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救急搬送された高齢者の8割に人工呼吸器装着
2017年05月03日(水)
「80歳の終末期高齢者が救急搬送され、8割に人工呼吸器が装着される」
これが日本救急医学会による「救急医療における終末期症例登録の解析結果だ。→こちら
この現実を議論すべく、7月22日(土)に都内(発明会館)でシンポジウムを開催する。
これが日本救急医学会による「救急医療における終末期症例登録の解析結果だ。→こちら
この現実を議論すべく、7月22日(土)に都内(発明会館)でシンポジウムを開催する。
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日本救急医学会「救急医療における終末期医療のあり方に関する特別委員会」は
「救急医療における終末期医療に関する提言(ガイドライン)」の初版を2007年に公表した。
同委員会の活動の一環として本提言が臨床現場でどのように活用されているかを調査するため,
会員医師を対象に,2010~2016年にかけて学会のHP上で,終末期に該当した自験例の登録を
呼びかけ,会員の任意により159例が登録された。
年齢では80歳代が44例と最も多く,70歳代が次に多かった。疾病分類では脳・神経が最多で,
呼吸器系,CPA蘇生後,MOF,消化器系となり,内因性疾患が大多数であった。
終末期と判断された理由は全脳機能不全が59%で最多であった。人工呼吸器は76%に装着され,
カテコラミンは47%に使用されていた。
患者本人の事前指示があったのは3例のみで,残りは不明もしくは指示なしであった。
選択された治療方針はwithdraw 31%とwithhold 36%,DNR 25%で,
医療チームの提案と家族の希望はおよそ8割で一致していた。
会員の協力により,救急医療における終末期医療の実態を調査し,初めて報告した。
終末期ガイドラインは救急,集中治療,循環器の3学会合同に進化した。
終末期医療についてより詳細で正確な調査が行われ,公表されることが期待される。
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・80歳の終末期高齢者が救急搬送され、8割に人工呼吸器が装着される
・リビングウイルがあったのは、たった3例のみ。
・2割は本人希望と家族希望が一致せず、家族希望に従った。
以上の3点に注目したい。
これが日本の高齢者の終末期医療の現実である。
えー、と思っている貴方へ。
貴方も明日、そうなるかもしれない。
だからこそ、リビングウイル、そしてACPだ、と私は思うが
安倍内閣は、リビングウイルの啓発を明確に否定し続けている。
この点については、別途機会を設けて詳しく述べたい、と願う。
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この記事へのコメント
救急搬送された高齢者の8割に人工呼吸器装着
・・・・・・・ を読んで 〔その①〕
長尾先生は本ブログで、「80歳の終末期高齢者
が救急搬送され、8割に人工呼吸器が装着される。
・・・・・ えー、と思っている貴方へ。 貴方も明日、
そうなるかも知れない!」は、その通りだと思い
ますが、何故、一般市民の80%~90% が「えー!!」
と驚くような処置が、 “標準治療” となっている
のでしょうか ???
大多数の人が、納得する処置が “標準治療” とな
っていないことに、不安と疑念を感じています。
7月22日【土】に発明会館(東京都)で開催
されるシンポジウムがどのようなものなのか?
分かりませんが、一般市民の常識〔期待〕が、
日本の医療界の常識:“標準治療” と一致するよう
に現状を是正して戴きたいと心から願っています。
一般市民の常識〔期待〕とかけ離れた医療界の常識
“標準治療” とは、いったい何なのでしょうか??!!
Posted by 小林 文夫 at 2017年05月04日 01:16 | 返信
救急搬送された高齢者の8割に人工呼吸器装着
・・・・・・・ を読んで 〔その②〕
本書き込みは、本来 “エライ時代になっていもうた!”
の方にすべき内容とは思いますが、一般市民の常識
と為政者〔政治〕の常識が合致していないのでは?!
と思う意味では、先の書き込みの続きなので、こちら
にコメントさせて戴きます。
集団的自衛権とか憲法改正して国軍を持つとかの
議論が盛んになっていますが、 “核” の時代、先制
であれ、防衛であれ、一旦 “核” のボタンが押され
たならば、どちらに正義があるか? どちらが先か?
に関わらず、勝者のいない全員敗者の終末戦争となる。
と理解しています。
先制攻撃されたとして、1発 2発 迎撃した、攻撃した!
と言っても何の意味もないと思います。
であるならば、狂人〔狂気〕の前に “無抵抗主義” を
貫いて粛々と事態を受け容れるしかないのでは? と思っ
ています。
一旦 “核戦争” が始まったら、全ての終わり! と思います。
毎年8月6日、広島に集い 『安らかに眠って下さい。
過ちは繰り返しませぬから!』 と、先の大戦で亡く
なられた方々に誓っていますが、その過ちとは敗戦で
塗炭の苦しみを味わったのだから、次の戦いでは “必ず
勝ちます!” という誓いだったのでしょうか?
戦後72年、一貫して戦争を放棄し続けたのは、“日本
国憲法第9条” に規定されているだけが理由ではなく、
先の大戦で亡くなられた方々への誓いがあることも大き
な理由と思っています。
どんな理由付けをしても、『過ちは繰り返しませぬから!』
という誓いだけは守って欲しいと心から願っています!!
Posted by 小林 文夫 at 2017年05月04日 01:18 | 返信
消防署に聞きに行ったら、「私達消防署の救急隊員は、死んでいるのか、生きているのかの判断はできません。死んでいると思っていても、数分から数日して、生き返ったという事はよくあったのです。
死んだという判断は、医師にしかできません。何故死んだのかという死亡診断書も医師にしか書けません。ですから、医師のいる救急病院に患者さんを搬送する時は、一応生きていると判断するしかありません」と仰っていました。
私も死亡者を見た事があまりないので、母が死んでしまったのか、生き返ってくれるのか分かりませんでした。でも消防署の方が「生き返る可能性が有りますから、人工呼吸をして下さい」と仰って下さった時は、希望を持って人口呼吸をしました。でも母は口からゴボッと唾液が出ただけで動きませんでした。
その時「やっぱりだめだ」と思いました。
どうしても、人工呼吸器装着はしないと仰るのなら、お医者さんが現場に駆けつけて「死んでいるのか生きているのか」診断してくださると良いと思います。
Posted by 大谷佳子 at 2017年05月04日 08:48 | 返信
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