務している医師も1名、現地に入っている。

被災地の在宅医たちも頑張っているようだ。
キャンナスという訪問看護チームも続々と現地入りしている。

余震が怖くて、車の中で寝ている人が多いらしい。
21年前の阪神の時もそうだった。

どうしても「被災者が被災者を助ける」、という構図になるので
外部の訓練された集団が飛び込んでいくしかない。


460回という余震は、想像以上に不安を増幅させる。
そこにいると「この世の終わり」という世紀末気分に陥る。

阪神の時、大相撲が中止になっていないことに怒っていた。
「われわれはこんなに大変なのに、世の中から完全に取り残されている」と。

だから、もう少し熊本地震について世の中は関心を示して欲しい。
孤立している集落もあるようなので、無事をお祈り申し上げる。

スポーツ界もいち早く被災者支援活動をはじめた。
日本中が、熊本の人たちの平穏を祈る時だろう。

知り合いがいれば「疎開」も一法かもしれない。
不安の解消、気分転換にもなる。

東日本大震災の時も、早期に尼崎まで避難してこられた一家があり
現在でも交流が続いているが、いい選択であった。

テレビや新聞に映っている写真ではマスクをしている人が少ないのが気になる。
大量のアスベストが飛散しているだろうから、20~30年後の中皮腫が心配だ。

医療・介護に有用なサイトを教えて頂いた。→こちら
熊本や大分の医療・介護者には参考にして欲しい。

今は、余震が酷いのでボランテイアはあまり行かないほうがいいと書かれていた。
自衛隊などの「プロ」に任せて応援していたほうがいいのかもしれない。

こうした非常時には、各組織のリーダーの判断力に負うところが大きい。
個人単位よりは、組織として行動したほうがいいかも。

今回は、阪神、そして東北の教訓を活かせるかの正念場。
指揮命令系統は、外部からプロ集団が入って、一元化したほうがいい。


今日の天気は荒れたが、夕は晴れて暖かくなった。
被災地の皆様の心にも青空が戻ることを祈っている。

診療報酬改訂、花見、タイからのお客さん、新人の歓送迎会、そして震災報道。
講演を控えていても、めまぐるしく月日が過ぎていく。

今日もひとりと、毎週2人程度の看取りが続いている。
在宅医療は年々、忙しくなる一方で、どこまで体力がもつのか自信は無い。


その日暮らしの積み重ねが人生なのだろう。
今夜こそたくさん寝たい。

@@@@@@@@@@@@@@@


●ボランティアの原則

①自発(自主)性…自由意志で行うこと
②無償(無給)性…利益を求めないこと
③利他(社会)性…公正に相手を尊重し他人の幸福を願うこと
④先駆(創造)性…必要に応じて工夫できること

●災害時のボランティアの心構え

1 自分自身が自立して生活できる事
被災地ではボランティア自身の飲料水や食品等の調達や、宿泊場所の確保が困難であることが想定されます。事前に現地の状況把握をした上で、必需品を確認・調達し、一般的に、水、飲料水、宿泊場所や寝袋、活動に必要な機材(懐中電灯、ラジオ、携帯電話等)は自分で確保し、自活できるように準備していくことが大切です。自分自身が活動を続けるために「自己完結で滞在・移動ができる身支度」を意識するとよいでしょう。名前を書いておく事も有効です。

2 状況を知る
活動を始めるにあたっては、現地の活動団体等に参加し、オリエンテーションを受けることが大切です。そのことが、詳しい現地の状況を知ることにも、自分の活動内容や役割を確認することにもなります。

3 意思の疎通
被災地では、被害を受けた人が「被災者」という名のもとに、一括されることに抵抗を感じる人もいます。どんな状況であれ、相手の気持ちを大切にし、尊重する気持ちをもって意思の疎通を図るように心がけましょう。

4 意思の尊重
災害時のボランティアは、被災者の生活を支援することを目的に活動します。活動は、「してあげる」といった押しつけがましいものでなく、被災者の意思を尊重し活動することが大切です。黒子に徹する事を意識しましょう。

5 考えた行動
ボランティアとしてできること、できないこと、してはいけないことを考えて無理のない活動をすることが必要です。活動自体が被災者の自立を阻害したり、自らが危険に陥ったりしないよう心がけることが大切です。

6 健康管理
ケガ(安全性の確保)や病気(心身ともに衛生面の管理含む)、事故に充分注意し、また、過労や睡眠不足にならないように健康管理に注意することが大切です。(2次災害が起こらないようにするのもボランティアの努めです。)

7 保険の加入
事故に備えてボランティア活動保険に加入しておきましょう。ボランティア活動保険の加入手続きは、各県もよりの市区町村社会福祉協議会で。

https://www.jaccw-carewel.net/jaccw_info_file/topics/4/saigai_manyuaru.pdf
www.jaccw-carewel.net
www.jaccw-carewel.net



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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

余震がおさまって1日も早く熊本や九州の方が安心して
ぐっすり休める日が来ます様に。
先生も今晩はゆっくり休めるといいですね。

Posted by 匿名 at 2016年04月17日 11:26 | 返信

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