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週刊ポスト「安楽死のすべて」
2017年02月07日(火)
橋田嘉須子さんや筒井康隆さんの発言の影響は大きい。
なんと国民の8割が安楽死を望んでいるという集計もある。
しかし・・・
日本は尊厳死さえも、法的にはグレーな国。
それもリビングウイルを書いても尊厳死ができるとは限らない国。
なんせ、トップがリビングウイルを認めない国だ。
世界で唯一、ガラパゴス化した国の中での呑気な安楽死議論。
10mも泳げないのに、10km泳ぐ話に花が咲いている。
いや10mどころか、水に浮くことさえできない国なのだ。
ポストさんは、来週も安楽死を扱う、と言っていた。
市民の理解が深まることはいいことだと思う。
高校生や大学生どんどん議論に加わって欲しい。
なぜなら彼らも100%死ぬからだ。
しかも、現在よりずっと多死社会の中で旅立つことが明らかだからだ。
詳しく勉強したい医療関係者には、是非とも
拙書「長尾和宏の死の授業」を読んで欲しい。
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この記事へのコメント
私は夜型人間で午前2時頃になると、さすがに、早く寝なくちゃ、と焦ります。でも、今日の長尾ブログはまだ見てない・・で、アクセスするとついついコメント投稿してしまって寝不足。
私は3人の老人家族とかかわってきましたが(一部現在進行形)、3人とも「ブラブラと垂れ下がっている管だらけで死にたくない」、「機械につながれて身動きできず死にたくても死ねないなんて地獄だ」、「治ってまた元気に動けるようになるならわかる、治らんのになんであんなことせんならん?」
自由を拘束されてベッドで身動きできないのに、医者や看護師がやってきては、まるでモルモットのようにあちこちいじくりまわされて、医療者同士わけのわからない会話を交わして去っていく。そしてまた長い不快な時間をひたすら耐える。入院させられるとそのような無間地獄が待っているから絶対に嫌だ。それより早く死んだ方が良い。
祖母、父、母、そして私、皆、共通の思いです。
3人とも、入院させずに済みました。入院させない、ということ自体が、想像以上にたいへんでした。周囲は皆、何かあったら救急車、何かあったら入院すればいいからね・・・でした。それに抵抗するのはたいへんなエネルギーを要する作業でした。
最後に残る私は、一番確実にモルモットにならずに死ねるのは、身体の不調を周囲に知られないことだと思っています。知られると「お医者さんに行きなさい」、「病院で精密検査しなきゃダメよ」・・・
でも、痛みがひどくなったら困るのです。
やっぱり尼崎の長尾クリニック往診範囲へ引っ越そう。
Posted by 匿名 at 2017年02月07日 03:17 | 返信
乳癌再発で半年入院していた友人(享年52歳)が他界しました。
ご自宅へお線香をあげに行ったのですが、1か月ぶりに友人(ご遺体)と対面した私は、あまりにも変わり果てた姿に息を呑んでしまいました。
顔は痩せてドス黒く、眼は半開き。
病死というより殺人事件の被害者のような形相で、同じ人物とは思えないほどです。
癌治療の恐ろしさを、つくづく思い知らされました。
以上は私の感想で、本人はギリギリまで闘って満足して死んでいったかもしれません。
真実は誰にもわからないのではないでしょうか。
Posted by キンセンカ at 2017年02月07日 04:26 | 返信
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