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障害とは

2016年04月17日(日)

大熊由紀子さんが主催する「えにしの会」に3回目の参加をさせて頂いた。
「認知症と精神病院」では、強烈なメッセージを頂いた。
9月25日の「日ホス主催神戸フォーラム2016」で再現できればいいな。

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第三部のテーマは「障害」だった。

全盲の弁護士、テレビドラマの主人公にもなった人の話を聞いた。
小学6年生で全盲になり、中学2年生に「ぶつかって、ぶつかって」
全盲で弁護士に挑戦して合格して、活躍中である。
 
自分の中で壁だと思っていたものが壁ではなかった
 
障害者にとっての壁は自分の中にいる
自分は何をやりたいのか、
 
次にLGBTの男性の話。
自分はLGBTにつて何も知らないことが分かった。

次にの聾唖で弁護士になった人の話。
そして、脳性麻痺の小児科医として有名な熊谷晋一郎氏の話。

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障害とは? 自立とは?

自立の反対は?
依存ではない!
 
自立とは
Independence
 
障害とは「依存する先が少なくて太い」状態だという。
 
だから、Multi-depenndennce に。
依存先を増やしていくことが大切。
 
 
依存の本質 依存物質にしか依存できない状態
 
 
だから「ダメ、絶対」というアプローチはむしろ有害。
 
1 信頼できる依存先を多く持つ
  =当事者運動
 
2 自分を語る場が必要
  =当事者研究
 
過去の出来事を具体的に語ることが大切
 
 
自伝的記憶の統合
 
創造的対話のプロセスに関する議論
つまり、ベテル発祥の「当事者研究」が有用。
 
 
ダイバーシテイ経営とは。
違った考えの人を受け入れることが大切
理解しようとするか、しないか=対話
理解できるとは限らない

それを企業のなかで取り入れていくかどうか
多様な価値観の人がいきいきと

うちの会社は何を目指すかを共通理解できるか
共通の経営理念は何か
 
 
頼りないリーダーだから自分の限界をさらけ出す
 
それぞれの強みと弱みを知る
がん=とことん対話
できないことを
 
 
人は違いの過大評価と過小評価に悩まされる
 
4月から日本では「障害者差別解消法」が実施されている。


この法律は、 
・障害者差別の禁止と
・合理的配慮の提供を、謳っている。
 
 
「心のバリアを取り除く」ことが大切。

 
耳が聞こえない弁護士が日本に9人いるが、
アメリカでは300名いる
 
 
ここから難しい言葉が並ぶ。
熊谷氏が紡ぐ言葉が、ダイヤのように輝いていた。

・創造的弱者
 
・言説弱者
 
・言語化されたニーズ
 自覚されていないニーズ
 
・置かれた場所によっていまだ表明されていないニーズ
 
・言論弱者の社会モデル
 
・言葉のバリアフリー
 
・地域格差
 
・言論弱者が最序列化される
 
・ナショナルミニマム
 
・対話の会話分析がされないとアンフェア
 
・自閉スペクトラム
 
・言論弱者の再生・・・・


うーん、障害についてもっと勉強しなければ。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

一部が、動画配信さえている。→こちら
 
 

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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

職業に於いて、末端ながら障碍分野に携わる者として、少しの感想を失礼致します。
深いお言葉が並ぶ中で、シンプルでありながら、しかも重要な項目(即、共感した項目)は
下記3点です。

・・・・・・
*「心のバリアを取り除く」ことが大切

* 信頼できる依存先を多く持つ
  =当事者運動

* 自分を語る場が必要
  =当事者研究
・・・・・・・
障碍と一口で言っても、とても広義であって、先天的・後天的の違いによっても、心の負担や苦労の
違いがあります。また、障碍の度合いによっても苦労が異なるのは当然ですが、公的な障碍認定には
達しないレベル位の方が、別の悩みや心の傷が大きかったりもします。
なので、社会という大きな土俵の上で、いきなり「障碍」と一括りにした論議では、的が大き過ぎる
と思います。と思うと同時に、閉鎖的になりがちな心理状況にある時(人)は情報(声)を求めていると
思うので、ハンデを克服して社会でご活躍する方々による、お話や言葉は待ち望まれていると思います。
全編を動画配信して頂きたいと思いました。

Posted by もも at 2016年04月17日 10:34 | 返信

連投で失礼します。
熊本の震災状況が心配される渦中、しかも強い風を伴う荒天の関東にあって、暗い気持ちの休日
でしたが、先週末の職場での出来事には、いい事がありました。
職場で共にする、障碍を持つ当事者も親の介護に直面する事態が多くなってきました。
ある方の親御さんが、入院期間満了を迫られて、主治医が紹介する病院への転院を選択するかどうか
迷っているという、ふとした会話からの出来事だったのですが、在宅介護を選択してくれました。
会話の中で面白かったのは、見学に行ってみたという病院のベッドに横たわる患者さん(老人)の
様子や病棟の風景が、長尾先生がブログや本で表現なさる様子(文章)と瓜二つだったのです。
その光景を主治医にも報告してくれていました。
私は即、長尾先生の本から抜粋したコピーや、在宅診療医リスト、等々を彼女に差し上げ、そして
決断してくれました。楽しく懸命に介護してくれると思います。

Posted by もも at 2016年04月18日 12:35 | 返信

そうですね、一生勉強ですね。
長尾先生おつかれさまでした。

Posted by 尾崎 友宏 at 2016年04月18日 01:58 | 返信

「発達障害」流行の昨今、現在の特に後期高齢者は発達障害者だらけだ。私の父もアスペルガー寄りの発達障害。特性を生かした仕事にありつけ、いっぱしの職業人としてなんとか晩年を迎えたが、定型発達者の妻の支えがあったればこそ。
妻に先立たれて3年目、特性の強い素の自分をさらけ出せる相手がいなくて、最近は施設の介護職員に妄想を語るようになった。
90歳近い老人が妄想を話しても何てことないのに、早速「精神科を受診しましょうか?」ときた。
え? 棺桶に片足突っ込んでる爺さんが妄想語ると精神科に行って薬飲まなきゃいけないの? すでに内臓はぼろぼろだよ。認知症薬飲ませて尿閉にさせてお○×○×にカテーテル突っ込みたいのかい? 心臓の血管だっていつ破裂するかわかんないんだよ。
あんたの言ってることのほうが妄想なんじゃないの? 老人のたわごとをビョーキだって言うんだから。 だいたいからして精神科って、医療じゃないよ。薬剤による拘束だよ。拘束衣の代わりに薬飲ませるんだよ。あんたたち、それでよく給料もらえるね。
再び、施設の医療体制との戦いが始まる。

Posted by 匿名 at 2016年04月21日 11:39 | 返信

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