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日本呼吸療法医学会で講演

2016年07月17日(日)

昨日は、名古屋国際会議場で開催されている日本呼吸療法医学会で講演。→こちら
在宅人工呼吸療法を実施している患者さんの効果的栄養療法について話した。→こちら
私には難しい課題であったが、とても勉強になり、今後の役に立つ1日だった。
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日本呼吸療法医学会はとても大きな学会で参加者も多かった。
病院の麻酔科、小児科、呼吸器科の医師やコメデイカルの学会。→こちら

私のセッションは、
「在宅人工呼吸療法患者さんへの新しい挑戦」だった。

私は人工呼吸器を装着していても8年間、一度も肺炎を起こさず
口から食べている在宅患者さんの話をしたが、たいへん驚かれた。

生きるとは食べること、
人工呼吸器になっても口から食べて好きなお酒も飲めるのが在宅!と。

おかしいですか?
でもこれが私たちの日常。

他の演者の講演を聞いてはじめて知ったことも多かった。

・経皮的CO2モニターが保険適応になった。(ただし病院のみ)
・臨床工学技士さんが在宅患者さんを回っていること。(まだ一部だが)
・人工呼吸器患者ささんこそが、看看連携が必要な病態であること。
・欧米での新しい喀痰排出の理学療法が普及中・・・などなど

神経難病や筋ジスには、ほとんどがNPPVでTPPVには至らない
ことも、神経難病患者さんの意思決定支援に大切な視点だ。

神経内科医や呼吸器科の専門医はあまり人工呼吸器のことを知らないので
この学会の専門医の麻酔科医や循環器医や在宅医がやったほうがいいのではないか。


どうても昔ながらの気管切開しての人工呼吸器のイメージが強いが
いまや機器の発達で、「マスク」が呼吸器のイメージに完全に変わった。

機械の進歩は素晴らしい。
まさに10年ひと昔。

たまには筋違いの学会で話すことも大切だ、と思った。
少々勇気が要るが。


来週、看護師さん向けの人工呼吸器の医学書が出る。→ こちら
恥ずかしながらも監修をさせて頂いたが、とても分かりやすい。

この本もよろしく。

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この記事へのコメント

学会主催の「市民向け公開講演会」になんどか出かけたことがあります。
一般向けコーナーもあったりして、ありがたいです。
『世界最強の人魚たち』で、イシェンコらのシンクロナイズドスイミングを「科学する」番組には畏れ入りしました。
3分間の水中演技。無呼吸中の酸素不足という極限。「脾臓」という酸素タンクを、水中ほ乳類のように瞬時に59%も縮小爆発させ、両脚を高速ルーレットしていたというものです。
早朝喫茶で、コーヒーに口をつけるまえに、気功の「差手」に始まり、最後に「虫垂」「脾臓」をやさしく突いて終わるという3分間我流タッチングをやっていますが、脾臓が酸素タンクになるとは、びっくりです。
これからも、わが脾臓を、摘出されないよう、いたわりたいと思います。

Posted by 鍵山いさお at 2016年07月17日 05:27 | 返信

鍵山いさお様、「脾臓が酸素タンクになる」とは、脾臓の役割として、
①;血液の若さを保つフィルターの役目がある。免疫機能。
②;新しい赤血球を作る働きがある。造血機能
③;血液に入り込んだ異物を処理してくれる
④;貯蔵機能
と言う役割があるので、肺臓や循環器とよく似ているということなのでしょうか?
酸素タンクとは、実際に酸素の貯蔵機能もあるのですか?
何となく分かるようで、分かりません。

Posted by 匿名 at 2016年07月18日 09:07 | 返信

「両脚のふくらはぎに二つの心臓を造る」運動療法は、万病予防によしとされていますが、
「両肺臓にくわえて、もうひとつの肺蔵を造る」ということは、幼少時からの過酷なトレーニングの蓄積によって、
もともと水生時代の名残りを復活したということでしょうか。
24時間のうち10時間は水中にいるというイシェンコらは、ドーピングとは無縁であってほしい。
中医学でいう「脾」は、解剖学的な「脾臓」より広い概念とされているそうですが、
西医学では、出血時の「脾摘」は今も常識とされているようです。
素人には、よく分かりませんが、
60兆個の体細胞のうち、20兆個は赤血球。
酸素を得て全身をかけめぐる「核なき細胞」は、もともと骨髄と脾臓で造られ、白血球、血小板にも変化するとか。
日本でのMRI検査。無呼吸時に脾臓が収縮し瞬時に全身の筋肉や脳へ酸素を送れるということは、
水生動物の脾臓とかわらない、ということだと解説されています。
脳波検査では、ロマーシナにシンクロ(同調)するイシェンコのミラーニューロンという
神経細胞が活性化していることが分かったといいます。

イシェンコらは、銀座で寿司を頬張り釣り道具を買っていましたが、さかなくんみたいですね。
我流タッチングでは、店内の状況により、腸脳シンクロ呼吸も、くわえています。我田引水ですが。

Posted by 鍵山いさお at 2016年07月19日 02:12 | 返信

鍵山いさお様;
お返事有難うございます。
「足は、第二に心臓である」と言うのと同じ意味なんですね。
小学校時代にいきなり、駆けっこをしたら、脇腹が痛くなったりするのは、脾臓に血液が足りなくなって痛くなるそうですね。そういう意味で脾臓も第二の心臓なのかもしれません。
漢方の世界では「脾」と言うと現代医学の「膵臓」の働きを意味するとか聞きました。
まあ、宇宙の事と人体の事は、よくわかりませんね。

Posted by 匿名 at 2016年07月21日 07:16 | 返信

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