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お泊まりデイ、ロングのショート、小規模多機能の「御三家」さま
2016年05月08日(日)
特養は要介護3以上の数年待ちで、老健受験も面接落ちの人がいる。
グループホームやサ高住は総額10数万円かかるので年金では無理。
残るは、お泊まりデイ、ロングのショートに小規模多機能が頼みの綱だ。
グループホームやサ高住は総額10数万円かかるので年金では無理。
残るは、お泊まりデイ、ロングのショートに小規模多機能が頼みの綱だ。
以下の3つは何か、分かり易く説明できる人は?
・お泊まりデイ
・ロングのショート
・小規模多機能
とりあえず、「御三家」と呼ばせて頂こう。(思いつき)
かなり在宅をやっていても、ちゃんと解説できる人はそう多くはない。
まして病院の先生や市民には、なんのことだがサッパリ分らないかも。
しかしこの3つは、当院のような在宅もやっている町医者には
必須アイテムで、これらが無いと生きていけないような存在だ。
たとえば、要支援2の認知症患者さんが暴れ出して(アリセプトではなく)
介護者が在宅をギブアップしながらも精神病院を拒否した時にどうするべきか?
医師国家試験にこんな問題は出ないが、在宅医認定講座なら出題ありかも。
現実には、このようなケースに遭遇することは稀ではない。
「かあさんの家」や宅老所「あんき」が、あちこちにあればいいがそんな訳にもいかない。
私が最後に泣きつくのは、「御三家」さんである。
元旦でもゴールデンウイークでも嫌な顔ひとつせず受け入れてくれる神様のような存在。
あまり日の目を見ないし、見てもあまりいいように報道されていない「御三家」さまさま。
政府は介護離職ゼロと言うが、本来なら「介護職」離職ゼロを先に言って欲しい。
現場を知りたければ、内緒でいくらでもご案内するし、個人的には、そうしてきた。
そんな「御三家」にお世話になる頻度が年々増えている。
2025年問題、多死社会、超超高齢社会に向けて着々と進んでいるので当然の帰結。
家族はたいてい最初は抵抗するが、慣れれば感謝に変わる。
もちろんいろんな場があるので、一概には言えないが。
ただ間違ってはいけないのは、この「御三家」は、施設ではなく、「自宅」であること。
そこにずっと「住む」ことになっているのに、あくまで「自宅」である。
これが、ニッポンの介護保険の本音と建前、と言ったところか。
なにごとにも、北朝鮮では無いが、表とウラがある。
しかし「御三家」にいても、主治医が必要だ。
施設であれば嘱託医や管理医師が主治医になるが、「御三家」は町医者が主治医。
定期処方だけでなく肺炎の対応も行うし、亡くなれば看取りも行う。
もちろん、昭和24年にできた現行法の医師法20条が大活躍する。
しかし難点がある。
・ 自宅はあるが、まあほとんどそこには居ない。(居ないから御三家がある)
・ しかしどこかで在宅診察しないと無診投薬となり、罪に問われるかも。
だから原則、自宅で診察しなければいけないというが、だいたい家にいないのだ。
訪問診療のためにだけ自宅に帰してもらえるというラッキーなケースもあるにはあるが。
訪問診療がこれだから、訪問看護については・・・
これ以上は、語らないほうがいいかもしれない。
介護保険制度の完全な隙間で、みんな苦しんでいる。
しかしなぜ制度の狭間で悩まないといけないのか。
介護保険制度の欠点の一端である。
知っている人は知っているが、保険料を払っている国民の99.9%は知らないだろう。
御三家さん、いつもありがとうございます。
自衛隊のように、日夜、国民を守ってくれて本当に頭が下がる。
ならば、少しでもみなさんのお役にたっている「御三家」さんの存在を
もっと多くの人に知ってもらったほうがいいのではないか。
まるで非嫡出子のような日陰の身に甘んじているように見える御三家さん。
まあ勝手な想像で、ごめんなさい。
世の中には、決して表には出ないが頑張っている人たちがたくさんいる。
ビルの掃除、ゴミの回収、夜勤労働者、訪問介護士や看護師さん・・・
表があるから裏がある。
それでいいのか、いけないのか。
GWの施設や御三家を徘徊すると、つい、いろんなことを考えてしまう。
きっと、半ボケ老人の妄想・戯言なのだろう。
・お泊まりデイ
・ロングのショート
・小規模多機能
とりあえず、「御三家」と呼ばせて頂こう。(思いつき)
かなり在宅をやっていても、ちゃんと解説できる人はそう多くはない。
まして病院の先生や市民には、なんのことだがサッパリ分らないかも。
しかしこの3つは、当院のような在宅もやっている町医者には
必須アイテムで、これらが無いと生きていけないような存在だ。
たとえば、要支援2の認知症患者さんが暴れ出して(アリセプトではなく)
介護者が在宅をギブアップしながらも精神病院を拒否した時にどうするべきか?
