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遺伝する認知症
2017年05月30日(火)
認知症を発症しやすい遺伝子アポEが判明し当院でも自費で検査することがある。
一方、親の認知症の子供の認知症への影響に着いて疫学的な研究がなされている。
親の認知症が子供の発症リスクに影響する場合が、想像以上にあるのではないか。
一方、親の認知症の子供の認知症への影響に着いて疫学的な研究がなされている。
親の認知症が子供の発症リスクに影響する場合が、想像以上にあるのではないか。
親の発症年齢で認知症リスクが異なると 認知症と家族歴について、オランダ・エラスムス医療センターのFrank J. Wolters氏らがコホート研究で調査したところ、親が80歳未満で認知症と診断された被験者では認知症リスクが高く、またこれらの被験者では診断時年齢と親の診断時年齢の間に強い相関が示された。Neurology誌2017年4月25日号に掲載。 著者らは2000~02年、ロッテルダム研究において、認知症ではない被験者の親の認知症歴を調査した。2015年まで、認知症リスクと親の認知症歴との関連性を調査し、人口統計、心血管リスク因子、既知の遺伝的リスクバリアントについて調整した。さらに、親の病歴とMRIでの神経変性および血管疾患のマーカーとの関連を評価した。 主な結果は以下のとおり。 ・2,087人(平均年齢64歳、女性55%)のうち407人(19.6%)が、親のいずれか(診断時平均年齢79歳)に認知症歴があった。 ・平均12.2年間の追跡期間中、142人の参加者が認知症を発症した。 ・親の認知症歴は、既知の遺伝的リスク因子とは独立して認知症リスクと関連し(ハザード比[HR]:1.67、95%信頼区間[CI]:1.12~2.48)、親がより若い年齢で診断されていた場合にリスクが高かった(80歳未満で診断された場合のHR:2.58、95%CI:1.61~4.15、80歳以上で診断された場合のHR:1.01、95%CI:0.58~1.77)。 ・親が80歳未満で認知症を診断されていた場合は、被験者の診断時の年齢が親の診断時の年齢と強い相関が示された(r=0.57、p=0.001)が、80歳以上で診断された場合は有意ではなかった(r=0.17、p=0.55)。 ・脳MRIで認知症が認められなかった1,161人の被験者において、親の認知症歴は、脳灌流の低下および白質病変および微小出血の負荷の大きさと関連していた。 ・認知症リスクおよびMRIマーカーは、家族歴が父親か母親で差がなかった。 原著論文はこちら Wolters FJ, et al. Neurology. 2017;88:1642-1649. |
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在宅医療をしていると、親だけでなく、子供もも認知症という場合がある。
親子3人が認知症という場合もある。
遺伝的な要因だけではなく、食事などのライフスタイルの影響も大きいだろう。
糖尿病の遺伝も同様である。
いずれにせよ、親が認知症の場合は、子供は気をつけたほうがいい。
それは、「ロカボ食とウオーキング」、そして友達つきあい。
たったそれだけでいい。
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この記事へのコメント
祖父は戦後、阪大で「アルツハイマー」と診断されました。
でも祖父の子供達は、何れもアルツハイマーにはなりませんでした。
孫の私だけがアルツハイマーかも!
Posted by 匿名 at 2017年05月31日 11:03 | 返信
確かに、母はパーキンソン症候群のように思えましたけれど、そういえば母方の祖母も「パーキンソン氏病だから東京で開頭手術を受けたけれど治らなかった」と聞いています。
母は若い頃から不整脈がありましたが、祖母も中高年時に不整脈がひどかった。「不整脈があるのに料理の研究が好きで友達に付き添ってもらって大阪のガスビルで開催される料理学校に通った」とも聞いています。
ただ祖母はアルツハイマーとは診断されていないので、アリセプトは服用していません。
ですから祖母も母も、不整脈から多発性脳梗塞になって脳梗塞由来のパーキンソン症候群ないしパーキンソン氏病になったのは遺伝性の物かなと思います。
しかしパーキンソン氏病とパーキンソン症候群は全く違う疾病だと書いてありますし、よくわからないです。
祖母の晩年は、私はちょうど大学受験の時でしたし、母の命令で遠くの学校の女子寮に入ったので祖母の病気についてはよく知らないのです。祖母には、ずいぶんかわいがって貰ったのにすまない事をしたと思います。私は今のところ、ストレスが無いのか、不整脈は無いのですけれど、ストレスが嵩んだら不整脈が出て多発性脳梗塞になるかもしれません。
Posted by 匿名 at 2017年06月14日 05:14 | 返信
資格更新研修で、両親の要介護認定調査に携わって下さった、優秀なケアマネジャーと再会しました。
私が「母は進行性核上製麻痺と言うかパーキンソン症候群になって大動脈解離のよる心タンポナーデで死にました」と言うと「それは大変でしたね。お寂しいでしょう。」とお悔やみを仰って下さって、「でも進行性核上せ麻痺と、パーキンソン症候群とは別の病気ですよ。」と仰ったので、パソコンで検索しましたところ、似ているようで、似てないなあと思いました。
母は、どちらかと言うと、進行性核上性麻痺症候群だなあと思いました。企図振戦も安静時振戦も無かったからです。原因は異常な量のタウ蛋白のリン酸化だそうです。
となると、脳梗塞性と言うより、薬剤性も考えられるのでしょうか?
指定難病5と書いてあるので原因不明としか分かりません。
ケアマネジャーさんも、御自分のお母様の在宅介護をして、一年間ほど疲れが取れ無いので休養していらっしゃったそうです。今はケアマネジャーとしては働ていないと仰るので、「なんともったいない!あなたみたいな優秀なケアマネジャーはいないのですから、是非ケアマネジャーとして働いて下さい」とお願いしておきました。
Posted by にゃんにゃん at 2017年06月24日 12:43 | 返信
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