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安楽死に続き自殺ほう助を模索するオランダ
2016年10月25日(火)
自殺ほう助も合法化しようとする動きに揺れている。
日本ではリビングウイルがあっても自然死さえできない例がある。
「人生は完結」と思う高齢者の自殺ほう助認める動き、オランダ
【ハーグAFP=時事】
安楽死の合法化から約15年を経たオランダで、病気でなくても人生は「完結した」と
感じている高齢者が自殺ほう助で死ぬ権利を法的に認めるよう、
安楽死法の範囲を拡大する動きが出ている。
オランダ保健相と司法相は12日、議会に宛てた書簡のなかで
「熟慮した末に自分の人生は完結したとの確信に至った人たちが、厳格な条件の下で、
自身が選択した尊厳ある方法で生涯を終えられるようにすべきだ」と提案した。
オランダは来年3月に総選挙を控えているため、提案が法案として審議される可能性は低いが、
既にオランダ国内では激しい論争が巻き起こっている。
オランダと隣国のベルギーは共に2002年、世界で初めて安楽死を合法化した。
ただし安楽死は、他に合理的な解決法がなく患者の苦痛が「耐えがたく改善の見込みがない」と
2人以上の医師が認めた場合に限るとの厳格な条件の下で行われている。
昨年にオランダで実施された安楽死の件数は約5516件で、全死亡者数の3.9%を占めた。
また安楽死による死を選択した人たちの70%以上が、がんと診断された人たちで、
認知症または精神疾患の人たちが約2.9%だった。
安楽死の件数は2010年の3136件から確実に増加している。
安楽死は繊細な問題で、12~18歳の未成年の末期患者も安楽死を選択でき、認知症など、
ある種の精神症状が「耐えがたい苦痛」とみなされるなど、国外ではいぶかしむ人も多い。
【時事通信社】
オランダはオランダ。
イギリスやドイツは、安楽死を認めない。
フランスは安楽死で揺れている。
日本は誤嚥性肺炎で訴えられたら負ける国。
世界にはいろんな文化があり、一概には語れない。
しかしひとつだけ言えることは、
8割の人がベッドの上で溺れ死んでいるのは世界中で日本だけ
であること。
人間の尊厳と経済は両立する!
しかし日本でこんなことを言っているのは私だけかな。
多くの人は両者は相反するものであると考えている。
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この記事へのコメント
日本ではまだまず尊厳死だけど
自殺幇助は、犯罪に利用されない制度整備が可能なら、認められるべきだと思います。
日本では、自殺未遂で死にきれなかった人がたどる道って、
また自殺されると家族は困るから、行先は精神病院になるみたいです。精神病院では、自殺しないようにするために電気ショックを与えるのが有効だとされているらしい。
要するに「自殺さえできない廃人」として死を待つことになる。
知り合いが、リストカット常習の娘がいる。その妹は「普通」で所帯も持って子供もできたから、妹の家族に迷惑かけないために精神病院へ入れるしかないかな、と言っていた。やめた方がいいよ、精神病院だけはやめたほうがいい。と伝えたけれど、じゃ、どうすればいいの? と聞かれると、答えられない。
自殺幇助専門施設みたいなのを作って、自殺したい人はそこへ行って、なぜ自殺したいのかを話して手順を踏んでどうしても死ぬしかない結論に至れば、苦しみ少なく合法的に死ねる、制度があっても良いんじゃないかしら。
その手順そのものがカウンセリングにもなる。
リストカットや自殺をほのめかされて対応に困っている家族も、本人を連れて自殺幇助専門施設へ行けば良い。そこで、じっくり時間をかけて、公的な第三者を交えて、死んでも良いのだよ、という前提で話すことができれば、死ぬ気持ちが薄れることも多いのではないかと思う。
Posted by 匿名 at 2016年10月26日 02:53 | 返信
先ほどコメント送信した者です。
その後ひらめいたのが、自殺は「最も忌むべき行為」という認識が強いから、自殺者を出した家族は肩身狭い思いで人生を送らねばならない文化、これが日本であります。
「自殺に追い詰める」という表現があるように、本人に「自ら死ぬしか道はない」と思い込ませた周囲の人間に責任がある、特に「家族」はなぜ自殺を止められなかったのか、と非難されるのが日本文化です。だから、本人にとっての自殺は、これほど自分は苦しんだ、これほど自分はつらかった、にもかかわらず誰もわかってくれなかった、という自己表現になってしまう。いのちを消すことによる自己主張。
ここに、死んだって良いのです、死にたい理由を話してください、自殺幇助しますよ、あなたの自殺を見届けます、という施設というか組織があれば、家族が本人を連れて行くこともできれば、自殺者は減るんじゃないかなーと、やはり、思います。
自殺を否定して自殺させた責任を誰かに・どこかに問う文化だから自殺に特別な意味が生じるのであって、自殺を肯定して自殺は本人の選択肢のひとつであるという認識なら、自殺する人は減るんじゃないのかしら。
怖いのは犯罪に利用されることだけど。
不適切なコメントならボツにしてください。
Posted by 匿名 at 2016年10月26日 03:34 | 返信
オランダって、女王や王様が居る割りには、経済観念の強いお国ですね。
日本でも、戦後は「割り勘で払う事」を「ダッチで行こう」と言っていました。
キリスト教は自殺を厳禁していたのに、変わるものです。
しかし、キリスト教や仏教でなくても、現代の社会福祉の概念では「身体的に弱った高年齢者でも、人生の先輩として多くの知識や知恵を持っていらっしゃるのですから、それを拝聴して例えば子供の教育とか世界中の戦争や政治の基礎的な常識を、お年寄りから学ぶ必要がある」と考えます。
病気がちのお年寄りは、いなくなった方が良いのではなく、その知恵を教えて貰いたい存在なのです。
日本の政治家が、お年寄りをどうとらえているのかはわかりませんけれど。
Posted by 匿名 at 2016年10月26日 05:05 | 返信
オランダと言えば、チューリップと風車 位しか思い浮かびませんでしたが、のどかな国かと
思いきや、調べると、「敵とはうまく付きあえ。そいつが動かしているのはお前の隣のポンプ
なのかもしれないから」などという諺もあるそうです。
なんとなく察するところ、割り切った考え方を持つ国民性なのでしょうか?
>オランダは15年前に安楽死を合法化したが、今 自殺ほう助も合法化しようとする動きに揺れている
とは、主体性と自己主張の天秤が重くなると、ともすれば弱者が追いやられてしまいがちだと思います。
割り切ったお国柄、と言えば、そのような選択肢も論議されるのでしょうけれど、どう考えても
日本の風土には合わないでしょう。何十年か、百年先、にでも議論の余地があれば...。
但し、その時に日本国があるかな。
PS: クリック 5000 超えは 上段のR ブログランキング でした。医師部門と逆転したのは
初めて見たかも知れません。Facebook クリックの効果でしょうか。
Posted by もも at 2016年10月26日 11:36 | 返信
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