医師国家試験にこんな問題は出ないが、在宅医認定講座なら出題ありかも。
現実には、このようなケースに遭遇することは稀ではない。
「かあさんの家」や宅老所「あんき」が、あちこちにあればいいがそんな訳にもいかない。
私が最後に泣きつくのは、「御三家」さんである。
元旦でもゴールデンウイークでも嫌な顔ひとつせず受け入れてくれる神様のような存在。
あまり日の目を見ないし、見てもあまりいいように報道されていない「御三家」さまさま。
政府は介護離職ゼロと言うが、本来なら「介護職」離職ゼロを先に言って欲しい。
現場を知りたければ、内緒でいくらでもご案内するし、個人的には、そうしてきた。
そんな「御三家」にお世話になる頻度が年々増えている。
2025年問題、多死社会、超超高齢社会に向けて着々と進んでいるので当然の帰結。
家族はたいてい最初は抵抗するが、慣れれば感謝に変わる。
もちろんいろんな場があるので、一概には言えないが。
ただ間違ってはいけないのは、この「御三家」は、施設ではなく、「自宅」であること。
そこにずっと「住む」ことになっているのに、あくまで「自宅」である。
これが、ニッポンの介護保険の本音と建前、と言ったところか。
なにごとにも、北朝鮮では無いが、表とウラがある。
しかし「御三家」にいても、主治医が必要だ。
施設であれば嘱託医や管理医師が主治医になるが、「御三家」は町医者が主治医。
定期処方だけでなく肺炎の対応も行うし、亡くなれば看取りも行う。
もちろん、昭和24年にできた現行法の医師法20条が大活躍する。
しかし難点がある。
・ 自宅はあるが、まあほとんどそこには居ない。(居ないから御三家がある)
・ しかしどこかで在宅診察しないと無診投薬となり、罪に問われるかも。
だから原則、自宅で診察しなければいけないというが、だいたい家にいないのだ。
訪問診療のためにだけ自宅に帰してもらえるというラッキーなケースもあるにはあるが。
訪問診療がこれだから、訪問看護については・・・
これ以上は、語らないほうがいいかもしれない。
介護保険制度の完全な隙間で、みんな苦しんでいる。
しかしなぜ制度の狭間で悩まないといけないのか。
介護保険制度の欠点の一端である。
知っている人は知っているが、保険料を払っている国民の99.9%は知らないだろう。
御三家さん、いつもありがとうございます。
自衛隊のように、日夜、国民を守ってくれて本当に頭が下がる。
ならば、少しでもみなさんのお役にたっている「御三家」さんの存在を
もっと多くの人に知ってもらったほうがいいのではないか。
まるで非嫡出子のような日陰の身に甘んじているように見える御三家さん。
まあ勝手な想像で、ごめんなさい。
世の中には、決して表には出ないが頑張っている人たちがたくさんいる。
ビルの掃除、ゴミの回収、夜勤労働者、訪問介護士や看護師さん・・・
表があるから裏がある。
それでいいのか、いけないのか。
GWの施設や御三家を徘徊すると、つい、いろんなことを考えてしまう。
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この記事へのコメント
院長先生
在宅部
訪問診察 訪問看護
小規模多機能
ロングのショート
お泊まりディ
全てのみなさまには頭がさがります
よろしくお願いいたします。
Posted by 尾崎 友宏 at 2016年05月08日 12:44 | 返信
お泊まりデイってのは、主にデイサービスが営業品目の事業所が、需要があればデイサービスの後、自宅へ帰さないでそのまま利用者を宿泊させ衣食住の面倒を看る。
ロングのショートってのは、老健や特養のショートステイを長期で利用する。老健や特養は、ショートステイ枠が割り振られていて、急な需要に常に応じられるようにしておかねばならないが、ショートステイの需要がなければベッドが空くので経営上困る。常に満杯にしたいわけである。だから、正式入所ではなく長期のショートステイでベッドを埋める。表面的には短期利用であると言い訳するために複数の施設をたらい回しとなる。
小規模多機能ってのは、よくわからないけどいろんな需要、つまりデイサービス、ステイ、リハビリ、に対応できる少人数収容の施設。一時、この小規模多機能型老人収容所がまるで救世主のようにスポットライトを浴びたがしょせん一時凌ぎの施設であるので事故も多い。
御三家の中では、特養のロングショートを利用し続けるのが一番無難。利用者が要介護3より重くて特養待機中なら、ずっと利用していれば早めに入れてくれるかも。
お泊まりデイと小規模多機能は、ほんとに一時的短期利用にしないと本人がかわいそう。施設が悪いってことではなく、継続利用を前提にしていない。
ちなみに、有料老人ホームも、ショートステイやってる施設がある。カネ高いけどね。
あと、税金使ってる施設は老健と特養の他に軽費老人ホームってのがある。ケアハウスって言ってる場合もある。このケアハウスをもっと増やせばいいんじゃないかな。特定入居者生活介護付きケアハウスは有料老人ホームより安くて医療機関の選択は自由です。
お国は在宅在宅って言うけど、国民は施設志向が強いと思う。
比較的費用がお高くない有料老人ホームやサ高住で、進歩的斬新な医療介護の発想を持ってる施設もあります。
老健と特養は、解体すべきだと思います。老健や特養の介護職員は定着率比較的高いし、ベテランが多いけど、施設医師がやりたい放題できる施設です。本人にどんな薬を飲ませているのか聞くと露骨に嫌な顔される。インフォームドコンセント皆無の施設。税金使って薬漬けにしている施設です。
老健は薬は持ち出しだから余計な薬使わない傾向にあるはずなのだが、老健は精神病院が陰に隠れている場合が多いから気を付けたほうが良い。その施設の経営者と関連病院や関連施設を十分に調べないと認知症に作り上げられてしまう。統合失調症などの名目では長期入院不可能となった精神病院は、認知症に狙いを定めている。空きベッドを認知症で埋めようとしている。
老人を抱えているご家族様へ、万が一にも精神病院へ入れてはいけません。生き地獄が待っています。
Posted by 匿名 at 2016年05月08日 01:56 | 返信
介護とは所詮、生活。ちなみに昭和の辞書には "介護" という文字は無い。
看護と区別し、介助を伴う状態を示すための言葉らしい。
衛生状態や病気予防の意識が向上し、栄養状態も行き届き、寿命が延びたけれど
これまでには無かった老いの状態が出現し、戸惑う家族、ひいては国民の姿。
その老いを手助けするための職業が生まれて、今なお試行錯誤の渦中にある。
老いても人には生命力があると思う。生きるための意識はどこかに備わっている
と思う。潜在意識とは恐るべし、である。
介護研修を職業のためだけに、ではなくて、誰もが当たり前に経験し、地域単位内で
助け合う術を模索するのは出来ないのだろうか。
血縁であるが由に、わだかまりが生じてしまう現実がある事も事実だけれど、
居場所である箱を探さずとも、生きながらえるための必要最小限だけは、誰もが
その地域の中で、保障されるという安心を得ることが出来る確約を得たいと..。
そのような社会保障は、国民が協力し合う意識さえあれば、実現可能な気もするのですが。
何か良策を練る柔軟な思考を..と漠然と願います。
Posted by もも at 2016年05月08日 10:25 | 返信
ほんとに この御三家をうまく利用して
おうちで穏やかにお過ごしになっている方がたくさんいらっしゃいます
ただ 残念ながら お元気が前提なんですよね…
病院じゃないので 体調が悪くなれば 行けないし お泊りできずに帰ってきます
医療行為のある方…胃瘻だったり 尿カテーテル留置だったり 吸引が必要とかストマ交換があるとなると門が狭くなります
本当に難しいです
Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2016年05月08日 11:53 | 返信
「看護小規模多機能」という施設に母がお世話になっています。看護師さんや、訪問看護ステーションが経営しているところが多い様ですが、「常時医療処置が必要な方大歓迎」みたいです。看護師さん達がいろいろな資格を持ってらっしゃるので難しい処置や管理もOKですし、状態の悪い方も安心して預けられます。看取りもやってくれます。状態の悪い人もたくさんいるのでヘルパーさんや介護士さんたちも知識や技術が高いです。
母は入院中は一年近く胃ろうでしたが、長尾先生の本を読んで「もしかしたら食べられるかも」と思い、施設の看護師さんに相談したところ、時間をかけて口腔ケアや嚥下トレーニングをしていただき、今では普通食を口からパクパク食べられる様になりました。
また、泊まりやデイを利用者の希望にできるだけ合わせてもらえるので、うちのように働きながら一人で介護する者には本当に助かります。
看護小規模多機能はまだ知られてないし数も少ないので、なかなか入れない様ですが、このような施設が町に一ずつあったら、状態が悪くなって特養を断られたり出されたりした人達も利用できるし、利用者も家族もどんなに助かるかと思います。
経営面ではあまり儲からない様ですが。。
Posted by かんこちゃの娘 at 2016年05月10日 09:48 | 返信
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